2016年8月5日金曜日

百人斬りはなかった—と稲田さん

うん、それでいい。
 中国・韓国を相手にした時、まともな議論だと思うな。
 これは、「声闘」なのだ。

 どうも、日本人は真面目というか、基本的に「合理主義者」であるので、ものごとを合理的に説明しようとする。
 ところが、中国人、韓国人は、声闘といって大声で相手を罵り、喚きあい、罵倒しつづけたものが勝ちだ—という感覚をもっているのだ。

 そこで、齟齬が生じるし、日本人の真面目さが声闘につきものの「捏造・ハッタリをいう」ということを拒否しがちとなるので、圧倒されてしまうのだ。

 中国人・韓国人相手では「議論」ではない、これは「声闘」なのだ—と頭を切り替えて対応すべきなのだ。
 日本にいるevenki族工作員のものの言い方にその「声闘」ぶりが表れている。

 ちょいと、先日の稲田さんと日本にいるevenki族工作員記者とのやり取りをみてみようか。

 --ここから--

 --軍事的組織の自衛隊のトップとしてうかがうが、日中戦争から第2次世界大戦にいたる戦争は侵略戦争か、自衛のための戦争か、アジア開放のための戦争か

 「政府の見解は首相、官房長官に聞いていただきたいと思います。私は昨年、首相が出された談話、 これが政府の見解だというふうに認識しております」

--昨年の談話に異存ないのか

 「私は昨年の首相が出された談話に依存はありません」

 --侵略戦争か

 「侵略か侵略でないかというのは評価の問題であって、それは一概に言えないし、70年談話でもそのことについて言及しているというふうには認識していません」

 --あなたは侵略戦争だというふうに思うか、思わないか

 「私の個人的な見解をここで述べるべきではないと思います」

 --防衛相として極めて重要な問いかけだと思うので答えてほしい。答えられないならその理由を言ってほしい

 「防衛相としてその問題について、ここで答える必要はないと思います」

 --軍事的組織のトップだ。自衛隊のトップだ。その人が過去の直近の戦争について侵略だったか侵略でなかったか答える必要はあるのではないか

 「何度も言いますけれども、歴史認識において、最も重要なことは私は客観的事実が何かということだと思います」

 --侵略だと思うか思わないかということを聞いている

 「侵略か侵略ではないかは事実ではなく、それは評価の問題で、それぞれの方々がそれぞれの認識を持たれるでしょうし、私は歴史認識において最も重要なことは客観的事実であって、そして、この場で私の個人的な見解を述べる立場にはありません」

 --防衛相としての見解を聞いている

 「防衛相として今のご質問について答える立場にはありません」

 --ここまで--

 どうだ。これが、日本にいるevenki族工作員記者の「声闘」なのだ。
 いかにも攻撃的だ—というより、一種の罵り合い、多少議論ぽく聞こえる「罵倒の仕合」だととれば、真っ当な理解であろう。
 これが、中国人・韓国人のやり方なのだ。
 
 中国人・韓国人の土俵に引き込まれると、日本人のような「はったり・ウソ」を好まない人間は、押され気味となるのだ。
 そのあたりを用心しながら、対応していくしかない。

 以下、新聞から抜粋。

 稲田朋美防衛相 「(百人斬りは)なかったと思っている」「政治家であれば誰しも首相を目指している」
 稲田朋美防衛相は、インタビューで「中国と建設的な協力関係を強化し信頼醸成を図ることが大変重要だ。機会があれば訪中したい」と述べ、中国訪問に意欲を示した。

 昭和12年の南京攻略戦について報道された旧日本軍の「百人斬り」については「なかったと思っている」と指摘。
 南京事件に関しては「30万人、40万人という数が南京大虐殺の数として指摘されている。数がどうであったかという問題は重要なことだ」と述べた。

 稲田氏をめぐっては、中国、韓国のメディアが「右翼」と批判しているが、両国との関係について「話し合いの場を設けていきたい。議論することで私に対する誤解も払拭されていくのではないか」と強調。

 韓国との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)早期締結や、中国との偶発的な衝突を回避する「海空連絡メカニズム」の運用開始に意欲を示した。

 先の大戦の評価については「防衛相として個人の歴史認識を答える立場ではない」と述べるにとどめた。
 ただ、「私自身の歴史認識は一面的なものではなく、客観的事実が何かを追求してきたつもりだ」とし、慰安婦や南京事件など歴史認識問題に取り組んできた自負をのぞかせた。

 平成19年に米下院での日本糾弾の慰安婦決議案に反対する米紙意見広告に関わったことについては「(旧日本軍が)若い女性を20万人強制連行して性奴隷にし、虐殺したという米下院決議に関連して広告が出された」と述べ、問題はなかったとの認識をにじませた。

 一方、30年9月に切れる首相の自民党総裁任期の延長について「そういうことも視野に入れて議論すべきだ」と指摘。
 自身が首相を目指す考えに関しては「政治家であれば誰しも首相を目指している」と改めて意欲を示した。

補足、感想など

 中国、韓国が稲田さんを「誤解」している訳がない。
 だから。
 誤解なんか解けない。

 防衛大臣として、いつでも、話し合いはしますよ—という態度をとり続ければいいこと。

 百人斬りについては、それでいいと思う。
 なんせ、戦争時ではないか、戦意高揚のためには、針小棒大な記事が出ることもやむをえまい。
 それを一々これは真実か—なんて議論に巻き込まれると、上でふれた「声闘の罠」に嵌ってしまう。
 確たる証拠がない以上、「ないと推定される」とすればいいこと。

 韓国人を見ていれば分かるであろう。
 息をするようにウソが口から吐き出されるのだ。
 こういう類の人間と「議論」なんて、絶対にできない。なんせ、「知的正直」をバカにしている民族なのだぞ。

 中国人・韓国人にあるのは、声闘だけだ。議論なんかではない。
 日本人の苦手な「議論ぽく聞こえる声闘」にまきこまれるな。