2023年5月28日日曜日

中国語が世界共通語となりうるか

 

世界で中国語が利用されるか---となると、難しいというのが印象だなぁ。第一、中国人自身が利用するに辟易しているのではないのか。中国人の本当の識字率をみてみよ。中国語の会話で、精緻な議論ができるのか? 記事、関連文章、日本人の反応などをみよう。

-ここから-

「英語と中国語の覇権争い」10年後の勝者はどちら?中国語が「世界共通語」になる日はやってくるか20230528   これまで〝世界共通語〟として君臨してきた英語。しかしながら、ここに来て中国語がそれに追随してきている。果たして、中国語が〝世界共通語〟として英語を凌ぐ日はやってくるのだろうか。五味洋治(東京新聞論説委員)さんに、ニューヨーク・タイムズ東京支局の記者がインタビューした。■アフリカ大陸や中近東で増え続ける親中国家 上乃:アフリカ大陸というと、フランス語を話す人たちが多いという印象がありましたけど、今となってはそうも言い切れないようですね。中国語を学ぶ人が増えたのは、中国による経済協力の影響が明らかに大きくなったためでしょうか。五味:そうですね。アフリカ各国は今、中国からの有償の経済支援がたくさん入ってきて、インフラを支援したり、道路作ったり、ダムを作ったりしているわけですね。ただし、償還期日が来た時点で借金を返せないと、建設したインフラが中国のものになってしまうという立て付けになっているケースがたくさんあります。中国による「債務の罠」といって、よくニュースになっていますよね。こうしたスキームによって自国の国外資産を増やしていると。ただ、アフリカの人たちには中国を選ぶしかなかったという事情もあります。フランスをはじめとした旧宗主国のヨーロッパの国々に頼ろうとしても、何もしてくれないという疎外感を抱えていたんです。これは中近東を見ても同じ。そういう状況を見透かして、中国はどんどん食い込んでいっている。そうすると、それらの国はどうしても〝親中国〟にならざるを得ない。国連の場では、いかなる国も投票権を持っていますから、親中国の国が増えれば増えるほど、国際社会での中国の発言力は強まるという流れになっていきますね。五味:アフリカに行ってみると、中国の存在感は絶大だと言います。ただし、アフリカ大陸には、欧米メディアの特派員はあまりおらず、中国によって実際に何が行われているのかが報じられる機会は多くありません。日本のメディアの特派員も、カイロやヨハネスブルクといった大都市にしかいないのです。そうなると、中国がアフリカ大陸で何をしようが、西側諸国はあまり気付かないという状況が生まれます。そしてあるとき気付いたら、中国が経済援助とともにアフリカ大陸で中国語を普及させ、同時に〝中国抜き〟では生活が成り立たなくなっている様子を目の当たりにする……。これが現在の状況と言っていいでしょうね。上乃:今まであまり振り向かれなかった地域の人たちが、自らが学んだ中国語を活かし、経済的に成長してもう一段高いレベルの生活を目指そうとしているといった感じでしょうか。そう考える人たちは、これからも増えていきそうですね。五味:そうだと思います。かつて、アフリカのエリートたちは皆フランス語を流暢に話していました。でも今は、「フランス語が話せても何のメリットもない」って言っているそうです。そこは利にさといというか、しっかりと考えている。こうした目端の利かせ方は、これからの日本人にも必要かもしれません。中国語が日本に入ってきたら、中国文化に取り込まれてしまうのではないかと心配するのではなく、中国のスケールメリットを活かして利用していくくらいの気概があってもいいでしょう。■中国語ができると「何かと得する」という今の世界の現実 上乃:五味さんは中国での駐在経験もあり、中国語を仕事でも使っていますけど、ご自身が普段の生活でメリットを感じることはありますか。五味:やはり中国語は、世界で最も人口の多い国の1つである中国で話されているだけに、思わぬところでメリットを感じたりします。以前に台湾に行ったとき、バスを待ちながら中国籍の妻と中国語を話していると、白タクの運転手が近づいてきて、「大陸から来たんでしょ?」と聞かれました。「格安で現地を案内しますよ」というのです。中国は経済力と軍事力にものを言わせ、傍若無人に振る舞います。特に台湾に対しては、ことあるごとに圧力をかけてきます。日本では台湾有事がいつ起きるのか関心が高いですね。当然、台湾では中国本土政府への反発は強烈ですが、中国人観光客は気前良くお金を使うので、台湾ではその経済力に期待する人が多いのも事実です。

<日本人の反応

19: >>1つまり、すでにアフリカはチャイナさまのものぉ!! チャイナさまマンセェー!!という話か。

35: >>1中国語?大笑い無いよ。

55: >>1中国語なんて無いだろ?

99: >>1無いよ国際空港の絶対的共通言語は英語だ管制塔とパイロットの会話は100%英語空港内の案内も現地語と英語中国人の乗らない国際線で中国語の案内なんて聞いたこと無い(中国語で話されても誰も理解できないが)。

105:>>1なんと言っても漢字ハードルが世界レベルじゃ高すぎる

3: 国連で中国語が英語に取って代わることはないと思う。

5: なるわけねーだろ。近代の革新的な発明なんて一つも無いのが何よりの証拠。

41: >>5中華の全盛期は紀元前で終わってるんで後は惰性だけそれで今なんだからまぁまぁたいしたもんとも言えるが衰退文明だかんな

46: >>5更に言えば、これから先も革新的な発明が中国で生まれることはないからね中国のやる事は研究のパクリと捏造これはずっと変わらないだろうから。

11: いうても、債務の「罠」だからなあ中国が戦争に負けたときなんかに、不当な契約であったと放棄させられるのがオチじゃないかあるいは現地の政変で政権が転覆して難癖をつけられて接収されるとか西側諸国vs中国とその取り巻きの対決を制して、中国が覇権を確立できればいいのだろうがとんでもなく難易度が高いぞ。

13: 最大勢力になった瞬間に他言語を根絶やしにしてきかねないところが中国にはある。

31: >>13徐々に力を奪ってその過程で言語や文化、少数になれば遺伝子ごと抹殺されるのは確実と思った方がいいウイグルチベットが良い例動員方がある限り日本もアメリカみたいに国内の中国人を追い出さないと厄介な事になる危機感がなさすぎる。

44: >>13中国語は地域差がありすぎてダメだろ10億とか言っているが、官話はそのうち何人だよ。

14: 中国語はまずスペイン語を倒してから偉そうな口をきくが良い。

16: アフリカねぇ…資金を吸い込むブラックホールみたいなとこか…資源はヨーロッパがかなり押さえてるし、中国の狙いは何だろう…?

17: 貸しはがしに動く中国と踏み倒すアフリカの泥沼が楽しみやわ。

21: おそらく、ぎりぎり英語の覇権が守られるんじゃないかね?その理由は習得のしやすさにある。特にヨーロッパの言語を話す者にとっては、英語は親戚みたいなもの。それに比べて中国語は漢字と言うとっつきにくさがある。おそらくヨーロッパの者にとって中国語は習得するのに英語の510倍ぐらいの労力が必要なんじゃね?

24: 世界共通語がどうのって結局、経済力だからバブル期にどっと日本語学習者が増えたのと同じその国の文化や歴史への興味は後からだ中国経済が強いまま、この先100年も続けば分からんが多分ぽしゃる。

33: 大学院の数学の授業が行える言語は、英語ドイツ語フランス語ロシア語日本語だけだと思う。

48: >>33イタリア語もあるだろイタリアって理数系が強いはず。

68: >>33数学は、ブルガリアとかチェコとか、中欧~東欧系が強い。

34:中国語は難しすぎるから無理。

36: 今さら世界は漢字圏にならないでしょむず過ぎるから。

40: くそ難しい漢字数千字とアルファベット26個どちらが学びやすいかバカでも分かる。


10.韓国人2021/10/14 中国語を頑張って学び、中国での駐在員生活も5-6年しました。まず中国語自体がとても難しい。結局現地の漢族や朝鮮族に通じなければ仕事が進まないです。韓国人がいくらがんばってみたところで、100%の意思疎通は無理であり、ニュアンスが伝わらずミスしやすいです。もし自分の専攻分野がはっきりしない、ただ中国語だけ少しできるという程度であれば、駐在員として行った時、会社の立場はあまりよくない。そして、現地勤務ではなく、韓国で中国の会社と貿易などのビジネスをする時は、無条件に英語を使わなければならない。英語を熱心に学んだほうがずっとましです。英語が上手な人は中国でも優待してくれます。

11.韓国人  >>10 100%同感のコメントですね。このコメントには言及されていないけど中国語需要が減少した最大の原因は、中国共産党の政策が10年前と習近平後の10年で完全に変わり、韓国だけでなく他国ももはや中国に進出をしなくなったから。独裁と共産、中華民族主義に回帰中だから、だれも中国語を学んでまで進出しようとしないのです。西側諸国も韓国も、昔は中国が韓国や日本のように他の党や宗教を認めるようになって、現在のロシアや中東諸国よりも自由な貿易国になると考えていた。だが、現在はその予想は外れ、更には取り返しのつかないところまで行ってしまった。


発音以外は中国語ってシンプルな言語だろ。過去形も無いに等しいし、中国人が自力で近代化できなかったのも 高度な概念を伝えるのに不向きな言語だったから。中国語なんて、3000年経っても未熟で未開だから、声調なんて曖昧な発音の技術と、覚える必要のある単語の種類、しかも「簡体字・繁体字」なんてさらに二度手間なことを覚える必要がある。 中国が好き勝手に生み出した言葉を、本当に必要なものを抜粋し、理解しやすいように、それでいて応用の利くような形として変化させた日本。 逆輸入して国の名前すら和製漢語になってるし、昔の自国の文字すら理解できない連中が、過去の栄光にあぐらをかいて偉そうに吠える 今日の言語文化がどうなってるか、ノーベル賞でも取ってから言葉を語れバーカ世界に「美しい」と言われるには理由があるんだよ


【中国】中国語は世界の共通語となり得るか?米国ネットで議論=中国ネットでは「中国語は英語より効率的な言語」の声も2017/06/05()  中国のポータルサイト・今日頭条が、中国語が世界の共通語となり得るかどうかについて、米国のネット上で議論になったと紹介する記事を掲載した。記事は、08年の北京五輪以降、中国は外国に対してますます開放的になっており、多くの外国人が中国に興味を持ち、好きになっていると主張。特に、孔子学院の設立により、中国語を学習する人が増えているとした。その上で、米国のネット上で「中国が米国に代わって世界強国となった場合、中国語は次の世界の共通語となるのか」という話題で議論が行われたことを紹介。さまざまな回答が寄せられたが、大半が「世界の共通語とはなり得ない」という意見だったという。 その理由として記事は、米国のネットユーザーから「大英帝国式の言語植民地方式はもはや通用しないこと」「漢字は外国人にとって難しすぎること」「英語のソフトパワーが強力過ぎること」などの意見があったと紹介。理にかなった回答とした。 他にも「中国語学習者は多いが、英語学習者はもっと多い」「中国は移民国家ではない」「英語はすでに定着している」「中国は科学面での影響力が小さく、ほとんどの論文が英語で書かれている」などの理由もあったというこれに対し、中国のネットユーザーから「中国語は難しいが英語より効率的な言語だ。最終的に英語はだんだん廃れるさ。長い目で見るべき」「中国が世界一の強国になったら、外国人は中国語ができなかったら高収入の仕事が見つからなくなるさ」などの反論が多く寄せられた。


2012/04/26() 日本語の達人の魯迅(ろじん)が現れて、一九一八年、人肉食をテーマとした小説『狂人日記』を発表し、これがもとになって、日本文を一語一語翻訳した中国文が爆発的に流行することになった。これが、すなわち「中国語」の誕であった。  

56 ::2012/04/26() しかし、先に言ったように、いまだに中国全土に通用する「中国語」は存在しない。「普通話」は、かつての漢文と同様、地方の中国人にとっては外国語にひとしいつまり、われわれ日本人が考えるような、 同じことばを話す十二億の中国人はいないのである。東京外国語大学名誉教授 岡田英弘


2011/05/07()広州市だとセブンイレブンは香港系だから、弁当等の品揃えはあまりよくない。 ファミマが一番弁当も安くておいしいですね。

まあ、実際の店員の対応は

店員「?迎光?(いらっしゃいませ)」

  「加???(あたためますか?)」

  「?慢走(気をつけてお帰り下さい)」

といたって普通ですけどね。


2010/09/21() 中国語と日本語と韓国語、あなたにはどの言語が最高だと思いますか?

その3つの言語をどれも話さない俺の意見 としては、日本語が最も素晴らしく 耳に響くと断言する。他を寄せ付けずブッチギリでだ。日本語はとても美しいと俺は思うぞ。

日本語ね。だって、「子音-母音」音節だから。それで、とてもメロディックに聴こえるのよ。

間違い なく、明らかに、疑いようもなく、日本語。中国語は、響きが何かキツイよね。でも日本語は本当にビューティホー。

率 直に言って・・・・・・東アジアの言葉はどれもあまり好きじゃないんだ。でも、その中で最も良く聴こえるということなら、日本語を俺は選ぶ。一 番・・・・・・・醜く聴こえないから。ハハハ、意地悪なことを言ってるね。その次が韓国語だな。何かちょっと唸ってるように聴こえるんだ。

正直に言うと、日本語だと私は思ってる・・・・・・・。日本語の文字は究極に素敵だし、その響きが私は好きみた い。

日本語かな・・・・・・・中国語と韓国語は意地悪で怒ってる様に聴こえる。

日本語の響きは素晴らしいと思う。まるで鳥が歌ってるかの ように聴こえるんだから。

私は日本語が一番エレガントだと思う。私が会った日本人はみんな礼儀 正しくてど んな時でも声を荒げたりしなかったわ。

日本語だよ!中国語は、その中に言葉が全く含まれてないように聴こ える。それで韓国語だけど、俺はあまり興味がないから・


2009/10/10()中国人留学生と喋ってて日本語の話になって、面白い話が聞けたので投稿  中国人留学生曰く日本語が一番自分の気持ちが伝えやすいらしい。驚くのが母国語の中国語より。理由を聞くと例に「This is a pen」 を挙げて彼曰く「これは英語で、【これはペンです】だけで言ってるけど、人がどんな感情で言ってるか分からないじゃん。中国語もこんな感じで、声の抑揚で気持ちを表すけど日本語は違う」って言ってた。どう違うのか聞いてみたら 彼曰く「日本語はさ【これはペンだよ】【これはペンだわ】【これはペンだね】【これはペンでゴザル】他にも色々あって細かいから自分の気持ちが伝えやすいよ!」って笑顔で言ってて、ハッとした。 もちろん他の国の言葉にも良い所があるのは分かってるけど 改めて日本語って良いなと思いました。


2016/11/26() 中国語の方が良いだろと言ってるやつはあさはか北京語は発音が異常に難しく、外国人が完璧に取得するのは不可能ビジネスに使えると言っても、エリートの中国人は英語を喋る中国語は文化面で得られるものは皆無将来住むことになっても、日本は有りだが、中国はない 空気は汚く、大地は汚れている 呼吸器疾患になり、体に重金属が溜まる


中国】21世紀、中国語は英語に代わる「世界の共通語」になるか=中国メディア2016/11/13()  現在、世界で最も広く通じる言語といえば、英語である。しかし、ネイティブ言語というくくりで考えると13億人の人口を抱える中国の言語、中国語がダントツである。中国は経済成長を遂げ、国力や世界への影響力が大きく高まったが、中国語も将来英語の地位を脅かすような「世界の公用語」になるのだろうか。中国メディア・今日頭条は12日、「21世紀、中国語は英語に代わって世界で通用する言語の地位を獲得できるか」と題した文章を掲載した。文章はまず、ネイティブ話者の数では、中国語の半分以下である英語が世界で通用する言語になり得た背景について分析。中世の大英帝国による世界規模の植民化、産業革命を成し遂げた経済力、文化的な影響力に加え、英語が持つ「簡単で学びやすく、流動性も大きい」という言語的な特徴を挙げて説明した。 そのうえで、「では今、中国語は英語に代わり得るだろうか」と問題提起。これまで他地域を植民化してきた歴史を持たず、今後もほぼ不可能であるとする一方で、「中国はすでに世界第2の経済規模になっており、2030年には追い越す」と説明。経済力の強化に伴って文化的な影響力も、必然的に世界を席巻することになるとした。また、世界に散在する中華系移民も、中国語の「世界の公用語」化を助ける存在として挙げている。 また、中国語が持つ「唯一の欠点」として、習得の難易度が高いことを指摘。しかし、1つの文字で意味を示すことのできる「世界で最も簡潔かつ、流動性の高い最強言語」であるゆえ、学習ツールや学習理論が進歩すれば、そのハードルは大きく下がるはずであると論じた。そして、すでに英語がグローバル言語の地位を獲得している中で「今世紀中に中国語が英語にとって代わる可能性は小さいが、並び立つ可能性は大いにあるのだ」と結んだ。 確かに中国語は、日本や朝鮮半島を含むアジア地域に広く浸透し、日本語や韓国語のように中国語の影響を強く受けた言語も存在する。しかし、英語に比べてその地域性は限定されており、「植民化をしない」という前提において、これから英語に比肩する影響力を持たせようとなると、並々ならぬ戦略や計画と積極性が必要だ。しかし、積極性が強すぎると容易に反発が起きる。しかも英語がわずか26文字を覚えれば済み、習得しやすいという特徴を持つ以上、今の英語のように中国語が用いられる日が来るとは考えにくい。


中国】国を挙げて熱血授業、恐るべき中国語の拡散パワー 「最良の人材」を投入して目指すは世界の共通語2016/10/18()  「これからはアジアの時代」と言われる中、世界でアジアの言語が注目されている。 英国の一部の地区では、小学3年生からアジアの言語を含む外国語を選択制にした。オーストラリアではアジアの言語学習を小中学生の重要課題に据え、アジアの4つの言語のうち1つを必修科目にした。 アジアの言語の中で人気が最も高まっているのは中国語である。ロシアの中国語専門教育機関には、今年、申込者が殺到した。また米国でも中国を目指す留学生が増えるとともに、中国語の学習熱が高まっている。 最近の中国語人気は、中国が打ち出した「一帯一路」構想と無縁ではない。「一帯一路」とは、中国と中央アジア、西アジア、アフリカを結ぶ壮大な経済圏構想である。その経済圏に含まれる国々ではにわかに中国語ブームが到来している。 それは留学生の出身地からも明らかだ。中国教育部によると、2015年の中国への留学生数順位は、1位韓国、2位米国、3位タイ、4位インド、5位ロシア、6位パキスタン、7位日本、8位カザフスタン、9位インドネシア、10位フランスとなっている。中でもインド、パキスタン、カザフスタンは前年比10%の伸びとなった。アフリカからの留学生も急増しており、2015年は前年比19.47%の伸びである。「最良の人材」が留学生を指導  もともと中国は、中国語を世界に普及させる戦略を展開している。中国語を英語に代わる世界言語とすべく、国家予算を投入し、中国文化の普及機関である「孔子学院」を各国に配置し、中国語教師を送り出してきた。海外でも国内でも、中国語を教える教師は十分なトレーニングを受けたプロ集団である。  「あなたにとって宿題以上に大事なことは何なのか、私に説明してみなさい!」 中国語の宿題を忘れた日本人留学生向かって中国人教師が一喝した。この学生は、本来中国では禁止されているアルバイトに時間を取られ、宿題の提出が期限までに間に合わなかったのだ。課題を怠る留学生や試験の成績が悪い留学生を、教師たちは容赦なく叱責する。 留学生に厳しく接するからには、教師もいい加減な授業はできない。外国人にも分かるはっきりとした言葉遣いを徹底し、時間配分にも気を配る。2000年代後半に北京語言大学に留学した経験を持つ戸沢亜希子さん(仮名)は、当時の授業の印象をこう語っている。 「中国語教師は驚くほどレベルが高かったですね。外国からやってきた留学生を『最良の人材』が指導するという体制が確立しているんです。私の先生は北京大学を卒業したエリートでした」  「北京大卒の中国語教師」は、日本で言えばさしずめ「東大卒の日本語教師」といったところだ。さらに、大学で中国語教師として教壇に立つ者は、博士課程を修了していることが求められる。 筆者も上海の2つの大学で中国語の教育を受けたが、“新米の先生”を除けば授業の質はきわめて高く、安定したものだった。 国家プロジェクトで教員養成  中国では教育部(日本の文科省に相当)の「国家漢班」が「国際漢語教師標準」を定め、それに沿って中国語教師を育成している。 国際漢語教師標準によれば、中国語教師は中国と世界文化の違いを認識し、中国語教育の理論と技術を身に着けていることが求められる。中国語教師の誰もが一定水準の技量を維持しているのは、確立されたメソッドで教え方を叩き込まれているためだ。中国語教師たちは、生徒への授業を行うだけでなく、教育技術を高めるためのトレーニングや専門プログラムへの参加、あるいは論文の執筆などの研究活動にも余念がない。 近年、上海では、中国語教師たちに「英語で授業を行うトレーニング」も行われるようになった。欧米で中国語を学びたい人が増えているためである。 このトレーニングに参加した中国語教師の王麗さん(仮名)は、次のように語る。「一昨年、3カ月間カナダに滞在し、中国の経済、文化、歴史を英語で教える技術を学びました。初めての海外体験でしたが、訓練のおかげで教授法に自信を持ちました」 中国語教師には日本人などの外国人もいるが、国家漢班はこうした外国人教師にもトレーニングを行っている。昨年、国家漢班が主催した外国人教師向けのプログラムに参加した日本人教師の今村由佳さん(仮名)は次のように感想を語ってくれた。 「プログラムの充実ぶりには驚かされました。来年は、外国から研修に来る教師のための専用ゲストルームもできるそうです。中国では中国語教育がまさに国家プロジェクトであり、1つの産業にもなっていることを強く感じました」 日本では薄給に耐えかねて辞めていく 翻って日本はどうか。日本でも近年は留学生数が急増しており、2015年は20万人を突破した。だが、新学期が始まった日本語学校からは「日本語教師が足りない」の悲鳴が聞こえてくる。 留学生向けの日本語学校は「薄給に耐えかねて辞めていく教師が多い」とも言われる。多くの学校では足りない教師を補うため、主婦のアルバイトに依存しているという。おまけに教師は、寝坊ばかりしている留学生を叩き起こすモーニングコール、登校の催促、日常生活やアルバイトの管理などまでこなさなければならない。そんな状況の中で「教師は疲弊しきってしまい、授業の質を追求するどころではない」(都内の日本語学校の職員)。 日本語学校の経営基盤は決して盤石ではない。日本語学校の元教師は「主婦や学生にボランティア同然で働いてもらうような、その場しのぎのやり方が続いてきた」と指摘する。また、ある日本語学校の経営者によると、「これまで日本語学校は、国際貢献に熱意を持つ世話好きな日本語教師たちの個人的な努力で存続できた一面もある」という。  「日本語教師たちの善意」でこの業界が維持されているのだとしたら、「留学生30万人計画」は早晩破たんすると言わざるをえない。 グローバル化が進行する今、言語も国際競争にさらされている。政府の目論見通り、「高度外国人材」に活躍してもらい、日本の経済成長に寄与してもらうためには、足元の日本語教育から見直すべきだろう。まずは日本語教師が安心して活躍できる環境づくりを急ぐべきだ。 姫田 小夏 ひめだ・こなつ/ジャーナリスト。


中国語の特徴として方言間の発音差異が激し過ぎて 表音文字化が極めて困難なんだよ日本人を北京語ならリーベンレン上海語ならサパニン 福建・台湾語ならジップンラン広東語ならヤップンヤンと言った感じ漢字と言う表意文字を共有することによって漢民族と言う虚構が辛うじて維持されているから漢字をやめる訳にはいかない

-ここまで-