▲タレントのnとsが同居を解消したとか。
いや、別に筆者はタレントがどうこうした等のミーハー的な興味はない。
そうではなくて。
このsというタレントが、父親から暴力を受けて育って—という育つ段階での「育ち方」と現在での「他者への関わり方」に関心を抱いているだけだ。
このブログで作家の井上ひさしさんを取り上げたことがある。
彼は父親を戦争で失い、戦争未亡人である母親一人に育てられた。小さい頃、母親の男友達に殴られて育ち、後年、作家になってから、仕事に行き詰まると妻に暴力を振るうようになった。
結局、最初の妻は家を出て行った。
それと同じことが、このタレントのsに言えるようだ。
これは一体なんなのだろうなぁ。
12才くらいまでは、子供は弱い存在だ。他者からの「愛情」を一杯に受けなければうまく育たない。
核心は「愛情不足」だということは言える。
それが、大人になった時、「暴力をふるわずにはおられない」ということになるのは何故なのだろう。
う~ん、と思う。
愛情の表現方法など、様々だ。
他者のなにげない所作、何気ない同意、なにげない言葉----その中に、「充分な愛情がこめられている」ことをどうしても信ずることができないのだろうな。
そこに再び「愛情不足」を感ずるのだろう。
「愛情に飢えた魔物」が身体の中に巣食っているということか。
以下、新聞から抜粋。
大衆演劇俳優s(21)とモデルn(27)が同居生活を解消していた。
事実上の破局とみられる。
2人は約1年前に熱愛が発覚。
しかし、昨年5月にsが路上でnに暴力をふるったことが
明らかになった。
仲直りもしたが、けんかは絶えず、我慢を続けていたnの心が離れていったとみられる。
一方でsはnに未練を残しているとの見方もある。
交際発覚から約1年。
注目されてきたカップルの熱愛には、事実上ピリオドが打たれていたようだ。
テレビ関係者によると、2人は、交際開始間もなく始めた同居を昨年末ごろに解消したという。
「当初は年下のsとの将来を真剣に考えていたnですが、sの暴力や、強い束縛などが続き、完全に心が離れたようです。
かなり耐えたようですが、
限界だったのでしょう」と同関係者は話している。
▲補足、感想など
失礼ながら。
このsというタレントは。おそらく結婚しても結婚生活を維持することができまい。<妻を殴り、子供を殴り--という悲惨な生活になるだろうなぁ>
冒頭でふれたように、身体の中に「愛情に飢えた魔物」が巣食っているからだ。
子供を育てる時、親が常識をもつことの大切さをしみじみと感ずる。
21才で記事のような状況なら、まず、矯正は無理であろう。
相手側がどれほどの「愛情」を示しても、いつも「愛情不足」を感ずるような人間をどうすればいいのだ?
冒頭でふれた井上ひさしさんは、再婚した。再婚後に「暴力うんぬん」という話は聞かない。
なんらかの形で、「愛情不足」が満たされたのかもしれないな。