2014年5月9日金曜日

漆の縄文中期での採取跡見つかる。

▲小文字でjapan と書けば、漆のことだ。
 ウルシの木は、元々、中央アジア付近が原産だとされてきたが、いや、そうじゃなくて、日本が原産地だという説もあるようだ。

 漆器は、中国でも、また、遠くヨーロッパでも見つかっている。
 ウルシというものが、どのようにして運ばれたものかは分からない。
 でも、数千年前から日本列島と大陸の間で、交易があったのは確かなようだ。

 以下、新聞から抜粋。

 縄文中期の漆の採取跡見つかる さいたま市 

 さいたま市の遺跡から出土した4900年前の漆の木に、樹液を採取した際に 付けられた跡が見つかり、教育委員会は漆の採取や加工が縄文時代の中期から 行われていたことを示す資料だと。

 漆の木は、さいたま市にある「南鴻沼遺跡」から出土した長さ1メートル13センチ、 太さおよそ3センチの木で、表面を1周する9本の筋状の跡が付けられている。
 この跡は漆の木から樹液を採取していたことを示すもので、4700年前から 4900年前の縄文時代の中期に付けられたとみられる。

 漆を採取したことを 示す資料は、国内で最も古いもの。
 n課長は「遺跡からは同じ時期に作られたとみられる漆器なども出土。
  漆の採取から加工までの作業が縄文時代の中期から行われていたことを示す発見」 と。


▲補足、感想など

 ちょいと、ウィキペディアから。概略を。

 日本列島における漆の利用は縄文時代から開始され、土器の接着・装飾に使われているほか、木製品に漆を塗ったものや、クシなど装身具に塗ったものも出土している。
 漆製品は縄文早期から出土し、縄文時代を通じて出土事例が見られる。

 2000年に北海道函館市で実施された垣ノ島B遺跡の調査で、出土した漆塗りの副葬品が約9000年前に作られたものであったことが明らかになった。
 これが現存する最古の漆塗り製品である。

 また、数年前のニュースなのだが、うるしを巡る「歴史の回廊」に迷いこんだような感じとなる記事を転記しようj.

--ここから--

 鳥浜貝塚から出土の漆の枝が約1万2600年前のものと判明 

 中国伝来が定説の漆文化、日本がルーツの可能性 2011/10/13


○漆の枝 国内最古と確認

 若狭町鳥浜の鳥浜貝塚から出土した漆の枝が、約1万2600年前の縄文時代草創期のもので あることが東北大のs教授ら研究グループの調査で分かった。
 日本で自生していたことを示す国内最古の例となり、中国伝来が定説とされた漆文化の起源を巡って新たな論議を呼びそうだ。

 所蔵する民俗資料館は、縄文時代に焦点を当てた特別展の開会式で 関係者に漆の枝を公開。  出土した漆の枝は長さ約20センチ。
 森林総合研究所で2005年に顕微鏡で漆と突き止められ、国立歴史民俗博物館の放射性炭素による分析で1万2600年前と判明。

 漆を使った出土品で古いのは、国内では、北海道函館市の垣ノ島B遺跡で確認された装飾品で約9000年前。
 青森市の三内丸山遺跡や山形県高畠町の押出遺跡などの例が約6000~5500年前。

 中国では、浙江省の河姆渡遺跡の漆椀の約7000年前、同省の跨湖橋遺跡の木弓の 約8000年前などがある。
 中国では年代を遡って出土する可能性が大きい。

 s教授によると、漆を塗料や接着剤などとして活用する技術は日本では縄文早期以降で、漆は中国大陸から 伝来したとするのが定説。
 日本で漆は自生しないとされてきた。

 o考古学)は「漆を植えて樹液を採取するまでには、下草刈りなどの 世話が必要で10年近くかかる。
 草創期の縄文人はまだ定住性はなく、漆が自生していたと考えるのが自然だ」 と指摘。

 その上で、「日本の漆文化が中国伝来でなく、日本がルーツである可能性を示唆する重要な発見」と 評価。


--ここまで--

 うるしは、日本が原産国という可能性があるということだろうなぁ。


※追記。

 掲示板に、筆者なりにひっかかている部分を記述している文章があったので、ご紹介したい。
 内容について、どこまで信用できるものかは分からない。
 でも、まぁ、こんなことかなぁとは思う。

 数千年前の日本と大陸(ユーラシア大陸)との交流を暗示しているのかもしれない。<つまり、原日本人が大陸へいったり、大陸から日本にきて、漆器の技術を学んで大陸へ帰ったり-とか>

--ここから--

 中国の殷(いん)(3600~3000年前)の遺跡から漆器の一部が発掘されていた(紀元前13世紀の棺桶の塗料として用いられていた)ので、漆器は中国が発祥地で、漆器の技術は漆木と共に大陸から日本へ伝わったと考えられていた。 

 ところが、北海道の南茅部町の垣ノ島B遺跡から中国の物を大幅に遡る約9000年前の縄文時代前期の漆器が見つかり、 
 また漆木のDNA分析の結果 、  
 日本のウルシの木は日本固有種であることが確認された 。  

 このことから、現在では漆器の起源は日本であるという考えが一般的である。 

 日本では垣ノ島B遺跡の出土品に次いで約6000年前の朱塗りの櫛(鳥浜遺跡)も発掘されている。

 現在、中国で最古の物は長江河口にある河姆渡遺跡から発掘された約7000年前の漆椀である。
(日本で縄文時代に作られていた漆器は朱のみ。黒の漆器は弥生時代以降) 

 上記の垣ノ島B遺跡から出土した漆器は 2 0 0 2 年 1 2 月 2 8 日 の 深 夜 に ,8万点に及ぶ出土文化財や写真,図面とともに 火 災 にあった。 


 幸い形の認識と繊維状の痕跡がはっきりと視認できる部分は焼失を免れ,2004年の4月には12ページの調査報告『垣ノ島B遺跡出土漆製品の分析と保存処理』が出された


--ここまで--