▲中国のバブル崩壊なんて、もうミミタコの話かもしれない。
なんせ、中国の統計の数字が当てにならないものだから、なにが起こっているのか、中国の指導者にさえハツキリつかめてはいないのだろう。
そのぼんやりした現象に、明確な区切りをつけたのが、今の日中間の尖閣諸島騒動(なんどでもいうが、日本と中国との間に領土問題は存在しない)となるのかもしれない。
日本のバブル潰しを図った日銀による1990年の金利上げのようなことかもしれないな。
以下、新聞から抜粋。
長年経済成長を続けてきた中国。
ここにきて経済成長が急減速してきている。
中国がバブル崩壊に向かう道筋を改めて説明する。
◇中国バブル崩壊にいまさら気づいても時すでに遅し
中国経済自体は完全にピークアウトしているというしかありません。
実は中国の労働賃金は安くなく、上海では月間7万~8万円と日本と変わりません。
さらに時間通り来ない、すぐやめる、暴動を起こす、となれば中国に工場を出している理由は ないとなり、世界中の企業が中国を去っていっています。
また「中国で商売をやるならカネを払え」と、昨年11月からすべての外国人従業員に社会保険の支払いを義務付け。
失業保険、家族保険など、外国人が受け取る可能性のないものまで払わせ、その料率は地域によっては全所得の40%にも及ぶ。
これは事実上、外国人は出ていけ、と言っている制度です。
欧州危機もあり、欧州企業は素早く逃げましたが、これを高値で買っていたのが日本企業。
今年の対中海外投資はマイナス3.4%と失速するなか、日本企業の投資だけがプラス16%と。
では、中国のバブル崩壊はどのくらいの規模になるか。
◆中国から445兆円が失われる!?
中国の統計はあてにならないので、香港、台湾などの統計を合わせて類推するしかありません。
比較的正しく捕捉できる貸出残高は’10年時点で40兆元(1元=12.78円換算で約500兆円)と 言われています。
日本がバブルで100兆円、アメリカがリーマンショックで200兆円吹っ飛ばしたということなので、 この500兆円の半分が不良債権化すると(日本はほぼ60%が不良債権化した)、それらを上回る250兆円相当が不良債権となる可能性があります。
その規模はすさまじい額です。
因みにヘッジファンドのレバレッジ後の総額が せいぜい13兆元(2兆ドル相当)ですから、この数字がどれだけ影響の大きいものか 。
中国で11年に行われた年収2000万円以上稼ぐ人々の80%もの人が中国以外への移住を希望。
更に1000万元以上の資産家人口が96万人。
平均値が6000万元(約7億5000万円!!)で、うち60%は既に海外移住手続きを進めている、 という。
約60万人分の6000万元がなくなるということは36兆元、日本円では445兆円の損失。
海外企業が脱出し、日本のGDPにも相当しようかという金額が国外に流出。
これでバブルがはじけないほうがおかしい。
▲補足、感想など
中国バブルの崩壊-----。
(なお、記事では、日本のバブルで100兆円がふっとんだ—とあるが、筆者は全部で1000兆円がふっとんだと聞いた。その方が当たりであろう。)
その内容は、一握りの金持ちが、自分の資産をもって、海外へ移住するため—か。
ほぼ、日本のgnp 一年分の資産を持ちだして。
結果として、中国大陸には、金属などで汚染され、砂漠化が進行しつつある国土と貧しい農民が残る。
これが、中国共産党の所業か。
胡錦濤さん、温家宝さんなどの指導者達は、こういう国家建設を目指していたのか。
1960年代の毛沢東さん、周恩来さんなども、こういう国家建設を目指していたのか。
こうみると、アメリカのクリントン国務長官の指摘がどれだけ鋭いものか—よく分かる。
今年の7月、アメリカ、ハーバード大学での講演の要旨らしい。ご紹介したい。<再度>
--ここから—
中国は最も貧しい国になる
根拠
1.移民申請の状況から見て、中国9割の官僚家族と8割の富豪がすでに移民申請を出した。 またはその意向がある。
一国家の指導層と既得権益階級がなぜ自国に自信をなくすのか理解しがたい。
2.中国人は社会の個体として、国家と社会に対して負うべき、責任と義務がわかっていない。
国際社会に対して負うべき責任はなおさら分かっていない。
受けた教育或いはメディアの宣伝はほとんどが
憎しみと他人または他国を歪曲した内容で、人々の理性と公正な判断力を失わせる。
3.中国は世界で数少ない信仰のない恐ろしい国で、全国民が崇拝するのは権力と金銭のみだ。
利己的で愛心のない、同情心を失った国家が国際社会の尊重と信頼を得られると思うか?
4.中国政府の所謂政治は人民を騙し人間性に背く以外の何物でもない。
人民大衆は過去の権力の奴隷から今は金銭の奴隷に変わった。
このような政権がいかに人民の尊重と信頼を得られるか。
--ここまで—
国の指導者が、自国を愛せない---そんな国が栄える訳があるまい。
いつでも逃げだせる用意をしている指導者のもとで、その国がキチンと機能する訳があるまい。
これはなぁ、と思う。
中国のバブル崩壊—というより、中国という国家の大きな変動(恐らく、いくつかの国に分裂する)の前兆ではあるまいか—。