▲マレーシアの新聞が取り上げていて、いい視点だな—と感じた。
それは、アメリカ vs 中国 vs 日本 という三国の関係なのだ。
中国が台頭していることは分かる。
今、その台頭する中国と日本は軋轢の最中だ。
で。
アメリカはどうするんだ—というのが、マレーシアの新聞の要点だ。
アメリカが中国の台頭をどうみているのか分からないが、日本の世論を封じ込めることはできない。
もう、日本を自由にして、国防軍をもたせ、原爆をもつ—ことを承認せざるをえないのではないか--と。
いや、日本は別に米国の属国ではない。日本という国が自ら望めば勿論、反対する国は存在しない。
日本という虎を野に放ち、原爆・原潜という「翼」を与える覚悟があるのか—と聞いているのだろうな。
また、日米関係が順調な時はいい。
なんらかのきっかけて、敵対関係になったとき、日本はアメリカに対し、「報復核」を打ち込む可能性すらもあるのだ。<やられたものをやり返してなにが悪い—というのは欧米の論理であろう>
そういう局面を含め、なお、日本という「虎を野に放つ」覚悟があるのか—と問うているのだろうな.
以下、新聞から抜粋。
マレーシア英字紙ザ・サンは7月31日、
戦後68年間も米国に対して従順だった日本が、中国の台頭に危機感を覚え、
米国に重要な選択を迫っていると報じた。
人民網が伝えた。
米戦艦ミズーリ号が東京湾に停泊し、日本が無条件降伏を受諾してから68年。
日本はいまだに“従順な失敗国”のままである。
米国が日本に制定させた平和憲法は一切の攻撃的な軍事行動や武器の輸出、軍事装備を禁じた。
日本を守る代わりに米国は陸・海・空軍基地を日本に置き、
日本を北東アジアにおける巨大な“空母”のようにしている。
だが、こうした現状も中国の台頭によって深刻な挑戦にさらされている。
日本の選択肢は2つ。
米国に対して、中国の増強を抑えるようお願いするか、
自らに巻き付けた鎖を解くよう求めるか。
鎖を解かれた日本は真の意味の独自の対外政策を推し進め、
核を含む十分な軍事力を構築するだろう。
これは日本が2度とおとなしくこうべを垂れ、贖罪の態度を示し、
第二次大戦の敵に従うことはないということを意味する。
▲補足、感想など
--これは日本が2度とおとなしくこうべを垂れ、贖罪の態度を示し、
第二次大戦の敵に従うことはないということを意味する。---か。
これが冒頭でふれた日本という虎を野に放つ—ということだ。
一旦、野に放てば、虎は自ら原潜・原爆所有という「翼をつける」ことを決心するだろう。
昨年、尖閣諸島の騒動が発生したとき、当時のアメリカのクリントン国務長官が早速、日本に飛んできて、尖閣諸島は安保条約の範囲内だと、中国を牽制した。
返す刀で、日本に向かって「原爆所有など考えないで欲しい」とか言ったような気がする。
でも。
冒頭でふれたように、日本はアメリカの属国ではない。
中国、韓国からの理不尽な攻撃に黙っていることはできない。
第二次大戦を振り返ったとき、イギリスのチャーチル首相が語った言葉がある。
今もそのまま、通用すると思う。
--ここから--
チャーチルの「対日世界大戦回顧録」より
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。
笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。
反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数が上がるのに、
それができない。
それでもう一度、無理難題を要求すると、これも呑んでくれる。
すると議会は、いままで以上の要求をしろという。
無理を承知で要求してみると、
今後は笑みを浮かべていた日本人がまったく別人の顔になって、
「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。
ここに至っては刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
英国はマレー半島沖合いで戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈されシンガポールを失った。
日本にこれ程の力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。
--ここまで--
日本人は、切れるまでの閾値が高いのだ。
その高い閾値を越えるような理不尽さにぶっつかった時、切れてしまうのだ。
さぁ、アメリカも世界の警察官を自称するほどの経済力ではあるまい。
いよいよ、日本という「虎」を野に放つ—覚悟をするタイミングが近づいている。