2014年5月29日木曜日

僕は、橋下君が好きだったからね—と石原さん。

いや、石原さんの気持ちはよく分かる。
 石原さんは、橋下さんが胸中深く抱く「怨念」をよく理解している。
 そして、橋下さんのもつ怨念の「昇華の方向性・仕方」のようなものが気に入っていたのだろう。

 しかし。
 石原さんとしてはどうしても譲れないものがある。
 それが憲法問題だ。
 確か、石原さんは戦時中、米軍の戦闘機から機銃掃射を受けた経験があったはず。
 敵国とはいえ、子供相手に機銃掃射をするような国からの「押し付け」を—とか考えているのだろうな。

 対して、橋下さんには「都構想実現」という目標がある。
 その目的達成のためには、「悪魔とでも手を組もう」とか考えているのだろう。<いや、結の会の面々が悪魔だと言っているのではない。単に、ものの例えだ>
 いや、そのぐらいの執念深さがなくてはとても「ものにはなるまい」。

 つまり、目標というか目的がこれだけ違えば、分離はいたし方あるまいな。

 以下、新聞から抜粋。

 自民党に対抗する勢力の結集を目指した日本維新の会の野望は、岐路に立つ。
 37歳の年齢差 があり、橋下徹、石原慎太郎両共同代表。

 だが、野党再編を急ぐ橋下氏と、「自主憲法制定」に こだわった石原氏の溝は埋まらず、たもとを分かつことになった。

■統一選へ焦る橋下氏

 「寂しい。僕は橋下君が好きだったからね。彼と会えたのは人生の快事だったよ」
 橋下氏との会談を終えて石原氏は、周囲にこう語った。
 石原、橋下両氏の関係について、維新幹部は「他人にはうかがいしれない感情のつながりがある」と感じてきた。
 太陽の党が維新に合流したのも、「橋下君にほれた」という石原氏の思いが大きかった。

 それでも乗り越えられなかった壁は何か。
 「大阪都構想」が進展しない中、来年春の統一地方選を控えた橋下氏には焦りがあった。
 選挙戦に向けてすでに走り出している地方議員は、野党再編の実現を見越し、他党との具体的な選挙区調整に入る段階に さしかかっていた。

 橋下氏は「憲法改正も自主憲法制定も変わりない」と石原氏を説得した。
 だが、石原氏は「国政に 戻ったのは自主憲法制定を実現するためだ」と強調。

 結いの党との合流を理由に旗を降ろすことはできなかった。
 分裂の気配は会談前からあった。
 石原氏は橋下氏との会談に園田博之幹事長代理を同席させる予定 だった。
 だが、橋下氏は石原氏1人だけで来るよう要請。

 橋下氏の説得に石原氏が折れる可能性を察知した石原氏に近い桜内文城 議員ら、石原氏と行動をともにすることを誓約した「寄せ書き」を託した。
 その中心には「日の丸」があしらわれて いた。

 「別々の道を歩んでいこう」
 石原氏はこう言って固い握手で橋下氏と別れた。


▲補足、感想など

 石原さんは、老いの一徹—という感覚だろうな。
 同時に。
 石原さんは、橋下さんのもつ「怨念」、そして「怨念の昇華の方向性」にも十分な理解をもっているのだろう。

 まぁ、橋下さんはこれから全国区へ打って出ようとする政治家だ。
 また、冒頭でふれたように、都構想実現のためには「悪魔とでも手を組む」という覚悟でいる人だ。

 当然といえば、当然の分離ではある。