▲安倍さんの捏造慰安婦がらみの発言は、実に過剰な包装紙につつまれており、実質的な中身が簡単には見えないようになっている。
韓国人にもカシコがいるようだ。
安倍さんの発言にまといつく包装紙を巧みにはぎとり、実質的な中身を見たような—そんな記事があった。
以下、韓国の新聞から抜粋。
東京に赴任し2年が過ぎ、感じることだが、韓日両国の関係悪化をもたらした真の理由は、両国国民のコミュニケーション方式の違いにあるのではないかと。
特に、あいまいな語尾などで塗り固められた政治家たちの話を聞いていると、あの人は何を言っているのか、混乱する場合が多い。
「慰安婦」問題に対する韓日政府当局の12・28合意が発表されてから、韓国内の反応を見ながら、そういう考えを確信する。
個人的には、安倍首相は「歴史修正主義者」だと考えているし、そういう意味で韓国人が安倍首相の歴史認識を批判するのは構わない。
しかし“誤解”に基づく批判であれば、問題の解決には役に立たず、韓国の地位を萎縮させる可能性もある。
安倍首相は、今月「今まで『政府が発見した資料には、軍や官憲による強制連行を直接示すような記述は見られなかった』という立場を2007年に閣議決定。この立場に変更はない」、「戦争犯罪のたぐいのものを認めたわけではない」と。
この発言を中央日報が報道し、野党は「韓日慰安婦合意が無効であると宣言したことに他ならない」と批判。
安倍首相は、12・28合意を否定したのだろうか?
そうではない。
合意で、日本政府は「慰安婦問題は、軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している」と認めた。
彼は、「当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた」ことを明らかにした「河野談話」を継承すると言ってきた。
これらの文章で目を引くのは「女性の名誉と尊厳に深い傷を与えた」主体、すなわち主語がないという点だ。
日本政府は慰安婦の募集、管理、移送に「軍が関与」し、「総じて本人の意思に反して」行われたため、強制的なものであり、結果的に女性の名誉と尊厳を傷つけたことを認めている。
しかし、人身売買という犯罪を犯した主体、省略された主語は「業者」であり、軍や日本政府ではないことから、日本政府に「法的責任」はなく、「道義的な責任」があるだけという立場を維持している。
結局、日本が認める“責任”とは、人身売買という犯罪を犯した業者を適切に管理・監督できなかった道義的、二次的な責任にとどまる。
ため、安倍首相が、日本軍が「強制連行」をするように髪の毛を引っ張っていくこと)を「直接示すような記述は見られなかった」と言うことは、政府の従来の立場を改めて確認したに過ぎない。
つまり、「強制性=道義的な責任=(業者による)人身売買」は認めるが、「強制連行=法的責任=戦争犯罪」は認めないということだ。
安倍首相としては認めたことがないため、事実上、覆すものもない。
この点を見直してみると、12・28合意を通じて韓国政府が慰安婦問題に対する日本政府の認識を変えたのは、事実上何もないという結論を下さざるを得ない。
今回の慰安婦合意で自分の歴史認識を貫くのに成功した安倍首相が憎らしく思えるとしても、その事実自体を非難することはできない。
私たちが非難すべき対象は、このような合意に同意した朴槿恵大統領であり、彼女を取り巻く韓国の外交ラインなのだ。
▲補足、感想など
同じような発言として、安倍さんの慰安婦に関する発言もある。
曰く、慰安婦の筆舌に尽くしがたいつらい思いに対し、心から同情している。人身売買の被害者となった女性たちは、計り知れない痛みと筆舌に尽くせない被害を受けた---と。
つまり、安倍さんは、辛い思いをされたのでしょうね。大変でしたね—と言っているだけだ。
ここに謝罪を意味する言葉も日本国・日本軍がそれを実行したなどの文言もなにもないことに気がつくだろう。
だから。
慰安婦と自称する人達に向かって謝罪しているのではないのだ。安倍さんは。
上の記事でもそうだ。
強制的に慰安所へつれていったのは、朝鮮系の女衒業者じゃないか。
日本軍の軍医が性病の検査などで「関与」したのは認めるけど—てなことを言っているだけだ。