▲どこに核心があるのかなぁ。
そもそも、羊頭狗肉という言葉があるぐらい、古くからある話だ。
問題の核心は、狗肉を売るのに「羊頭」を掲げても、虚偽表示だ—とかいう説明をすることだろう。
そもそも、この部分がおかしかろう。
はっきり言えば、詐欺であろう。
自分で、自分の罪を矮小化してどうする。
つまり、自分でささいな、ちょっとしたミスだった—ぐらいにしか考えていないということだろう。
バレさえしなければどうということもなかったのに—と。
その反応の仕方に、それじゃ、「規制を強化するしかないな」—という方向が打ち出されるのだ。
羊頭狗肉ということが分かれば、100万円の罰金と三月くらいの営業停止にしてしまえばいい。
これへの対応の仕方は、簡単だ。
狗肉を売るのに、これは狗肉だよ—と表示すればいいこと。
素材が並なら、それを料理の腕で、美味しくすればいいことではないか。
腕の見せ所とはこういうことだ。
以下、新聞から抜粋。
ホテルや百貨店で相次ぐ食材の虚偽表示問題を受け、消費者庁が外食の表示を
取り締まる景品表示法を改正し、違反した事業者への措置命令を都道府県も出せるようにする方向。
現行法では、違反業者には消費者庁が再発防止などを命じる措置命令を出しているが、同庁が全国の飲食店などを直接調査、処分するには限界がある。
政府与党内や
地方自治体からは、消費者により近い自治体の権限強化と態勢増強を求める声が上がっていた。
▲補足、感想など
要するに、「狗頭を掲げて、狗肉を売れ」—ということ。
狗肉を売るのに、羊頭を掲げた店に対しては厳罰に処すよ—ということだ。
当たり前ではないか。
羊頭狗肉の本場である中国人がこれについてなにか言っていた。ご紹介したい。
--ここから--
日本各地の百貨店やホテルが食品「誤表示」問題を起こしたことを受け、
在日中国人のoさんが残念な気持ちを吐露している。
Oさんは10数年前に来日。
「当時は国産品に誇りを持っている日本人を羨ましく感じた」と語る。
日本の消費者は買い物をする時、原産地やブランドを特に気にする。
有名であればあるほど安心だという意識があり、
食べ物の味や自分の好みに合うかどうかといった問題は二の次だという印象もあるという。
一連の食品「誤表示」問題が日本人の心理に与えた衝撃は大きかった。
日本人はそれまで何の疑いもなしに高い料金を払って高級ホテルで“高級料理”を食べていたのだ。
「誤表示」と呼ばれる“全面偽装”事件により、日本の消費者のブランドに対する信用は崩壊寸前の危機に直面している。
その上で、黄さんは、これまで日本人の中で「安かろう悪かろう」のイメージしかなかった「メイド・イン・チャイナ」が反撃の時を迎えたとの見方を示している。
--ここまで--
メイドインチャイナが反撃か。
ふ~ん。
羊頭狗肉の本家本元の人間から、言われたくもないな。
まぁ、百年ぐらい先の話だろうな。