2013年6月4日火曜日

橋下慰安婦発言を叩く  その12

橋下慰安婦発言について、大阪圏では8割が「問題なし」としたようだ。

 これはなぁ、と思う。
 このブログでなんどもふれているように、「橋下慰安婦発言は正論」なのだ。
 マスコミがどうミスリードしようたって、「正論」の方が絶対に強いし、支持されるということであろう。

 以下、新聞から大幅に抜粋。

 日本維新の会の橋下共同代表による、従軍慰安婦をめぐる発言に批判が 集まるなか、大阪の視聴者が見せた反応が波紋を広げている。
 番組出演者全員が橋下氏の発言について「問題アリ」との見解を示すなか、視聴者投票の結果は 約8割が「問題ナシ」。
 維新の会への逆風ぶりが顕著な世論調査の結果と対照的な結果に、出演者は 「地元の意見。日本全体の平均値ではない」と困惑。

■「日本全体の平均値ではない」と困惑
 大阪の視聴者の8割が橋下氏の発言に「問題なし」と回答した 番組は、テレビ大阪放送された情報番組。  この日は「朝鮮半島まるごと徹底討論スペシャル」と題して、パネラーが意見を交わした。
 冒頭に「橋下市長『従軍慰安婦発言』問題アリ?問題ナシ?」という問いに対して、パネラー8人全員が「問題アリ」で一致した。

 8人の中には池田信夫氏や 朴一氏ら、少なくとも 「発言に問題がある」という点では一致した。
 対照的だったのが視聴者による投票。
 テレビ画面上に「問題アリ」「問題ナシ」の選択肢にあたる。
 視聴者は電話にかける仕組み、1回の投票に通話料がかかる。

 番組中盤の中間集計で「問題アリ」が1463票、対して「問題ナシ」が4929票。
 出演者は、 「我々、視聴者とぶつかってますね~」 「やっぱり地元の意見なんでしょうね。」と、驚いていた。

■テレビ大阪の電波は基本的に府内にしか届かない
 この番組は関西のみで放送されたため、テレビを見ている関西在住者しか投票できない。
 さらに、テレビ大阪の電波が直接届くのは基本的には大阪府のみ。
 「府民の声」 に限定されている。

 最終結果でも変わらず、「問題アリ」2011票に対して 「問題ナシ」7713票。
 実に79.3%が発言に問題がない。

  「慰安婦の強制性の有無のところで橋下さん支持が多かった」 と分析結果が読み上げられた。

 橋下氏が「国家の意思による拉致・人身売買があったかどうかを検証 しなければならない」と主張している点が、一定の支持を得ている。

■「発言そのよりも『橋下市長を支持する』という意味」?
 出演者は結果に違和感を持ったようで、
 「見てる人が、男性が多いんじゃないですか?」(朴一氏)
 「とらえ方ですよね。歴史認識としてとらえて いる方とか…。ただ、 数字としてこうなったことは確か」(大谷氏)

 「『橋下市長を支持する』という意味で『問題なし』に入れた方もいらっしゃると 思います」と述べた。
 一部では、このような橋下氏への批判ムードについて「手のひら返し」だとして批判する声も出ている。

▲補足、感想など

 もう一度、橋下慰安婦発言を見直してみよう。

 橋下さんの発言の内容は。
 あ、慰安婦は性奴隷ではなく売春婦だ。
 い、日本国、日本軍による「強制」はない。
 う、慰安婦への補償は1965年の日韓基本条約で最終的に完了している。
 え、軍隊といえども「性欲」を含む本能を抑制することは無理。その意味で慰安婦は必要だった。
ぐらいか。

 えっと、上の発言っておかしいか。問題があるのか。
 あるとしたら、どこにあるというのか。

 問題あり—とするならば、どこをいっているのか。
 記事にあるコメンテータ^って、なにがいいのだ。
 日本軍はアジアを侵略したとか、慰安婦は性奴隷だった—とか--にどうしてもしたいのか。

 歴史認識がどうたら—いっているから、日本軍がアシアを侵略して、某国の腐女子をなんとかした--、日本悪いことをした、だから、某国へ謝れ、お金をだせよ----という感覚か。

 でも。
 今度の橋下さんの発言は、「侵略」がどうしたと触れていない。

 橋下さんの慰安婦に関する発言の核心は。
 軍隊というか、男性が主体の大きな集団がここにある。
 それと「性欲」を含む本能とのバランスをどうとるか—を中心にして、話が広がったものだ。

 沖縄の米軍という存在があって、じゃ、米軍は兵隊達の「性欲」というものにどう対処しているのですか—という問いから出発している。

 まぁ。
 この問い自体が、いかにも日本人的であり、戒律の極めてゆるい日本化された仏教徒なればこそ—の問いでもあった。(後で、発言を撤回したのは、アメリカ人がキリスト教徒であるということを思いだしたためであろう)

 アメリカ軍にとっては、兵隊というものは戦闘集団であり、その任務の前には、性欲は当然、抑制できるはず—と建前からして考えられているのだ。
 だから。
 米軍の司令官は、橋下さんに質問されて、虚をつかれた—というか、もっとも触れてほしくない部分を無遠慮に問われた--と感じて、顔をこわばらせたのだ。

 で。
 そこからが、橋下さんの「真骨頂」であり、今回の慰安婦発言の核心なのだ。
 橋下さんは。
 いかな戦闘集団だとしても、その建前だけで「性欲」を抑制できるわけはない。
 兵隊の「性欲」というものを「直視」し、それへの対処の方法を考えるべきだ—と主張したのだと思える。

 1940年代に日本軍の場合、その対処の方法の一つが、慰安婦であったのだ—と。
 (ついでながら、現在の日本の自衛隊ではイラク駐留をみるごとく、100日で交替するということで、「性欲」というものへ対処しているのだ--3ヶ月ならなんとか我慢できるということだろう

 で。
 米軍はどうしているのですか—と橋下さんが質問して、司令官は「ジョギングなどで--と答えたものだろう。
 
 上でもふれた、日本人は戒律の緩い日本化仏教徒だ。
 上のように、米軍の司令官に、キリスト教徒としてもっともふれてもらいたくない—ことを橋下さんに無遠慮に聞かれた。
 顔を強ばらせながら、「ジョギングなどで対応」と答えると。
 更に追い打ちをかけるように。
 橋下さんから。
 「日本の風俗を利用したら」というコメントがでて、米軍司令官は「驚天動地」の心境に陥ったものだらう。

 こうして、振り返ってみると。
 確かに橋下さんは言い過ぎというか、つっこみ過ぎだな。
 だから。後で、この部分については撤回謝罪したのだろう。

 ただ。
 兵隊達の「性欲」というものを直視しろ—という橋下さんの主張は正論であろう。
 米軍の沖縄にいる兵隊達が、自衛隊のように3月ごとに交替—となっているのかどうかはしらない。
 でも。
 (自衛隊に類似したような対策をとって)、兵隊達の「性欲」への対処を考慮・直視せよという橋下さんの主張は正しい。

 沖縄にいる米軍の兵士達が、日本の自衛隊のように3月で交替するとかの「性欲」を直視した、対応をとられることを希望したい。