▲自民党の安倍さんが、2-3パーセントのインフレターゲットをいい、その手段として建設国債を日銀で買い取ってほしい—というと、アチコチから批判の矢が飛び交っている。
そもそも、インフレにいいインフレと悪いインフレというものがあるのか。
その表現がどこかおかしいだろう。
ましてや、言っている本人がユダヤ系の会社だ。
今、円が安い方向へ動こうとしている。
ほどんどの人が予測できなかったものと思える。
このユダヤ系の会社も、今、急速に円が動くとなにが準備不足で都合が悪いのだろう。
時間稼ぎのために、「悪いインフレ」なるものを言っているのではないのかな。
インフレねぇ。
資本主義というものは、すこしづつでもいいから、インフレ気味でないとうまく回らない—という本質的な性質をもっているのだな。
給料だって、すこしでもいいから、上がるとヤル気になるだろう。
不動産でもそうだ。
少しづつ上がれば、もっていて含み<もう懐かしい言葉だ>資産として大きくなるし、そこで投資しようか—という気分となるのだ。
もういい加減、デフレよ、さらば。インフレよ、こんにちは。--という時期に来ているのではないのか。
以下、新聞から抜粋。
自民党の安倍総裁が行った講演で、「建設国債を、できれば直接日銀に買ってもらうことで強制的にマネーが市場に出ていく」と発言した。
また同総裁は講演で、日銀の政策金利について、「ゼロにするかマイナスにするぐらいのことをして、 貸し出し圧力を強めてもらわなければならない」と語った。
こうした発言を受けて、三菱UFJモルガン・スタンレーのm氏は、「為替が反応しているため、無視できない。日銀に金融緩和を積極的に行うよう圧力を強めていることは買い材料だが、円安・株高でインフレ期待が強まっていることは、長期債・超長期債にとってネガティブ要因となり、綱引き」と。
ソシエテ・ジェネラル証のs氏も日銀による建設国債の引き受けについては、「総選挙後の政権の枠組みを見極めてからでなければ、実現可能性を含めて不透明」と語った。
JPモルガン証券のsエコノミストは、「日銀による国債引き受けを前提としたインフレ脱出策は禁じ手。これは悪いインフレを創り出し、インフレが収束しないリスクを伴うからだ」と警告し、日本国債に対する信頼の低下が利回り上昇を招くリスクが増大しているとの見方を示した。
▲補足、感想など
外資系の証券会社の人の意見をみていると、ゴールドマンサックスがやったことを思い出す。
アメリカのサブプレイムローンをヨーロッパの金融機関に売りつけながら、反対に担保証券だったかを買い集めて、2008年にリーマン・ショックがあったとき、大儲けをした—という。
こういう外資系の金融機関の人間の話を聞く時は、よほど用心が必要だ。
韓国でやったように、まず、おだてておいて、株価があがったところで、売ってしまう—とか平気の平左だ。
冒頭でふれたように、盛んに安倍さんを牽制しているのは、自分の会社が円だとか債権だとか—安倍さんが首相となるタイミングまでに準備ができていない-ということを意味しているのではないのか。
いわば、時間稼ぎの牽制のコメントだ—と解するべきであろう。
インフレに良いインフレも悪いインフレもない。
安倍さんは、首相となれば、国債を日銀に買い取らせ、市中にお金がじゃぶじゃぶする—そんな状況とつくるだろう。
まず、上がるのは東京・大阪・名古屋都心部の不動産かな。
株式も上がってくるだろうな。
東日本大震災の復興のスピードも上がってくるだろう。
来年の夏くらいには、多少とも兆しがみえてくればいいのだが。