2016年11月27日日曜日

日本の水素エネルギー戦略のこれから

日本の自動車も、電気自動車と燃料電池車が拮抗して、自動車の未来がどうも不透明となったようだ。

 自動車の未来が、電気自動車となるのか、燃料電池車となるのかは置いておいて、じゃ、この水素を使ってのエネルギー戦略はこの先どうなるのだろうか。

 未来を占ったような記事があった。

 以下、記事から抜粋。

 水素ステーションの高圧化対応など進んでいる。
 2014年末にトヨタが燃料電池車「MIRAI」を発表後、2年に相当するバックオーダー を抱えたというのを覚えているだろうか。
 201611月時点で、納車まで1年以上がかかる状況なのは変わっていない。
 水素社会が到来するといったムードに自動車業界は包まれたかに思えた。
 その後、2016年春に、ホンダから「クラリティFUEL CELL」が登場、市販燃料電池車はライバル比較できる状況になった

 ホンダは企業内での使用を前提とした「スマート水素ステーション」を発売 (岩谷産業との共同開発)。
 2016年秋には70MPaのスマート水素ステーションの実証実験を開始している。
 充填圧力といえば、より多くの水素をタンクに充填できる82MPaの新規格水素ステーションも徐々に増えている。
 もともとゼロ・エミッション車のなかでは航続距離に優位性を持つ燃料電池車だが、そのアドバンテージはますます増している。

 話題になってはいないが、追い風は吹いている。
 しかし、水素社会に注力しているイメージの強いトヨタが電気自動車も開発するという報道があるなど、 燃料電池車は期待されたほどではないというイメージもあるようだ。
 その点、トヨタはバス(日本)やトラック(北米)といったビジネス向けの分野でも燃料電池車の開発やリサーチを行なうなど 水素社会を見切ったわけではない。
 水素社会を本命と位置づけているのは変わっていない。

 自動車のエネルギーとして化石燃料が普及しているので、次世代のクリーンエネルギーは一択になるべきだと考えてしまいがちだが、 現在はエネルギー多様化の時代となっている。
 つまり、石炭、石油、電気、水素……様々なエネルギーが適材適所で使われていく時代であり、 その流れは自動車のようなモビリティにおいても避けられない。

 水素についていえば、需要に合わせて発電することが難しい再生可能エネルギー(太陽光、風力など)が生み出した電気を保存しておく手段として、 保存性や可搬性において有利といわれる。
 再生可能エネルギーで発電して、 そのまま電気自動車に充電するのもよし、余った電気を水素に変換して溜めておき、必要に応じて燃料電池で利用するもよし、 といった使われ方が考えられている。

 電気自動車と燃料電池車はセットでゼロ・エミッションとエネルギー多様化に対応するモビリティであり、どちらが主役になるかという議論は、ある意味でナンセンスだ。

補足、感想など

 エネルギーの多様化—というのはそうだろう。
 水素エネルギーについていうなら、「電気を水素の形で蓄積する」という意味あいが強くなるのではないか。

 電気は、今もって、蓄積する方法が、電池などの短時間のものしかない。
 大容量・長時間、電気を蓄積する方法は見つかっていないのだ。
 その点で、「電気を水素の形で蓄積する」という方法は、未来に向かって、もっともっとその価値が認められるものと思える。

 家庭での太陽光発電、風力発電などで生じた電気を一部は売却するとしても、他は一旦水素に変換(水の電気分解)して、水素として蓄積していく—というような形になるのではないのかな。
 そして、夜間となれば、必要時にこの水素を電気にして利用する---

 水素を中心にして、エネルギー問題を解決する方向へ進んでいくべきであろうな。