2013年4月10日水曜日

野田さんはそんなに深く考えてもいなかった。尖閣諸島国有化。


▲昨年の春かな。
 尖閣諸島は元々、個人所有だった。
 それを東京都の石原さんが、都が購入すると発表した。

 これに慌てた野田さんが所有者と交渉して、国が購入し国有化したのだが。
 アメリカ政府は、国有化すると中国が反発する—と指摘していたそうな。

 まぁ。
 今頃どうしてこんなことを発表するのだ?
 アメリカ政府の「情報力と分析力」を示したいためかな。

 でもまぁ。
 野田さんにそんなことを言ったってなぁ。

 以下、新聞から抜粋。

 オバマ米政権が昨年、日本政府による沖縄・尖閣諸島の国有化に先立ち、中 国が強く反発し危機を引き起こす恐れがあるとして、反対する考えを当時の野田政権に伝えていた ことが9日、分かった。
 東アジア政策を中心的に担っていたキャンベル前米国務次官補が共同通信に明らかにした。
 同氏は、中国の理解を得られたとの認識の下で日本側は購入に踏み切ったが、その認識は誤っていると米側は考えていたとも述べた。


▲補足、感想など
 認識は誤っていた—か。
 いや、それはどうかな。

 野田さんは、深く考えてはいなかった。
 石原さんが率いる東京都が所有するより、国が所有する方が、まだ、中国に対する「刺激の仕方」が少ないだろう—というぐらいの判断での決断だった。
 おそらく、その判断は正しい。

 ただ、タイミングとして悪かった?だけの話さ。
 そのタイミングがたまたま、頭のキレがも一つの「習近平国家主席」が就任間際だったということだ。

 習近平国家主席が、野田さんの「尖閣諸島国有化」という口実をみつけて、このタイミングで日本を叩いてやろう—と安易な決断をしたことが、この泥沼(中国にとって)を作ったということだ。
 若気の至りというか、ここで点数を稼いでやろう—と日本・日本人を舐めた行動に安易にでた--ということだ。

 だから。
 野田さんの判断が悪かったのではない。
 たまたま、キレの悪い頭をもつ中国の国家主席がそれを「点数稼ぎの口実にした」ということでしかない。
 日本にとって、この習近平国家主席という人を相手にするなら、これに類似した「騒動」は必ず、引き起こされる。
 つまり、尖閣諸島騒動は必ず起こることだったのだ。

 こうして、日本は中国・韓国以外の諸国と仲良くやろう—と決心するタイミングが早まって結構なことと、むしろ感謝するぐらいで丁度いいのではあるまいか。
 中国と揉めるなんて、どうってことではない。
 日本の中国離れは、この尖閣諸島騒動がなくったって、数年の差で必ず起こることだ。

 中国という国は、この習近平という人を国家主席として選択したことを、必ず後悔する時がくる。