2017年4月11日火曜日

トランプ・習会談 → 中国人民軍、中朝国境に15万人の兵力集中

中国の習近平国家主席は、トランプさんからの協力依頼を断ったようだ。
 でも。
 中朝国境に15万人の人民軍を配置した。

 そこから見えるのは、トランプ大統領の北朝鮮問題解決への本気度だ。
 いつ、金総書記排除がなされてもおかしくないのだろう。

 まず、トランプ・習会談から。

 2017/04/08()
 ティラーソン米国務長官は、中国の習近平国家主席がトランプ大統領との首脳会談の席でシリア・アサド政権への軍事攻撃について知らされた際、「子供が殺害されている時にそうした対応は必要だ」と述べ、「理解」を示したと明らかにした。
 中国首脳が他国への軍事力行使を容認する発言を行うのは極めて異例だ。

 トランプ氏は夕食会の終盤で習氏に対し、シリアへの攻撃を実施したことを伝達。
 アサド政権が化学兵器で女性や子供を殺害したことへの対抗措置であるとの理由を説明し、発射した巡航ミサイルの数も伝えた。
 習氏はトランプ氏が情報を提供したことに感謝の意を述べたという。

補足、感想など

 写真を見ていると、習近平さんは満面の笑みだなぁ。
 胸の奥底では、臥薪嘗胆とでもつぶやいているのかもしれない。

 トランプさんからの北朝鮮・金総書記排除へ協力はしないが、アメリカの単独行動に対して実質的な反対行動もとらない—と約束したのだろうな。
 そこで、中朝国境に人民軍を配置して、北朝鮮から脱出しようとする人間を、国境で阻止してやろうとしているのだ。

 --ここから--

 中国、中朝国境に15万の兵力集結...韓半島突発事態に備えて
 中国が中朝国境地域に大規模な兵力を集結させた。
 中国東北地方の防衛を担当した北部の戦区が隷下部隊に全面対応態勢命令を下し、2個集団軍総15万人を中朝国境地域に移動配置した。

 北朝鮮で緊急事態が発生した場合、直ちに対応する中国軍部隊は、遼寧省営口所在の重武装機械化部隊である39集団軍と錦州所在の迅速対応部隊である40集団軍等であると伝えられた。  日本の産経新聞も9日、米国のシリア空爆直後、中国人民軍の大規模な兵力が鴨緑江地域に移動したと報道。

 産経新聞は「中国人民解放軍瀋陽戦区(瀋陽戰區・県北部の戦区)の医療・後方支援部隊が国境である鴨緑江付近に向かったというニュースが広がっている」、「瀋陽市内に見えるところで軍の車列が移動する映像も出てきた」と伝えた。

 中国軍のこのような措置は、先月初めから今月末まで行われる韓米連合キーリゾルブ訓練とイーグル訓練期間に発生するかもしれない突発状況に備えるためだ。
 米国内でキム・ジョンウン斬首作戦の話が出てくるなど、トランプ政権の強硬な行動への対応でもある。
 北朝鮮首脳部に急変事態が発生した場合には、北朝鮮を離脱する住民を収容する訓練も終えたと伝えられた。

 中国軍はロケット軍の弾道ミサイル基地を稼動し、北朝鮮と在韓米軍、在日米軍を同時に攻撃できるように照準していることが分かった。
 中国時報は人民解放軍北部戦区が最新の空中警報機である「クンジン(空警)-500」も、中朝国境に配置するなど、戦闘準備態勢を強化したと報道した。

 この新聞は、瀋陽のロケット軍51基地は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「東風(東風・DF-31」、射程距離2800㎞の東風3型弾道ミサイル12基、「空母キラー」と呼ばれる東風-21 24基などを保有しており、この武器で、北朝鮮はもちろん、韓国と日本駐留米軍も圧迫することができると紹介した。

 --ここまで--

 中国人は、ハッタリ・コケオドシ・人食い民族だ。
 韓国人と同じで、「反撃されるということを考えずに」ものを言う人達だ。
 ハッタリが強すぎるのだろうな。<まぁ、中国とアメリカの軍事力の差というものは、充分に理解しているのだろう>

 トランプ・習会談で分かるように、中国は、基本、北朝鮮を見捨てるつもりなのだ。
 そうでなければ、トランプ大統領に対して、あの笑顔では対応できまい。
 トランプさんに、「オレの金総書記排除の邪魔をするなよ」と言われて、笑顔でうなづいたのだろうな。