2013年10月30日水曜日

婚外子格差の本質がやっと俎上に。

▲民法における摘出子と非摘出子との相続における格差の本質というか、核心部分がやっと俎上にのった—という気がする。

 今年の春かな。
 最高裁で、摘出子と非摘出子との格差はおかしい—と。平等であるべきだ--とか判示された。

 法律論から言えば、男性の立場から言えば--「そうだろうな.--という気持ちとなる。親の因果が子に報い--てな感じもオカシク感じるし、同じ子供なら平等であるべき--ということも充分説得力をもつ。

 でも、これは。
 女性の立場に立って考えると、格差があって当然と考えるのだ。
 前にこのブログでふれた。

 妻から、本妻からの立場からすると、平等であることは、「腹立たしいのだ」。
 不貞はされるわ、妾(まぁ愛人かもしれないが)の子供に、自分の子供と同じだけ、遺産が配分されてしまうわ---では、ふんだりけったりではないか--と。

 おかしいだろう—と妻達から、女性の議員達へ「怨嗟」というか抗議が集中したのだろうな。

 で。
 最高裁が、どう判示しようと、嫡出子と非嫡出子における「相続の持ち分の格差」は当然あるべきだ—と声があがった--ということであろう。

 以下、新聞から抜粋。

★自民法務部会 民法改正案の了承見送り

 自民党の法務部会が開かれ、「婚外子」の遺産相続を「嫡出子」と同等にする民法の 改正案を巡って、家族制度に関する委員会を設ける案が示されたが、異論が出、了承されませんでした。
 自民党の法務部会は、結婚していない両親の子ども、いわゆる「婚外子」の遺産相続を「嫡出子」と 同等にする民法の改正案を審査していますが、「伝統的な家族制度を崩壊させる」と 慎重な意見が相次いでいます。

 このため部会の部会長は、家族制度を維持する方策を議論するため、 党内に「家族を取り戻す特命委員会」を設置するほか、法務省内にも相続制度の問題点を 検証するワーキングチームを立ち上げ、改正案の了承に理解を求めた。
 対し出席者からは評価する声が出た一方、「結婚している夫や妻の権利を保障する方策も なければ納得できない」といった異論が出され、改正案は了承されず、引き続き議論することになりました。

 改正案に慎重な西田参議院議員は部会のあと、「最高裁判所の非常識な判断に従って 法改正をしてしまうと、婚外子がどんどんできて家族制度が崩壊してしまう。慎重に考えなければ ならない」と述べた。


▲補足、感想など

 だから。
 冒頭でふれた。

 この問題の核心は、「本妻の腹立たしさ」なのだ。
 「妾の子に、なぜ、自分の子供が相続する財産を減らされなければならないのか」--ということだ。
 愛人とか妾というならば、まぁ、水商売の女性が多かろう。朝鮮系の女性も多かろう。

 なぜ、水商売の産んだ子と自分の子供が同じなのか—という怨嗟の声だろうな。

 そして、最高裁の判決がでたとき、朝鮮系の人間達が喜んだ「理由」も分かるではないか。

 記事にあるように、「民法を簡単に変えてはなるまい」。
 女性達からのどれだけの「反撃」を受けるか—自民党もよく考えるべきだ。