2013年1月1日火曜日

中国旅行を扱う旅行社が次々と破産。

▲中国への旅行を扱う日本の旅行社がどんどん破産しているようだ。
 まぁ、20年も前からカントリーリスクをいわれている国への旅行を扱おう—という選択はリスク覚悟であろう。
 いや、それならば—と思う。
 中国にも当然、旅行社というものがあろう。
 そこだって、日本と同じだけの業績のマイナスがある筈。
 その部分は、中国が隠しているということか。
 そういえば、胡錦濤国家主席が浴室で倒れた--とかいうニュースがあったな。随分ストレスがあるのだとか。
 あぁ、レアアースを扱う会社と同じだな。なにかレアアースは、日本が買わないので、中国政府が、「備蓄」の名目で買い上げて中国の会社の破産を防いでいるのだとか。
 同じように、中国の旅行社へも、損害補償をしているだろうな。
 いま、中国という国は、なんというか、「瀬戸際外交」をしているのだな。
 なるほど、北朝鮮と中国という国の「対応の異様さ」がよく似ている。
 こんな国家が本当に、国際社会で通常に扱われるのか?
 今年は、中国人の異様さ、非常識ぶりが、一層、国際社会の中で目立ち、「世界で嫌われる民族」となろう。

 以下、新聞から抜粋。

 時事通信社によれば、日中間で尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題が発生してから両国関係は冷え込み、 中国を観光する日本人観光客の数は大幅に減り、中国観光業務をメインに行う旅行社は次々と破産していると伝えた。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 東京商工リサーチによると、岡山市の日東トラベル株式会社は20121226日に営業を停止し、破産手続きを開始した。
 同旅行社は北京に事務所を開設し、中国市場の開拓に積極的に取り組んでいた。
 11年の東日本大震災の影響で業績が悪化し、12年は尖閣諸島問題によって中国を訪れる日本人の数が大幅に減少したため、 巨額の赤字を抱えることになった。

 そのほか、帝国データバンクによると、東京千代田区にある中国観光を専門に扱う21世紀旅行社 「じゃなーる」も121220日に休業し、131月に破産を申請する予定だ。
 同旅行社は中国の旅行社と業務提携し、ビジネスツアーを専門に扱っていたが、 129月以降に業務が急激に減り、資金繰りが困難になっていた。


▲補足、感想など
 今年の1-3月までの中国への旅行者数は、前年より85パーセント減少したのだそうな。
 日本人は、中国のような国策で中国へ行かなのではない。
 個人個人が勝手に判断した結果なのだ。
 中国へ行かない分、ヨーロッパ諸国などへ旅行へ行くものだから、日本の旅行社は、ウハウハ状態らしい。
 日本人旅行者は、金払いのいい、文句はいわない—もっとも扱いやすい観光客として、世界では歓迎されている。
 その観光客を失ったのだ。
 中国はこれから長い期間、その損失の大きさを後悔するだろう。
 こうして、もろもろ考えてみると、まさしく、「中国の瀬戸際外交」である実情が見えてくる。
 う~ん、瀬戸際外交?
 結果として、そうなった—ということだろうなぁ。
 恐らく、発端はそんなことも考えてはいなかったのだ。
 レアアースの禁輸とか、官製の反日運動でイオンの店舗などを破壊すれば、すぐに日本は折れてくるさ—とか中国の首脳(多分、習近平次期国家主席)は、思ったのだ。
 ところが、日本は案に相違して一層反発してしまった。
 その反発の度合いがどんどん激しくなり、年末の衆議院選では、保守党の自民党が大勝する—という結果を招いた。
 こんな筈ではなかった—と臍を噛んでいる—というのが、中国の現首脳部であろう。
 このあたりだな。
 筆者の、習近平という中国次期国家主席の評価が低い理由は。
 レアアースの対日本への禁輸、官製の反日暴動など---まぁ、有効な手段であったことは確かだ。
 でもそれの実行を決断する段階で、どれだけの情報を集め、着地点として、どのあたりを想定していたのか—そのあたりがどうも曖昧だ。
 どうも、単に思いつきでしたのではないか—と思えてならない。
 中国の新聞の対日本の貿易などの評価も、中国人視点のものであり、合理性を欠いた意見が多かったと記憶する。
 自分に(中国人に)都合のいい論説・意見を読み、軽はずみに決断する----
 その結果が中国の「瀬戸際外交」として表面的には見えるのだ。
 習近平という人は、自分の「軽い思いつきの」決断の結果を自分で刈り取るしかあるまい。