2013年1月26日土曜日

中国人には理解できない「知的正直」の価値。


中国人と韓国人とはよく”ものいい”が似ている。
 しかし、中国人の論評で時に、「コイツ、できるヤツだなぁ」とか思う記事が載る。
 まぁ、韓国の新聞ではもっと数少ないが---

 このあたりで、韓国人はまぁ、ほどほど相手にすればいいが、中国人は「軽く」は扱えないなぁ、と感じる。
 核心はなんだろう。
 恐らく、「合理性」「知的正直」ということを理解し、言動の核の部分になっているかどうか—だろうなぁ。<ついでながら、このことを理解しなければ、中国での科学系のノーベル賞受賞は絶対無理だ。あぁ、光合成の謎を解明した日本在住の中国人教授がいたが、彼こそが中国人の科学系ノーベル賞候補の最右翼であろう。でも20年後の受賞だろうが--

 以下、中国の新聞記事から抜粋。

 2013124日、日本の現在の進路には長所も短所もあり、中国人は日本の経験と教訓をより多角的に研究・把握する必要がある。
 「日本衰退」の一言で簡単に総括できるものではない。
 瞭望東方週刊が伝えた。

 多くのシンポジウムに出席したが、日本から出席した専門家らは日本の景気動向をよく紹介する。
 彼らは両国のGDP成長率を比較したグラフを掲げることがある。
 日本は80年代のバブル経済崩壊以来、GDP成長率は低迷を続け、 一方の中国は毎年、二桁台のペースで成長しており、日中両国の差は一目瞭然、と示している。
 よって日本は「凋落に向かう国」――「日本経済の不景気で、自動車・高級品などは輸出してもさばけない」 「日本経済は悪化しており、国民生活も苦しい」などと考える中国人が増えている。

 日本人の習性は自己を誇らず、何事にも謙虚であって、初めて他人の尊敬を受けることができる。
 しかしこの特徴は国際社会、中国の地では理解されず、 ひいては「本当に深刻な状況なのだ」と誤解されることが多い。

 両国経済を比較するとき、成長率のみならず、絶対値をみる必要がある。
 両国の「富の蓄積」を棒グラフで示すとすれば、 日本の現状は依然、絶対的優位にある。
 日本はGDPは伸びていないが、今なお毎年500兆円近くの「絶対的な富」を生み出している。
 これは非常にリアルな数字であり、自慢ではない。

 最近、専門家が講演した際、1989年「世界銀行資産額上位10行」と題された表を示した。
 首位から6位までを日本の銀行が独占、場内からどよめきが起こった。

 私が強調したいのは、日本の進路に長所があるか、短所があるか、である。
 中国人は日本の経験と教訓を多角的に研究・把握する必要がある。
 「日本衰退」の一言で簡単に総括できるものではない。

 中国の一部の専門家が自国経済を理解しておらず、情緒的に陥る傾向があり、 真に客観的なデータ、そして理性的分析に立脚していないことを感ずる。

 日中交流において、日本の経済学者も日本経済の高度成長期の成功と失敗の経験をより多角的に中国に伝えるべきと気付く。
 急速な成長期にある中国も「酒宴失敬」の目に遭ったらどうすべきか、より深く考える必要がある。

 一方で日本は、過去の誇りからパワーと勇気を汲み取ることも必要だろう。
 日中両国は経済的に密につながっているが、政治レベルは微妙な関係が続いている。

 しかしそれゆえに、両国は経済面での理解を一層深めるべきと感じる。
 明日にはアジア時代が待っている。
 アジアにおいて日中両国は競争関係にあるが、相互補完するパートナーシップが深く根付いている。
 情緒的な相手側への誤解は避けたい。
 これこそ大切である。


▲補足、感想など
 核心はなんだろうなぁ。
 要するに----、と思う。
 中国人は、「資本主義」というものを理解していない。
 
 えっとなんだっけ。
 中国は、「社会主義的資本主義」とかいってたのか。
 これは「旧ソ連」の失敗を踏襲しているのだろう。
 中国の経済の根底にあるものは、「計画経済」ということだ。
 だからこそ、実需と無関係にgdpが毎年上昇するのだ。
 
 それにしても。
 日本人は謙虚だとか—という表現はなんだろう。
 謙虚もへったくれもあるものか。
 要するに「事実」をありのままに説明しているだけだ。
 これこそが「知的正直」ということだ。

 日本人の科学系のノーベル賞受賞者の「発言」を聞いているとそのことがよく分かる。
 そこにあるのは「ハッタリ」「謙虚」などという言葉と無縁の世界だ。
 科学系・技術系の世界は、「事実」の積み重ねでしかない。これこそが、科学の・技術の進歩を支えている核心部分なのだ。

 だから、記事にあるように、中国人が日本人について「謙虚」だとか、「自己を誇らず」なとという言葉を使うということ自体、「知的正直の価値」を理解していないことを如実に示している。
 それは裏をかえせば、中国人はウソのデータを自分に都合のいいように解釈し、ハッタリで発表しているということだ。

 これが、中国人がまともな「進歩」「発展」を生み出すことができない理由であろう。
 日本人が中国人に教える—とか記事にあるが、「嘘つき民族」になにを言っても意味はあるまい。

 中国人は、「合理性」、「知的正直」の価値を理解できないことで、痛い目にあうべきだ。
 トコトン、痛い目にあって始めて、「知的正直」の価値が理解できるようになるのだ。
 上で、中国人は「資本主義」を理解していない—と書いた。
 知的正直の価値が分からぬことによるものだろう。
 また、そんな中国を含めた形でのアジアの時代がくるかどうかは疑問だな。