▲まるで先の大戦の時の「連合艦隊」のようだなぁと思った。
いや。
なにかというと、今、日本の自衛隊と米軍とがフイリピン沖で演習をしているのだが、米軍は空母2隻を参加させ、日本はヘリコプター空母(えっ、そんな名前ではなかったか--)のひゅうがを参加させているのだ。
米軍の空母と上のひゅうがが並走する写真が掲載されていて、まぁ、冒頭の感想となったものだ。
70年前、日米はこの西太平洋で血で血を洗うような争いをしたわけだが、上のような両軍での共同演習をみていると、世界最強だな—と感じる。
これに立ち向かえるような軍隊など、地球上には存在しない。
いや、話がどこかへいった。
表題は、中国が防空識別圏にはいった自衛隊機に向かって、スクランブルをかけたぞ—と発表したのに対して、 日本がそんな事実はない--と否定したものだ。
だから。
中国への国内向けでしょう—という話だ。
まず、中国がスクランブルをかけだぞ-というニュースから。
--ここから--
中国国営の新華社通信は、中国が設定した防空識別圏に日本の自衛隊機やアメリカ軍の偵察機が
事前の通告なしに入ったとして、軍の戦闘機が29日午前、スクランブル=緊急発進をしたと伝えました。
中国軍によるスクランブルが発表されたのは、今月23日に中国政府が沖縄県の尖閣諸島の上空を含む
東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定して以降、初めてです。
--ここまで--
これに対して、日本側は次のように発表した。
--ここから--
中国国防省は29日夜、中国空軍が同日午前、
外国軍機が沖縄県・尖閣諸島を含めて中国が設定した防空識別圏に進入したため
緊急発進(スクランブル)したと発表した。
中国空軍の申進科報道官の説明によると、
米軍の偵察機2機と、自衛隊の偵察機や戦闘機を7回にわたり延べ10機をそれぞれ確認したとしている。
ただ、防衛省幹部は「特異事象があったとは聞いていない」と否定している。
緊急発進したのは「スホイ30」「殲11」など主力戦闘機。
最初にどの航空機に緊急発進したのかや飛行経路、無線警告の有無などについては、
いずれも明らかにしていない。
識別圏は公空上で、日米韓は設定は無効だとして、通常の警戒監視を行っている。
これに対抗する形で、国防省は28日から、識別圏のパトロールを開始。
早期警戒機も参加していることを明らかにしていた。
さらに29日、海軍の艦載機も哨戒していることが判明。
日米などに一歩も引かない姿勢を示し、空中衝突が発生する危険性が現実味を帯びている。
一方、日本政府関係者は29日夜、「スクランブルを受けたという報告は聞いていない」と、
中国の発表を疑問視。防衛省幹部も
「相手にするような話ではない。特異な事象があったとは聞いていない」と述べた。
--ここまで--
一触即発の状況に変わりはないが、まぁ、今回の発表は中国国内向けであろう。
で。
中国はこれからどうするか—ということで、記事となっていた。
--ここから--
29日付の環球時報は「中国は闘争の狙いを日本に集中し、日本の野心を打ち砕くべきだ」との見出しの社説を掲載し、中国の防空識別圏設定に対する国際社会の反発に対し、当面は圧力の照準を日本に絞った上で、双方の軍事衝突も辞さない姿勢を強調した。
社説は米国もオーストラリアも防空識別圏をめぐる直接的な相手ではないと指摘。
日本が自衛隊機を識別圏で飛行させた場合は、中国も対抗すべきで「冷戦時代の米ソのように接近戦も想定されるので、中国空軍はそれに備えた訓練を強め武力衝突も覚悟すべきだ」と主張した。
対日強硬策の狙いとしては、日本を沖縄県・尖閣諸島上空を含めた危機管理メカニズム構築の協議の場に引きずり出して「(棚上げなどの)合意」を取り付けることにあるとした。
社説は「中国は先に挑発せず脅威に直面した際に反撃するべきだ」とし、「持久戦に持ち込むことで日本の野心をくじくことが最終目標だ」と強調した。
--ここまで--
まぁ、持久戦だということ。
しかし。
習近平さんにそんなにうまい手が考えられるはずもあるまい。
すると。
日中間で、小競り合いになることは避けられまいな。自衛隊も日本政府も覚悟するしかあるまい。
その覚悟の一つが、冒頭でふれた日米両軍におけるフイリッピン沖での合同演習であろう。
または。
習近平さんの首が飛ぶのが先かな。