2022年4月2日土曜日

春はサクラ。京都のサクラは、満開だった

 

春はサクラだ。もう、これに尽きるなぁ。花見についての文章は、中国人によるものがあった。

まず、これをみてみよう。

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春が近づくにつれ、日本列島は今年も、1年で最も華やかな桜の開花シーズンを迎えた。日本の古語で「桜の頃」は、「春の季節」を意味する。日本人の心の中では、桜の花は春を代表するものであり、お花見は、春への賛美そのもの。桜のシーズンが来ると、日本人は満開の状態からやがては散りゆく桜に酔いしれる。また、数多くの外国人観光客も、春の到来とともにもたらされる耽美を味わうために、続々と日本を訪れる。(文:叢雲峰。文匯報掲載)

〇皇室から一般庶民までこぞって狂喜  日本のお花見の起源は、奈良時代に始まった花祭花宴に遡る。当時、日本の皇族は中国から伝わった梅を鑑賞する宴を催した。平安時代になると、お花見の対象が梅から桜に変わり、大規模なお花見イベントが登場した。日本の華道の始祖と言われている嵯峨天皇は、毎年春になると、「桜鑑賞の宴」を催し、それが伝統的な慣習となっていった。その後、お花見の風習は、皇族から貴族・武士に広まり、江戸時代に日本経済の発達と庶民の生活レベルが向上するにつれて、お花見が貴族階層から庶民に伝わり、宮廷から民間まであらゆる階層の日本人にとって最大の楽しみとなった。 〇散り行く桜に対する潔さに感嘆  桜が昔から日本人に愛されてきたのは、春の訪れを告げる象徴であるだけでなく、あっという間に散ってしまう桜のはかなくも美しい生命と、その短い命が終わる時の静けさと潔さが日本人の心に響くからだ。春の訪れを告げる桜の木は、昔から日本人の生活に身近な植物だった。古代には、正確な温度観測データがなかったため、桜の開花は、農業で年に1度の種まきシーズンの訪れを告げるサインだった。特に、何もかもが枯れ果てる長い冬を耐えてきた人々は、早く春が訪れて欲しいという期待を、桜の開花に託したのだ。 また、桜の木は、日本人が重んじる人生観と価値観を体現している。桜の開花はごく短い。蕾が膨らみ、花が咲き、散るまで、せいぜい1週間から2週間で、花びら11枚はとても小さいが、ほころび始めると全ての花びらが一斉に開く。開花後は、あっというまに花びらが雪のように地面に舞い落ちる。さながら生命が終わる瞬間のようで、渾身の力を振りしぼって有終の美を飾る。 日本人は、桜から、短い人生に対する虚無的なセンチメンタリズムを感じ、潔く散る美しさに感動する。だが、それよりも、桜は、限りある生命の中で自分を最大限に生き抜く勇気という素晴らしい贈り物を、日本人に与えてくれる。桜が一斉に開花して咲き誇り、また一斉に桜吹雪となって散ることも、日本人の強い団体意識とマッチしている。もし山に12本しか桜がなければ、開花に対する思い入れもそれほど強くはならない。だが、川の土手に植えられた桜が一斉に開花するシーンは壮観であり、見る人を感動させる。 〇「お花見」シーズンに現れる日本の「もう一つの顔」  「お花見」は法定休日ではないが、その熱狂ぶりは、全国的な祝日の祝典に決して劣らない。お花見シーズンが来ると、日本全体が普段と異なる動きを見せる。皇室と内閣総理大臣は、皇居のお庭で大規模な「春の園遊会」を開催し、各界で活躍した人々を招待、顕彰する。また、一般企業は、仕事が忙しいにもかかわらず、半日休みや終業時刻を早めにして、各種飲料や軽食を従業員のために準備し、付近の公園で、ともにお酒を飲みながら桜を楽しむ。勤め人以外の人々も、友達や家族とともに、お花見に出かける。 このようにこの時季になると、普段は物静かな日本人が突然騒ぎはじめるのだ。都市部や田舎に関わらず、桜の木の下は、ありとあらゆる人で埋め尽くされる。このような賑やかで騒々しい感覚は、日本と日本人のもう一つの顔といえるだろう。 日本の会計年度が4月から翌年の3月であることから、4月は新入社員が入社し、新入生が入学し、社員が転勤となり、退職者が新生活をスタートする時期にあたる。様々な人生と様々な感情が交錯する状況から、桜の木の下は、日本人が自分の気落ちを表現し、苦しみを嘆き、涙を流す最高の舞台となる。一本の桜の木の下に、親しい者同士が1年に一度集まり、その後バラバラに散っていく。一緒に食べ、飲み、歌い、踊り、泣き、笑い、その姿はさまざまで、普段は決して見ることができない。人々は春の情熱と楽しみを一緒に思い存分発散することは、生命と生活をめぐる日本人の一種独特の思考や文化を表現している。

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外国人による「春に愛でるもの」に花見があったなぁ。その文章をみよう。

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海外「本当に日本に行きたくて仕方ない」「私の夢だよ」日本で体験出来る『春』が羨ましいようで

★桜の季節に日本ですべきことを、5つ紹介するね ・桜の木の下で、ボートに乗ること ・屋台の食べ物をたくさん食べること例えばお団子とかね ・家族や友人と一緒にお花見をすること ・近くの神社かお寺に参拝すること ・桜が散る前に、写真を撮ること

<以下、外国人からの書き込み>

・屋台で、桜のフレーバーの食べ物が食べたいな

・本当に日本に行きたくて仕方ないよ

・日本は今、暖かいの?

・日に日に暖かくなってきてると思う!

・私、桜大好き!いつか桜の季節に日本に行って、桜を生で見れたらいいな

・自分の住んでる地域には、桜の木が1本生えてるだけだよ(笑)

・あなたって、よく日本のお祭りを紹介する動画を投稿してるよねこれがお祭りじゃなく、日本の普通の日常の光景だとしたら行ってみたいかも

・なんで、日本の桜ってこんなに綺麗なんだろうね

・僕は、日本が大好きだよ

・自分の日本旅行の計画に、君の紹介してくれたアクティビティを加えておくよ

・私は、ウクライナからこの投稿を見てるよ

・日本の桜って、いつまで咲いてるものなの?

・長くても、1~2週間で花びらが散ると思うよ

・八尺様(身長が8尺ある女の姿をした妖怪)って、本当に存在すると思う?

・日本で桜が咲く季節って、いつなんだろう

・あなたのおかげで、日本を旅行する理由がまたできたよ!

・一緒にお花見しようよ

・日本でお花見することが、私の夢だよ

・みんなは、桜の季節に日本で何がしたい?

・まずは日本に行かなきゃね

・この動画で君が紹介してくれたアクティビティを、全部試してみたいな

<以下日本人からの反応>

・八尺様なんで知ってるんや

・英語ってガサツな言葉に感じるわ。

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春を讃える和歌もみておこう。

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1.久方の 光のどけき 春の日に 静心(しづごころ)無く 花の散るらむ

『古今和歌集』 作者:紀友則 訳:のどかな光が差すこの春の日に、どうして桜の花は落ち着きもせず散ってしまうのだろう 春が訪れ、やっと咲いたかと思えば、慌ただしく散っていく桜の花。もの悲しさを詠ったまさにこれという一首。人一首の34番に収録されています。

2.世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

『伊勢物語』 作者:在原業平 訳:この世に桜というものが無かったならば、(花が散るのを惜しんだりすることもなく)春は落ち着いていられるだろうに   

3.いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に にほひぬるかな

訳:遠い昔に奈良で咲いていた八重桜は、今日も九重で美しく咲き誇っています。『詞花集』 作者:伊勢大輔(いせのたいふ) テンポがよく、「いにしへ」と「今日」の対比が美しい整然とした一首。「大輔」とありますが、これは役職名。女性。百人一首61番の歌。

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京都のサクラは、満開だった。関連する画像を添付しておこう


★う~ん、と思う。上のような日本のコンテンツに一体、誰が勝つことができるんだ?

 そういえば、大きなホテルが建築中だったなぁ。