▲倒産ラッシュ—というより、今までムリヤリ倒産させていなかったのだ。
ここにきて、どうしても倒産させざるを得なくなったというのが本当であろう。
経済は合理性の下で、発展する。
どんなに表面を糊塗しても、経済という現象そのものは、冷厳に合理的に進行する。
商品が売れなければ、当然、会社を維持できず、倒産する。
つまり、これは冷厳な経済現象を糊塗しきれなくなった—というだけのこと。
以下、新聞から抜粋。
空前の倒産ラッシュ、各地で暴動が発生。
新築マンションはガラガラ、借金自殺100万人……
中国の国会は、「茶番国会」と言われてきたが、今年は様子が異なる。
中国人も、自国の経済がヤバいと思い始めた。
「社長は出てこい!」 「オレたちに賠償金を払え!」
中国江西省にある井岡山の麓で、春節の大型連休明けに暴動が起こった。
拳を振り上げたのは、鉱山で働く約500人の工員たちだ。
この人たちは、「春節倒産」に遭った。
連休中に社長一家が夜逃げしてしまった。
工員たちは会社内に押し入った。
金目のものを根こそぎ奪い取ると、最後は市役所を取り囲んだ。
「報道されない暴動」が、中国全土で起こっている。
中国経済は、大変なことになってきている。
そんな動乱をよそに、3月、北京の人民大会堂で、全国人民代表大会が開かれ、中国全土から2890人の代表たちが連日、舌戦を繰り広げている。
現地で取材しているジャーナリストの李大音氏が語る。
「さすがにこれだけ傾いてくると、
中国経済は早晩、崩壊するのではないかという不安や追及の声が上がっています。
特に、批判の矢面に立たされているのが、総責任者である李克強首相です」
3月4日、新華社通信は、王みん前遼寧省党委書記を、「重大な紀律違反により調査中」と発表。 遼寧省は、昨年のGDPの伸び率が、全国31地域の中で最悪の3・0%だった。
遼寧省の人民代表大会では、陳省長が、惨状を、次のように述べている。
「わが省のGDPは、過去23年で最悪で、PPIも43ヵ月連続で下降した。なぜこんなことになったかと言えば、企業の生産コストが上がり、一部業界と企業が経営困難に陥り、
技術革新は追いつかず、新興産業は育たず、サービス業の発展は停滞し、地域の発展は不均衡で、財政収入は悪化し、
財政支出は増え、国有企業は経営が回復せず、民営企業は発展せず……」
遼寧省の省都・瀋陽に住む日本人駐在員が証言。
「街には失業者が溢れ、消費が振るわず、次々に工場が閉鎖されています。3000社来ていた韓国企業も、撤退ラッシュですっかり影をひそめています。
瀋陽の納税番付で、2位に3倍以上の差をつけてBMWの工場が撤退する時が、790万瀋陽市民が路頭に迷う日と言われています。
日系企業も日野自動車の大型バス工場が撤退し、いまや200社を切ろうとしている。日本人駐在員同士で会っても、撤退と縮小の暗い話ばかりです」
同じく、遼寧省の大連駐在の日本人経営コンサルタントも証言する。
「春節の大型連休が明けると、700万都市の大連は、倒産ラッシュに見舞われていました。
従業員たちが戻ってきても、会社がなくなっている。それで失業者たちが市の中心街でデモを起こしたり、浮浪者と化してたむろしたりしていて、不穏な雰囲気が漂っています」
▲補足、感想など
誰が悪いのでもない。
自分で自分の信用を毀損しつづけてきた結果だ。
中国国民が天に唾していたことで、自分の頭に自分の吐いた唾が落ちてきているだけだ。
ある意味、自業自得というものであろう。
バブル崩壊後は、自分で小さな信用を積み上げながら、ぼちぼち稼いで、借金を返していくしかない。
ユダヤ人は、借金を棒引きにはしてはくれないよ。