2012年11月24日土曜日

政策を堂々と述べる王道の選挙を—と安倍さん。


表題は安倍さんの言葉だ。
 その言や よし! と思う。
 これは前月のアメリカ大統領選への皮肉となっているのかな。
 中傷合戦なんて、まともな選挙戦ではあるまい。
 対して、民主党側は、まともな政策を述べる元気もないようだ。
 以下、新聞から抜粋。

 23日、各党幹部は日本各地へ講演や遊説に回った。
 自民党の安倍総裁は講演で、野田首相や白川日本銀行総裁らとの 金融緩和策をめぐる論争について「勝負はついた」と述べ、終止符を打つ考えを強調。
 自身の発言に市場が反応したことで、日銀や民主党の対応不足は明確に証明されたと判断。
 次期首相就任が現実味を帯びるなかで、刺激の強い発言を抑える潮時がきたとの思惑もある。
 一方、首相は自民党が政権公約で掲げた憲法への「国防軍」明記を批判。
 「政治が行動を起こせば経済も変わってくる。民主党は3年たってもできなかったが、私たちはまだ政権に就いていないのに、すでに市場は反応している」
 安倍氏は声を張り上げた。
 衆院が解散された直後から安倍氏は、日銀法改正も視野に入れ、 インフレ目標を設定した上での大胆な金融緩和策を打ち出した。
 これに対し首相は「禁じ手だ」と非難。
 白川氏も「現実的ではない」と反論したが、市場は敏感に反応した。
 内閣府のシンクタンク「経済社会総合研究所」の所長を務めた浜田宏一米エール大学教授から 「結局うまくいかなかった。安倍発言は全面的に正しい」とのお墨付きのメッセージが届いたことも、 安倍氏の“勝利宣言”の背景になっている。
 一方で安倍氏は発言を微妙に軟化させた。
 米紙のインタビューで、 日銀のあり方に「中央銀行の独立性は極めて重要だ」と強調。
「ターゲットをもっていくなら日銀法を変える必要はない」とも語った。
 市場を味方につけたことで引き際と判断したようだ。
 一方、首相は、自民党が政権公約で憲法改正や「国防軍」明記を打ち出したことを取り上げ、 「公明党も理解されないのでは」と指摘した。
 岡田副総理も、公明党の公約を「よく練られている」と持ち上げたうえで 「自公政権で実現できるのか」とあおった。
 いずれも、自公間の選挙協力を乱すのが狙い。
 民主党は次第に、3年間の実績や政策を訴える戦術から、他党批判中心の戦術にシフト。
 安倍氏は「政策を堂々と述べる王道の選挙を戦う」と、「与党党首」モードへのシフトチェンジをはかる。


▲補足、感想など
 自公離反?
 う~ん、ありそうなことでもある。
 仮に維新が60くらいの議席をとって、石原さん党首という形で、自民と連立を組むという話となった時、公明が弾き飛ばされる可能性がありそうだ。
 安倍さんと石原さんならば、なんとか連立が組めるだろうが、数年後には橋下さんが国政にでてくるだろう。
 その時はどうかな。
 いやいや、安倍さんは自民の単独過半数超えを目指しているのか。
 まぁ、それでなければ、思い切ったことはできないな。
 表題の「王道の選挙」とは、自民党での単独過半数超えを目指す「自らへの励ましと国民へのアピールの言葉」と解すべき。