2012年11月6日火曜日

中国・温家宝首相の反撃。--でも、沈黙するしかあるまい。


▲えっと、いくらだったかな。
日本円で2000億円くらいだったか、中国の温家宝首相に不正蓄財があるとアメリカの新聞が指摘した。
それに対して、当の温家宝首相が反論して、ならば調べてみよと。
これはなぁ、と思う。
やぶ蛇だろう。
下手にヤブをつつかれては困る連中が周囲に一杯いるじゃないか。<胡錦濤さんも、在米の娘を通じて数千億円の蓄財とか、習近平さんも先日700億円くらいの蓄財とかニュースで流れていたはず>
当の本人だって、まともに調べられたら困る。
北朝鮮の金総書記の隠し財産でも見つかるのだぞ。
アメリカの調査能力を舐めたらだめだ。おそらく、cia 絡みにきまっている。
まぁ、結局のところ、この温家宝首相の反撃、周囲からアレコレ言われて、「沈黙」へ戻るしかあるまいな。
以下、新聞から抜粋。

中国の温家宝氏は、ニューヨークタイムズ紙に自らの家族の資産が27億ドルと発表されたことにつ いて、情報を調査するよう求めた。
 同紙の情報筋によれば、最近、ウェン氏は中国共産党中央委員会政治局に対して、ニューヨークタイムズ紙が掲載 した非難について公式に調査することを求めたという。
この要請は承認されたものの、結果が公表されるかどうかは分かって いない。
 調査はまず、中国最大の保険会社のピン・アンにおける資産状況に関係すると見られている。
 ニューヨークタイムズ紙は、ウェン氏の家族が27億ドル以上の資産を有していることについての記事を掲載し ていた。
またウェン氏が首相在任中に資産が大幅に増えたことを指摘している。
 これより先、ウェン氏の家族の弁護人は、ニューヨークタイムズ紙の情報を否定し、「隠し資産」はないと声明していた。
弁護人によれば、「ウェン氏自身、いかなる親族ビジネスにも関与したことがなく、政策に影響するようなことも行っていない」という。
 サウスチャイナモーニングポスト紙が伝えたところによれば、中国共産党の保守派がリベラルと見られているウェン氏から説明を求めているとしており、ウェン氏としては中国上層部の資産状況についての情報公開を推し進める上での材料となる可能性もあるという。
 しかし北京大学のへ教授は、「ウェン氏が資産を公開しようとしても、隠し資産を持っているかもしれない他の指導者らがそれを許さないだろう」と指摘。


▲補足、感想など
まぁ、カッコつけであろう。
でも、こういう格好をみせなければならないというだけでも、中国の変化と言えるかもしれない。
先日、中国の日本の海保にあたる部署への希望者がゼロだったとかのニュースが流れた。
トップが2000億円の不正蓄財をする中で、国民は最末端の中国版海保という「命を掛ける」ような部署にいきたいとは思わないということか。
このあたりだな。
中国政府の報道官の高飛車な態度の裏側にあるのは、上のような実状を知られたくないための「虚勢」なのだな。
そういえば19世紀末の日清戦争が始める前でも中国当時は清政府の日本への態度も、今の中国政府・報道官のような態度だったのだという。
上で、虚勢と書いたが、虚勢の根っこのところに「中華思想」というものが牢固として居座っているのだろう。
中華思想というものが、中国人・中国という国家の足を引っぱり続けているということか。-