2013年10月27日日曜日

下の者に材料を変える権限はない。阪急阪神ホテル騒動。、

▲どうも、かっての伊勢の赤福の二の舞いだという気がするなぁ.

 責任を下のものに転嫁すれば、どんな目にあうのか—覚えていないようだなぁ。
 どういう材料を使うか—ということを決断する人間は、かなり上のポストであろう。
 料理でいえば、料理長クラスということだろう。

 なぜならば、直接、それはコストということではないか。
 料理長より下の人間が、例えばキャビアを → なんとかの卵 にする—ということができるわけがない。

 誤表示だと言い続けるなら、それでもいい。
 でも、どういう材料をつかうのかは、料理長クラスしか決定権はないはずだ。

 以下、新聞から抜粋。

 阪急阪神ホテルズがレストランなどでメニュー表示と異なる食材を使用していた問題で、同社の出崎弘社長は、大阪市内で問題公表後初めて記者会見し「信頼を裏切ったお客様に心よりおわび申し上げます」と謝罪した。
 一方で、原因は従業員の認識・知識不足にあるとして「偽装でなく誤表示」と強調した。

 出崎社長の報酬減額20%を含め、役員計10人をいずれも報酬減額の社内処分とした。
 親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫社長も役員報酬の50%を自主的に返上する。
 メニュー表示が適切かチェックする専門部署を新設するなどの再発防止策も公表した。

 出崎社長は「従業員が意図的に表示を偽って利益を得ようとした事実はない。誤表示と思っている」と説明。
 「社内調査の結果を信じている」と語った。
 調理担当者が誤表示と知りながら放置したと同社が説明していた 「芝海老とイカのクリスタル炒め」についても、出崎社長は「誤表示と認識していた という報告は受けていない」と強調。

 それ以外も「誤表示と知りながら放置した事例はなかった」とし、 「従業員に法令順守に対する自覚が足りなかった。甘えがあった。責任は放置した会社側にある」と述べた。
 問題があったのは東京や京都、大阪、兵庫の8ホテルと1事業部の計23店舗。

 メニュー表記と異なる 食材は47種類。提供期間は2006年3月~13年9月で、利用客は延べ7万8775人。
 同社は総額約1億1千万円の返金を見込んでおり、24日午前9時までに3480人分、計1022万円の返金に応じたという。


▲補足、感想など

 どういう材料を使うかを決定するのは、料理に関する総責任者であろう。
 ならば、料理長あたりだということだな。

 日本料理なら、花板ということか。
 そういえば、大阪の吉兆でも、他人に出した料理を使いまわしていた—とかあったな。
 花板がそんなことをよく許したなぁ。

 どうやら、核心は、このホテルの料理長にプライドがない—ということだろう。
 少なくとも、お客様に出す料理の総責任者なら、この線以下のことはできない—ということがあるだろう。

 核心は、ホテルの経営者が、こういう料理長クラスをなんらかの形でスポイル(経営者のオレの言うことを聞かなければクビだ--とか)してしまっていたか、それとも、そもそもプライドもなんにもない料理長を雇っていたか—だろうな。
 このホテルの社長のコメントを聞いていると、とてもではないが、お客様を大事にしよう—という気持ちがなさそうだ。

 <そうか、最初のメニューの誤魔化しをやったのはオレじゃないし--という気持ちがあるのか。アホな先輩の判断ミスのつけをなぜおれが払わなくてはならないのか--ということか>

 う~ん。
 これはもう、社長と今回、関連した料理長全員を交替させたらどうなのだろうか。
 それくらいしないと、とても現金で返したから解決済み—と、片付きそうもあるまい。