▲幼稚ねぇ。
幼稚だと解釈する—その頭脳が幼稚だろう。
これは、と思う。
要するに、アニメの方が魅力的だから—と真っ当に受け止めるべきなのだ。
アニメ=幼稚 という発想というか、解釈そのものがおかしいのだ。
日本人は、もう、世界ではどうたら、アメリカではどうたら—という比較はできない。
ガラパゴス化といえばそう。
日本人は、世界レベルから頭一つ抜けだしているのだ。
だから。
他国の国民がこう動いたとしても、それとまともに比較はできない。
日本人は、日本人独自に判断し行動する。日本人独自の美意識というものが存在するのだ。
他国との比較をやめよ。世界との比較をやめよ。
例えば、楽焼の陶器とか俳画、茶室の一輪挿しなんて、他国の人間が理解できると思うか。
日本のアニメもどうやら、そういう世界へ入り込んでしまったようだな。
以下、新聞から抜粋。
「日本映画製作者連盟事務局」の会見が行われ、
15年の邦画界を振り返った、
興業収入トップ10のほとんどが東宝、アニメばかり。
結果にファンからは「アニメばっかりで幼稚な日本」「『紙芝居』に頼っているのですか?」
「映画興行収入をアニメに頼ってるのは日本くらい」と不満の声が上がる。
2015年邦画で興業収入トップは、『映画
妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(78億円)。
2位に『バケモノの子』(58.5億円)、3位『HERO』(46.7億円)、4位『名探偵コナン
業火の向日葵』(44.8億円)、
5位『映画ドラえもん
のび太の宇宙英雄記』(39.3億円)と、すべてを東宝作品が独占。
6位『ドラゴンボールZ
復活の「F」』(37.4億円)、7位『進撃の巨人
ATTACK ON TITAN』(32.5億円)、8位『映画
ビリギャル』(28.4億円)、8位『ラブライブ!
The School Idol
Movie』(28.4億円)、10位『映画
暗殺教室』(27.7億円)。
トップ10の内、アニメ作品が6作。4作の実写も、3位の『HERO』はTVドラマの映画化、7位の『進撃の巨人
ATTACK ON TITAN』、
10位の『映画
暗殺教室』はマンガを原作とする作品だけに、映画ファンが嘆くのも無理はないかもしれない。
しかし、アニメファンからは「アニメ=幼稚って、いつの時代の感覚だよ」
「普通に実写よりアニメのほうが上だから」「アメリカだってアメコミやアニメばっかだぞ」と反論。
15年の全米映画興行収入ランキングでも、アメコミが元になった『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』が3位、アニメでは『インサイド・ヘッド』4位、『ミニオンズ』が6位と上位にランクインしている。
アニメの強さが際立つ中、去年11月に公開されたアニメ映画が数字を叩き出した。
『ガールズ&パンツァー
劇場版』が興行収入10億円を突破。
たった10億で快挙?
と思うかもしれないが、全国でわずか77館の映画館から公開をスタートして、10億円の大台に達したのだ。
このニュースには「素直におめでたい!」「3億が関の山なんて言われてたのにな」
「あの上映館数でここまで行くとは」と声が上がった。
中には「特典商法」と批判する者もいたが、
この快進撃の理由として、立川シネマシティによる『ガルパン』“極上爆音上映”というサポートも影響しているのかもしれない。
▲補足、感想など
なんどでも言いたい。
アニメ=幼稚だ—という発想自体が幼稚だ。
日本人には、冒頭で紹介したような日本人独創の芸術というものが一杯ある。
アニメも日本人独創の芸術の一形態(もしかして、美人画の後継の形かもしれないな)となったのだ—と解釈するのが最も妥当ではあるまいか。