2013年1月16日水曜日

橋下市長は、過剰反応だろう。


▲どうも、橋下市長の判断に疑問をもつ。
 クラブ活動で、自殺者がでた → 伝統を破壊するために入試をやめる—とか。
 馬鹿な--と感じる。
 こう、常軌を逸した—反応だと思える。
 例えてみれば、池田小学校というところで、小学生が多数殺害された → 校舎を建て替える—という感覚に似ている。
 どこに核心があるのかなぁ。
 それは、「子供を鉄格子の檻の中で育てる」ということはできない—ということだ。
 通学時に車に轢かれる、学校で食事中に喉にものをつまらせる、友人とふざけていて怪我をする---しょっちゅうあることだ。
 つまり、ノーリスクで子育て、教育というものは不可能なのだ。
 まず、子育て時にはリスクがあるものと覚悟せよ。
 話はここから出発する。
 核心は、このたびの「自殺騒動」というものが、上で書いた「想定されるリスク」の範囲内なのか。それとも特別に考慮しなければならないほど「想定外の、常識はずれのこと」なのか—という判断だ。
 今回の件についてはどうだろうか。
 部活とは、それが好きな人間が集まり、勝手にやるものだ。
 まぁ、顧問というか先生方が指導する形になるが、それでも「好きだから勝手にやる」--そんなものであろう
 筆者はこの事件の生徒のことも顧問のこともしらない。
 それでも、事件の流れを見ていて、やはり、異様としかいいようがない。
 前のブログで書いたが、殴られるのがいやなら、部活をやめればいいこと。
 なぜ、殴られる →自殺なのだ。 通常なら 殴られる →いやになった →退部  であろうに。
 つまり、この思考の方向性に「異常」を感じる。
 そこに「非常識さ」を感じる。
 そのことは、この生徒の思考の方向性がおかしいというか、普通ではあるまい—と感じさせる。
 だから。
 顧問がなんとかとか、「殴る」伝統を破壊する—なぞ、異様な判断としか思えない。
 この自殺事件は、顧問が殴ったから—というところに原因を探っても解決にはならない。
 上でのべた想定内のリスク—と判断する方がたぶん正しい。

 以下、新聞から抜粋。


★橋下市長の体育系「入試中止」に賛否 大阪市教委に電話殺到

・大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、  橋下徹市長が同校の体育系2科の入試中止を市教委に申し入れたことをめぐり、市教委には16日午前、  百本を超す賛否両論の電話が殺到し、職員が対応に追われた。

 桜宮高を受験しようとしていた保護者から「子供といっしょに受験の準備をしていたのに、今さらそんなことを  言われても困る」といった意見があったほか、「なぜ子供の夢を奪うようなことをするのか」という批判の声が  多く寄せられた。

一方、一部ではあるが、「市教委はなぜ市長が言うことに反対するのか」という、橋下市長に  賛成の意見もあったという。

 一方、橋下市長は同日午前、大阪市役所で記者団に対し「桜宮高を目指して頑張ってきた受験生、  保護者の気持ちはよく分かるが、伝統をすべて断ち切るというところまでやらないと新しく生徒をお迎えする わけにはいかない」と述べ、入試中止の必要性を改めて強調した。


▲補足、感想など
 入試の中止など、過剰反応だ。
 冒頭でふれたように、この自殺事件は、教育における「想定内リスク」だ。
 なんどでもいいたい。
 子供を鉄格子の檻に閉じこめて、育てることはできない。
 ノーリスクの教育なんてありえない。
 社会常識として、教育における・子育てにおける「リスク」を覚悟せよ。
 伝統とは、こういう「想定内リスク」での犠牲者を踏み越えて、乗り越えて創られていくものなのだ。
 これ以上、騒動を大きくするな。
 早急に通常の生活に戻し、部活を復活させよ。
 それが真っ当な「対応」というものだ。