2023年11月20日月曜日

英語力、日本は過去最低の87位

 

日本の英語力が、段々衰えているようだ。英語を必要とする機会が少ないことが背景にあるのだろうなぁ。また、日本語が世界最強言語だということの反射としての現象かもしれないなぁ。

英語力、日本は過去最低の87位 若い世代で低下目立つ20231118世界的な語学学校運営企業のEFエデュケーション・ファースト(スイス)はこのほど、英語を母国語としない国・地域について2023年の「英語能力指数」ランキングを発表した。日本は過去最低の87位。若い世代の英語力低下が目立った。調査対象は113カ国・地域で、首位オランダ、2位シンガポール、3位オーストリアの順だった。トップ10の大半は欧州勢で占められ、日本は英語力が韓国やベトナム、中国などを下回り、アジア23カ国・地域でも15位と振るわなかった。同社のテストを受けた世界約220万人のデータに基づいた23年の平均英語能力指数は493だが、日本の指数は457(最高は800)。前年に比べ18ポイント下がり、世界順位を七つ落とした。日本は11年の調査結果発表以来、ほぼ毎年順位の下落が続く。年代別では1825歳の英語力が中高年世代に比べ、大きく落ち込んだ。同社は新型コロナウイルス感染症の感染拡大が海外留学や国際交流などを妨げ、英語力の低下を招いたとみている。日本の地域別の指数は関東が483と最高。関西、東北、北海道が続いた。最低の中国地方は428だった。


海外2023/2/10「日本語だけで成功した国だし…」 日本の若者が考える日本人が英語を話せない理由が大反響 国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」は昨年11月、世界の約210万人がオンライン上で受験した、無料テストの結果から「英語能力指数」を測定し、国・地域別のランキングにまとめました。それによると日本人の英語力は80位(前年78位)で、5段階中4番目となる「低い能力レベル」に分類されています。今回の翻訳元では、なぜ日本人はあまり英語が得意ではないのか、当の日本人にインタビューする事でその理由を探っています。男性A 「日本人は完璧主義的なところがあり、スピーキングでも頑張れば相手に伝わるのに、完璧に言おうとして、それが出来なくて、結局怖くて何も言えなくなる」女性A: 「日本人がちゃんと英語を勉強するのは中学校からだが、他の国では小学校とか小さい頃から学ぶ国が多いと思う」女性B: 「会話など、アウトプットの授業があった方が、今より話せるんじゃないかなと思います」これらの日本人の意見に、外国人からは賛同の声が相次ぎ、また「日本語だけで生き残れる暮らしやすい国」であるという、世界的に見て恵まれた環境を指摘する声も散見されました。寄せられていた反応をまとめました。

翻訳元■

■ 日本語と英語はあらゆる面で大きく異なる事以外に、ほとんどの日本人は海外での暮らしを望んでない、あるいはその必要がないっていうのも大きく影響してる。日本から出たい人は英語が得意だろうね。だけど大多数の日本人からすると、わざわざ苦労して外国の言語を学ぶには、日本はあまりにも安全で良い国過ぎちゃうんだよ。まず海外に移住する必要がないの。 +32 日本在住

■ 正直自分も日本語を話すのに今でも苦労してる。どんな言語であっても日常で話す必要があって、実践しないと身に付けるのは難しいと思う。多くの日本人も英語を話す機会がなくて、単に「学校の成績に関係するもの」、っていう捉え方しかしてないはず。 +61 インドネシア

■ 俺も使う機会が少ないのがネックで日本語の勉強をやめた。中級レベルに達しようかって段階まで行ったけど、一年勉強を休んでたら読み書きしか出来なくなった。会話の仕方を忘れちゃたんだ。すぐにまた取り戻そうとは思ってるけどさ。 +3 アメリカ

■ 日本人は原因を的確に自己分析してるね。 +2 国籍不明

■ そもそも英語は非英語圏の人には難しいって聞いた事がある。正直それは間違ってないと思う。あとこれは日本人に限らずだけど、新しい言語を学んでる人はうまく話せない事を恐れて、実際に使うのをためらう傾向があるね。 +4 メキシコ

■ 私たちも日本語が話せない。だから別にいいじゃん +2 アメリカ

■ 日本人とかが英語を話してみたいと思う気持ちは分かる。だけど非英語圏の人たちが英語を学ぶ事で、欧米型の思考に乗っ取られやすくなるという負の面もあるんだ。インド人は「バガヴァッド・ギーター*」やヨガを、英語で書かれた教材で学ぼうとするからね。そしてそこには大抵間違った事が書かれてる。そもそも何で日本人が英語に堪能じゃなきゃいけないの?ヨーロッパ人は日本語が得意かな? +19 インド (*ヒンドゥー教の聖典)

■ 私も最後の女性の意見に賛成。やっぱり会話をベースにした授業が一番でしょ +1 イギリス

■ 自分の国が素晴らしいから、英語の勉強を重視してないんだと思う。留学でメルボルンに来てた日本人の友人がいるんだけど、彼はコースを修了した後に日本に帰った。だから私は訊いたの。「永住権もあるのにどうして日本に帰るの」って。そしたら彼は「親にせがまれたから留学しただけで、正直言うと自分の国が大好きなんだ。オーストラリアに残って何をすれば良いの? 退屈だよ」だって。実際に彼は2度と戻ってこなかった。日本人の性格や文化、自分を表現する方法とかを見てると、日本人は海外に出る必要がないんだね。 +48 オーストラリア

■ 自分は今アメリカで暮らしてるけど、30歳以下の人が話す会話はあまり理解出来ない。 +2 アメリカ

■ 英語ってそんなに重要かい?英語が話せなくてもメッシは世界最高の選手だ。世界トップ10に入るサッカー選手が英語圏にいる?重要なのは自分の仕事における才能と技術。それがあれば言語の壁なんて壊せる。 +2 アルゼンチン

■ だって日本人は英語を必要としてないじゃん。俺はフランス語と英語も話せるけど、それは自分の国のメディアが信用出来ないから。でも日本人はそんな状況に置かれてない。 +3 アラビア語圏

■ だけど日本人って、完璧じゃなくてもかなり理解しやすい、凄く良い英語を話す人が多いんだよなぁ。 +2 カナダ

■ 自分の子供は3歳から英単語を学び始めて、10歳の今は英語オンリーの授業を受けてる。 ゲームもほとんど英語版でプレイする。例えばポケモンはポルトガル語版がないからね。そうやって日常的に英語に触れ合うかどうかで、習得はかなり違ってくると思う。 +5 ポルトガル

■ 話す機会を与えない教育のせいだろうね。日本の英語教育のスタイルだと、アウトプットが出来ないんだよ。 +2 日本在住

■ 英語を話す上で、文法を完璧にする必要はない。それよりも日々失敗を受け入れる事や、勇気を持つ事が重要なんだと思う。実は私、ジャパングリッシュが好きなの。韓国語の単語はそこから生まれたものが多いから。「リモコン」とか「エアコン」とか。+3 韓国

■ そもそも日本の英語教師の英語のレベルがねぇ……。 アメリカ

■ 自分も日本で英語を教えてたけど、英語が出来ても失敗を恐れて話さない子もいた。あと日本の学校の英語の授業は主に構造についてであって、会話ベースではないっていうのもある。 +1 アメリカ

■ 気にする必要はないと思うけど。現代の多くのイングランド人も、ちゃんとした英語を話すのに苦労してるし +2 イギリス

■ 僕の国では中学校で英語を初めて、ほとんどの人が基礎的な英語を知ってるはず。日本人はキャリアの展望の面で自己制限をかけるけど、結局は日本語だけでやっていけるからだよ。こっちは英語が出来ないと就職出来ないから、必要に迫られて英語を勉強するんだ。 マケドニア

■ 今でも「ディス イズ ア ペン」だもん。学校が古いシステムから抜け出せてない。 ハワイ

■ ドイツ人の自分の方が英語の勉強は簡単だろうと思う。英語はドイツ語の親戚みたいなものだから。日本人にはぐっと難易度が増すよね。 +6 ドイツ

■ とりあえず英単語をカタカナで覚えるのはやめよう。 フィリピン

■ 一番は、日本人の英語の先生が日常英会話が出来ないから。それでどうやって生徒に英会話を教えるの?日本の生徒が英語が得意ではないのは生徒の責任じゃない。先生やシステムの問題なんだよ。 +48 アメリカ

■ 英語圏で暮らす76歳の私からすれば、外国語を勉強しようとしてるだけで称賛に値します。日本人が英語を勉強する場合は、文字、文系、構文、文法の違いも大きいでしょうね。 +32 アメリカ

■ まぁ俺も日本に暮らしてて日本語を知ってれば、わざわざ英語なんて話さないだろうって思うもんな。 アメリカ

■ 一番大きな理由は「恐怖」かな。日本人は完璧主義者だからね。文法を間違えてしまう可能性を恐れて、日本人は英語が出来ても話さない。 +4 国籍不明

■ 英語の授業の9割が日本語だから。ちなみに自分は4年間日本で英語を教えてた。 +3 カナダ

■ フィリピンの子供は生後6ヶ月で「CoComelon*」を観始めて、5歳頃には英語が話せるようになってるw +15 フィリピン (*米国発のYouTubeチャンネル。 3Dアニメーション動画を専門としており、 様々な言語で童謡などの動画を配信している。 20217月現在、米国で最も視聴されているチャンネル)

■ 日本はそのままで十分完璧な国だから、英語を学ぶ必要を感じてないのよ。 ニュージーランド

■ 私は日本人じゃないけど、私が外国語を話せない理由を動画の男性が説明してくれてる。完璧でありたいし、間違って気まずい思いをしたくないし、失敗するくらいなら話さない方がいいって発想w +21 アメリカ

■ 自国の文化に誇りがあるのも影響してるのでは? +2 インドネシア

■ 私は今日本で英語を教えてる。動画で取り上げられた回答は全て正しいけど、特に最初の男性の回答(※完璧主義)はかなり共感出来る。だからこそ私は英文法を教える代わりに、出来るだけ会話を増やして自信を持たせる方法を採ってる。実は日本人って知ってる英単語の量はかなり多いの。言語は実際に使う必要がないと習得は難しい。だから機会を沢山作る事が重要だと思ってるよ。 +8 日本在住

■ 日本は英語を学ばなくてもやっていけるから……。日本語だけで成功した国なんだしね……。アメリカで働く日本人って滅多に見ないでしょ?この世界で生き残るために英語を学ぶなんて、日本人にはそんな必要がないのよ。 +5 フィリピン

***「日常において英語を使う機会がない」「経済面などで恵まれており勉強する必要性がない」この2つの指摘には多くのいいねが寄せられていました。実際に自分も、この2つの要素はかなり大きいと思います。


【国際】日本の弱点は英語力の低さ…米識者「原因は教え方。日本の公用語が日本語と英語になれば日本の地位も国力も飛躍的に高まる」:2016/04/21()  2050年の日本」は活力と魅力ある新型超大国として栄えるという大胆な予測の書『JAPAN RESTORED(日本復興)』 がアメリカで出版され、話題となっている。 著者のクライド・プレストウィッツ氏は、レーガン政権時に商務長官顧問を務め、 自動車や半導体貿易交渉の前面に立ち、ジャパン・バッシャー(日本を叩く者)として知られた人物だ。 同氏は、日本は「2050年には英語力が飛躍的に高まり、日本の国力を高める」と予測する。 その真意はどこにあるのか。 産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏が、プレストウィッツ氏に問いただした。

──『日本復興』では、日本でも公用語に英語が加わり、英語力が飛躍的に高まるというシナリオが描かれている。 だが、いまの日本を見ていると英語力向上は難しいのではないか。 「国際的にみた日本の弱点は英語能力が他の国々より低いことだ。 スカンジナビア諸国やドイツだけでなく韓国や中国にくらべても低いと言える。 原因は英語の教え方だと思う。日本の英語の先生は読むことはできても話せない人が多い。 それを変えるために英語教員に定期的にテストをする。落ちた人に2年間の再勉強を義務づける。 それでもテストに受からない人は引退してもらう。 日本の公用語が日本語と英語になれば、日本の長所が諸外国に従来よりもずっと多く理解され、 日本の地位も国力も飛躍的に高まる」

──英語力向上よりもさらにハードルが高いと思われるのが、日本の軍事力強化だ。本書では最終的に日本が核兵器を保有するとしているが、それにはさすがに内外で抵抗が大きいと考えられる。 「日本の安全保障環境が激変していくのだ。北朝鮮が核兵器の開発を断固として続け、 アメリカや日本に核ミサイルを正確に撃ちこむ能力を確保する。 中国も核武装を強化するだけでなく北朝鮮の冒険主義を許容する。 中国も北朝鮮も日本敵視だ。アメリカは北朝鮮に武力攻撃を仕掛けることはまず絶対にしない。 こんな環境では東京にいる人間は切迫した不安を感じるだろう。核の脅威を封じるには日本も核を持つのが最適の措置だと考えられる。 日本はいざとなれば核武装を敏速に達成する能力を有する。ただしインドのように公然とそうするか、 イスラエルのように秘密裡に動くか。私は公然たる方法がよいと思う。抑止効果が強くなるからだ」

──その際、アメリカはどう対応するのか。 「アメリカがこれから最も頼りにする同盟相手は日本だろう。その日本がこれまでより強く大きな役割を果たすことは アメリカの期待でもある。米英関係はよく『特別な関係』とされ、イギリスへの期待は大きかった。 だがイギリスはもう国力が衰え、中国に接近している。日本がアメリカの最重要な同盟相手なのだ。 アジア情勢では中国の膨張がやはり最大の不安定要因だ。米側では中国をWTO(世界貿易機関)など 既成の国際秩序に招き入れれば、穏和な行動をとると期待した。だがその期待は完全に外れた。中国は対決姿勢を強めてきた。貿易の拡大で中国共産党の独裁的パワーが強くなった。だがその中国の膨張はアメリカにとっては当面は直接の脅威ではない。しかし抑えねばならない。 一方で、中国は日本にとって直接の脅威である。そうなると日本がまず中国との対峙の先頭に立つことになる」 ※SAPIO20165月号


2013/09/13() BBC「日本は閉鎖的。女性の地位と英語力の低さは国際的に抜きん出ている」 2020年の夏季オリンピック開催都市が東京に決まったことについて、英BBC放送(中国語版)は、 東京のハード面とソフト面の両方が優れていることが勝因だとした。一方、日本の「閉鎖的」な現状についても懸念を示した。 ハード面では日本の財政の優勢、ソフト面では治安の良さとおもてなしの心、物静かさと清潔さなどを挙げ、 東京が選ばれる原因を同記事は振り返った。一方、日本には「閉鎖的」な現象も随所見られると記事は指摘。「女性の地位」と「英語力」の低さは、 国際的に見ても抜きん出ているという。「東京にいても、外国人に通じるような英語を喋る人は少ない」  記事はまた東京で英語を教えるイギリス人の話として、「教える前に、まず日本式発音を覚えないと、 学生とのコミュニケーションさえ取れない」と言う。「英語のつもりで話すマ・ク・ド・ナ・ル・ドを聞いて分かる 外国人はいない」とこの講師は話す。 また、「日本人は外国人が何を考え、何に関心があるのかについては大して興味がない」。 開催が決まってからのテレビ番組は、外国語や国際化の重要性を討論する内容が増えたことから、 2020年東京五輪がどのような変化を日本にもたらし、どのように日本のイメージを一新させるかに、記者は期待を寄せた。

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