2020年5月6日水曜日

日本という国は、日本人のもつ叡智により守られている。で。大阪府の緩和規準について、サイエンスとしての正確性には自信がない—と


科学者として真っ当な、正しい回答だと思える。
 「知的正直」とはこういうものだ—とつくづく思う。

 こういう未知の病原菌に襲われたとき、中国人・韓国人のごとき、「知的正直」をアホマヌケと同一視する民族のいうことなど、これっぽっちも信頼できない。
 どうせ、なにもかも隠蔽・捏造しているだろう---としか、世界の人達は、見やしない。

 科学とか合理性の根底にあるものは、この「知的正直」だ。
 霧のごとく閉ざされた混迷の中にあって、唯一、進路を指し示すものは、この「知的正直」だ。

 大阪府の緩和基準の記事をみてみよう。

 大阪府は5囗、休業や外出自粛の要請を段階的に解除するための独自基準を発表し、長引く自粛生活の「出口戦略」を示した。
 府内の新たな感染者は減少傾向にあるが、収束への道筋は不透明で 「医療崩壊」の懸念は依然として残る。「囗常に戻る道筋が見えた」 「気が緩めば今までの努力が無駄になる」。市民や事業者には期待と不安が交錯する。

  「出口を客観的な数字で判断し、大阪モデルとしてトライしていきたい」。
 吉村洋文知事は5日、府独自の基準を決めた理由を説明した。
 府は同日の対策本部会議で▽新規感染者のうち経路不明者が10人未満▽検査件数に対する陽性率が7%未満▽重症者向け病床使用率が60%未満--という3項目を7日間連続で達成すれば自粛を段階的に解除するとの考え方を示した。

 3項目を挙げたのは、感染拡大の兆候と医療現場の逼迫状況を見極めるためだ。
 経路不明の感染者数は市中での感染拡大を判断するのに重要なデ-タ。
 陽性率で、感染者の発生数や検査体制の逼迫状況を見る。
 さらに重症者の病床使用率で、病床の逼迫状況を確認し、医療崩壊を防ぐ。
 米ニューヨーク州で 「病院の収容能力70%未満」 「感染者数が2週間以上連続で減少」を挙げるなど、同様のデータは海外でも行動制限の解除基準となっており、府はこうした例も示した。

 ただ、府専門家会議の座長を務める朝野和典大阪大教授は「経済と医療の兼ね合いで作った指標。サイエンスとしての正確性には自信がない」と強調した。
 現時点では府が設定した3項目をいずれも達成しており、自粛要請の段階的な解除が視野に入る。府は15日にも解除の可否を判断する。
 対象施設について、吉村氏は「ある程度大きな解除になる」との見方を示す一方で「クラスター{感染者集団}が発生したライブハウスや夜の接客が伴う事業は慎重な判断が必要だ」とも述べた。

 吉村氏は、基準の達成度合いを周知するため、大阪城公園(大阪市中央区)や通天閣(浪速区)、万博記念公園矢阪府吹田市)をライトアップする方針を示した。
 基準を満たせば緑、満たさなければ黄などとする。
 感染が再び拡大すれば改めて休業要請する事態も考えられる。
府は経路不明者が5~10人以上、陽性率が7%以上など、外出自粛や休業の要請を段階的に実施する際の基準も示した。

補足、感想など

 100年に一度来襲する危機に対して、経験の蓄積とか、過去のデータが揃っている訳がない。
 サイエンスとはなりえない—ということだろう。
 だから。
 おおよその「目安」ということだ。
 そして、科学者は、おおよその目安であることを公表したということだ。
 目安ではあるが、とにもかくにも、解除への方向性というか、階段を指し示したということで、十分な価値があるものと思える。

 どこよりも、先に、方向性を指し示し得たという点で、大阪府の吉村知事は「有能」ということも、言えるだろう。
 そりゃ、うまくいかないということもありえる。
 それは、その時点で対処すればいいことだ。また、2週間ぐらい、「スティホーム」てなことになるのかもしれない。
 先の見えない混迷の中で、道筋をつけるのは、「大局観」と「知的正直」だな---という感想を持つ

 大阪府の現状をみよう。

 -ここから-

大阪府感染者10人切る
 大阪府は5日、新型コロナウイルスの感染者を新たに7人確認したと発表した。1日で確認した
新規感染者が1桁になったのは3月30日以来。府内の感染者は累計で1686人となった。また、
7090代の男女計3人が死亡し、死者は累計で56人となった。
 5日時点て入院しているのは414人で、うち重症は61人。

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