▲ふ~ん、どこでもそうだが、バブル崩壊後は、表題のようなことを言う。
2008年のリーマンショックの時はアメリカ人がこんなことを言ったかもしれないな。
日本はどうだ。
1990年のバブル崩壊後、丸10年くらいはこんなことを言い続けたのかもしれないな。
今度のは、規模の大きさでは、歴史にその類を見ないほどのバブル崩壊であろう。
十数億人の人口を抱えた上での壮大なバブルの膨張、破裂であったと言えるだろうな。
でも。
どれだけ巨大なバブルが崩壊したって、ご飯は食べなくてはならないし、お風呂に入らなければならない、仕事もボチボチしなくてはならない。
これから、中国人はうつむきながら、毎日毎日、地味な拾い仕事をし続けなければなるまい。
借金取りに追いかけられながら--。
そんなこと、遥かな昔、オランダでチューリップを巡ってバブルが発生したとかのはなしがあるが、人間の欲望に火がつきおかした出来事の繰り返しにすぎない。
バブルが崩壊しても、借金取りは、中国人の生命までとりはしない。
せっせと働いて、借金を速く返してね-というだけさ。
以下、新聞から抜粋。
失速に歯止めのかからない中国経済。
中国のシンクタンクが公表した報告書が、深刻な状況を伝え、波紋を広げる。
強気一辺倒の姿勢は影を潜め、現状を「春は二度と来ない」「前門の虎、後門の狼」などとする表現も。
かつてない弱気な内容に、「政府関係者の強い危機感の表れ」とみている。
異例の内容に衝撃
中国社会科学院は1977年に設立された最高学術機構。3200人もの研究者を擁する。
中国の五カ年計画策定の作業をするなど、政府の経済政策にも影響を与える。
科学院が昨秋、「『メイド・イン・チャイナ』の新常態」と題し、中国経済に分析を加えた報告書を公表。
深刻な内容が、専門家も驚かせた。
報告書では、貿易状況について、「ますます悪化している」と指摘。
最新の貿易統計を引用し、「品質向上とシェア拡大の痕跡はみられる」と評価はしたものの、「不確かで自分で自分を慰めている」と批判した。
さらに「中国の製造業が直面しているのは、一時の落ち込みではなく、国内外の経済環境の変化がつくり出した新常態である」と警告。
深刻な内情
報告書は、中国経済が直面している課題も浮き彫りにした。
労働コストと運営コストが上昇し続けているとし、「労働力の比較優位性は弱まり、構造転換と高度化をせまる十字路に至って、転換のために速度を落とさざるを得ない。製造業は圧力のもと、ボトルネックに入り込んでいる」と分析。
中国の製造業は、発展途上国との低コスト競争に直面、先進国の攻勢に抵抗しなければならないとし、「『前門の虎、後門の狼』の中間に深く入り込んだ」と表現。
今後の見通しについても「すでに退路はなく、謳歌してきた『メイド・イン・チャイナ』の春は二度と来ない」と断言。
海外の指摘にも“屈服”
報告書は、海外研究機関が指摘する中国経済の深刻な状況についても、率直に認めた。
米が発表した報告書「25カ国の生産コスト比較世界の生産拠点の勢力図の変化」によると、中国の生産コストは、米国と差がなく、米国の生産コストを100とすると、中国の指数は96に達している。
報告書は、注目され、波紋を起こしたと反論しながらも、「製造業における労働コストという強みが低下していることを説明している」と率直に認めた。
報告書は英の論評「世界貿易の新常態を知る」も引用。
そこで、世界の貿易量全体が減少する中で、中国が東アジアの生産工程の中で最終的な製品化を手掛けてきた状況が一変し、「長期的に下降傾向」にあると。
指摘についても、報告書は認めたうえで、「製造業が直面している新常態を正確に認識し、判断しなければならない」と。
中国の政府系シンクタンクが、これほど自国経済を“弱気”にとらえた報告書は異例。
報告書をみた専門家の間からは「強気の見方とは一変し、驚いた」と、「経済失速への危機感が、政府関係者の間にも広がっている証拠」という意見も聞かれた。
▲補足、感想など
なにか、中国のあの上から目線でものをいう報道官の言い方、やりかたと同じ感じの報告書ではある。
二度と春が来ない-ということはないさ。
多分、30年後に「春は来る」さ。
経済の根底にあるのは信用だ。
自分で自国の信用を毀損しながら、経済が拡大していくものか。
まず、中国人は知的正直の価値を見なおせ。
経済の根本は「信用」にあるのだ—ということを見なおせ。