▲野田さんも、辞めるとすればやはり、オメオメと負け犬のような辞め方はしたくない。
そこらあたり、首相としての「矜持」というものであろう。
野田さんと安倍さんの間で「密約」がなされたのでは—という憶測がなされている。
筆者は、多分、その通りだ--と思う。
野田さんにもプライドがある。安倍さんも一度、挫折したから、そのあたりの気持ちが分かるのだ。
野田さんのプライドを守った形で、解散・総選挙という形がとれるどこかで合意したのだろう。
まぁ、筆者はそれでいい—と思う。
負けるにも「負け方」というものがある。また、勝つとしても「勝ち方」がある。
以下、新聞から抜粋。
野田首相はインタビューで、経済対策第2弾について「衆院解散のための前提条件という意味ではない」と言明。
年内解散を迫る自民、公明両党に配慮したとみられる。
自民党の安倍総裁が赤字国債発行法案などの審議に応じる姿勢に転じたことに、歓迎の意を示した。
首相と安倍氏による解散の「密約」説もくすぶる。
首相はインタビューで、赤字国債法案と「1票の格差」是正や定数削減を含む衆院選挙制度改革関連法案の成立、社会保障制度改革国民会議の設置に関して 「判断をする環境整備という位置づけだ」と示した。
衆院本会議で「経済状況への対応も含め、やるべきことをやり抜く」との答弁を巡り、自公が「解散を先送りしようとしている」と 不満を募らせたことを懸念。
民自公3党の党首会談の線を維持した格好で「あれ以上具体的な条件を言うことはできない」というのが首相の立場だ。
首相は「私も(解散に関して)ぎりぎりの考え方を示した。さらに詰めた協議をするのは無理だ」と否定。
安倍氏も戦略を練り直した。
2日は城島財務相の所信表明に応じ、週明け以降の赤字国債法案の審議にも協力する方向。
首相も安倍氏の方針転換を「大きな前進だ。成立できるようお互い知恵を出していきたい」と。
安倍氏の急旋回の背景に、首相との衆院解散に絡む密約があるのではないかとの疑念が広がっている。
中堅議員は「赤字国債法案を成立させるため、首相が早期解散を水面下で確約したのではないか」と推測。
別の閣僚経験者は「今年度予算の減額補正と経済対策を盛り込んだ補正予算案を年明けの通常国会冒頭で処理し、解散するという線で動いているのだろう」との見立てを示した。
ただ、首相は谷垣前自民党総裁との会談で「予算編成はしない」と伝えたとされる。
急旋回した安倍氏について「急激にハンドルを切るのは望むところではない」と不満も出ている。
解散時期を巡って首相と安倍氏の駆け引きが続く。
▲補足、感想など
もう、野田さんは解散を覚悟しているのだな。
ただ、今の時点で、解散・総選挙の日時が特定できるような文言を言わない—と自ら封印しているのだろう。
しかし、どうやら、民主党政権で来年度の予算編成はしない—というのは確実だろう。
ならば、年末とか年始あたり—というのが妥当なところだろうな。
次期首相は、確実に安倍さんだから、そのあたり、日時はいわなくても現首相と阿吽の呼吸で合意?できたのだろう。
冒頭でふれたように負けるにも「負け方」がある。勝つにも名誉ある「勝ち方」というものがある。