2013年1月21日月曜日

入試を継続すれば、大阪の恥---って。


▲どうも、橋下市長の暴走としか思えないなぁ。
 なにが核心なのだろう。
 橋下さんがこれだけ強硬姿勢を貫くのは、「殴った」→「自殺」がダイレクトに結びつく—と考えるからだろうなぁ。
 でもこれはなぁ。
 普通の高校生は、殴られた→自殺 とは考えない。
 常識で考えて、殴られた →部活がいやになった →退部 だぞ。
 この自殺した高校生の思考の流れの「ぶっとびかた」が異常だと思わないか。
 これはなぁ、と思う。
 失礼ながら、自殺した高校生のなにかが「常識」を外れているのだ。
 その部分に着目しないで、体罰がどうこう—というところに入り込み過ぎだ。
 そこから、この騒動への対応が常軌を逸した形になるのだ。
 もっと冷静になれ。
 もっと常識を働かせよ。
 橋下さんは、周囲の人間を振り回しすぎだ。

 以下、新聞から抜粋。

 大阪市の橋下市長は21日朝、桜宮高校を訪れ、体育科の入試を中止するよう強く求めている意図を生徒に直接説明した。

 大阪市立桜宮高校では、バスケットボール部のキャプテンが、顧問の体罰を受けた翌日に自殺していて、 橋下市長は、体罰を容認する意識を変えるために、体育科など、2つの学科の入学試験を中止するよう、 教育委員会に求めている。

 これに対し、生徒が強く反発していることから、21日朝、学校を訪れた橋下市長は、 「クラブで勝つより重要なことがある。気持ちはわかるが、入試を継続すれば、大阪の恥」と話した。

 また、21日の市議会で、橋下市長は、「生徒と先生の信頼関係がすごいだけに、 1歩間違えば大変なことになる」と述べ、あらためて入学試験を中止する必要性を訴えた。

 大阪市教育委員会も、橋下市長とは別に、生徒から直接意見を聴いていて、21日夕方に会議を開いて、結論を出す方針。


▲補足、感想など
 何度でも言いたい。
 橋下さんは、この事件の「核心」を見そこねている。
 「殴られた」ことと「自殺」の因果関係をもっと疑え。
 橋下さんの見方、解釈の仕方が余りに「単純」過ぎる。
 指導者と指導を受ける人間との関係は、そんなに簡単に割り切れるものではない。
 もっと冷静になって、常識を働かせるべきだ。