▲アベノミクスなるものが世界中を闊歩しているようだ。
実際に、日本はまだなにもしていないのだが---。
それでも、安倍さんの発言だけで、円は安くなるし、株は上がるし---。
それを世界の首脳が批判したり、擁護したり---。
ところで、ドイツのメルケル首相が安倍さんの政策を批判している。
ドイツが----。
ドイツなんで、ユーロという共通通貨を使っていることで、自然と自国通貨安になっているではないか。
トイツにとって、今のユーロは、日本円に換算すると1ドル=150円見当になるらしい。
日本円が、ドルに対して150円だったら、日本の企業などウハウハ状態だ。
特にトヨタなんて、儲かって儲かって-----。
確か1円で300億円くらい違うのだったかな。
いや、トヨタの話はいい。
ドイツから日本は言われたくない---というのが、安倍さん、麻生さんの本当の気持ちだろう。
以下、新聞から抜粋。
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独首相、円安進む日本に「懸念」 追加緩和など巡り
【ダボス(スイス東部)】
ドイツのメルケル首相は24日、
「為替操作は敏感な問題になりつつあり、日本に対する懸念が出ている」と述べ、最近の円安に不満を示した。
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での講演で「政治が中央銀行に圧力をかけるべきではない」とも強調、
安倍政権の日銀への姿勢を暗に批判した。
▲補足、感想など
日本は、別に露骨な為替操作をしている訳ではない。
今の相場は、強靭化政策とか東日本大震災の復興事業拡大の結果を「先取り」した相場であろう。
こういうことをすれば、このあたりまで円安になる—ということでしかない。
このブログでなんどもふれているように、日本は2008年のリーマン・ショックでの傷が浅かった。また、アメリカの経済にもなんとか復調の兆しが見えてきた。
対して、ヨーロッパ諸国は、「リーマン・ショック」時の傷が深く、また、元々の階層社会という牢固たる社会システム(あぁ、移民の問題も大きいが--)が経済活動の活発化を妨げているのだ。
ヨーロッパ諸国のみこの先10年くらいは低迷し続けるであろう。
その苦しいタイミングで、日本が---という感じで、メルケルさんはコメントしているのだろう。
ヨーロッパ全体としては確かに低迷しているが、ドイツのみは自国通貨安を利用して、輸出は好調であろう。
まぁ、メルケルさんも発言には苦慮いているのだろうなぁ。
麻生さんは、リーマンショックの時、メルケルさんなどと散々話し合って、金融危機からの解決方向を示し、当時、約束したこともあって、「ドイツからとやかく言われる筋合いはない」--と安倍さんへの批判を一蹴している。
まぁ、麻生さんの対応が、現在時点では一番、正しいのだろうなぁ。