▲中国の習近平さんが追い詰められている。
国家主席になったばかりで、対日本で得点を稼ぎたい—とか考えたのかな。
最初から躓いた---のだろうな。
これはなぁ、と思う。
昨年夏からの反日騒動を「先の目処」もなく、多分、思いつきではじめてしまったからだ。
反日騒動を起こしてしまうと、日本が予想に反して頑強に抵抗するし、日本企業も資本を中国国外へ持ち出しはじめた----で、振り上げた拳(こぶし)を振り下ろす場所さえも見つからない状態となった。
そこで、今までお金をばらまいてきた日本の会社とか政治家等のコネを利用して、「とりあえず棚上げ」にもっていきたい—と考えているのだが、日本人の反応がさらに厳しくなり、さて、どうしよう--という状況となった。
そこで、さらに、中国国内の新聞を使って、日本の世論目当ての懐柔策を講じてきたようだ。
目玉が、エズラ・ボーゲルさんだ。
さぁ、そんなもので、日本からの反中国の世論がおさまるものかな。
以下、新聞から抜粋。
2013年1月26日、新京報は記事「『トウ小平伝』の作者:80年代の対日開放は反日教育よりもいい」を掲載した。
18日、米社会学者エズラ・ボーゲル氏の著書「トウ小平の時代」の中国語版が出版された。
中国を訪問したボーゲル氏は新京報の取材に答えている。
江沢民体制の1990年代、中国は愛国主義教育運動を展開させた。
最初はそこまで目を引くものではなかったが、1~2年もすると教科書の中には反日の内容が増えていった。
文化的な環境の違いから日本人と中国人の歴史感覚は違う。
中国にきた日本人はなぜ自分が生まれる前の第二次大戦のことについてわからないでいる。
こうした民間のムードを背景に日中両国の指導者は緊張し、互いに弱さを見せられないと強硬姿勢を示している。
思うにトウ小平の1980年代のやり方は良かったのではないか。
彼は日本の映画、小説、テレビ番組を数多く中国に持ち込んだ。
ゆえに1980年代に子ども時代を過ごした人々は1990年代に子ども時代を過ごした人よりも親日的だ。
中国に住んでいた日本人の多くは反日デモを直接目にした。
危険を感じ帰った人もいるだろう。
ゆえに日本側の態度も緊張している。
この緊張を説くには数年が必要だろう。
では中国はどうするべきだろうか。まず中国側の高官が助け船を出すべきだろう。
両国の指導者にメンツを与えるべきだ。
その後、交流を回復するべきだろう。
もともと日本の右派はそんなに強力ではなかった。
しかし中国がこれほど強力に圧力をかけるものだから右派は強力になったのだ。
石原慎太郎氏にしてももともとそんなに多くの人が支持していたわけではないのだ。
中国が今のように強硬的にふるまってもメリットはないだろう。
▲補足、感想など
記事では、新京報—でどうのこうのと記述している。
本当かな。
単に、この記事で書いただけだろう。
中国国内向けにこんな記事を出すわけがあるまい。
要するに、対日本人-向けの政治的な懐柔策であろう。
ボー^ゲルさんは、通常のことを言っているだけだ。
それを、こういういかにも「中国国内向け」にこんな記事を出しましたよ—という虚構の記事掲載で、日本人へアピールしているだけであろう。
つまり、それだけ、習近平さんは追い詰められているのだ。
しかしなぁ。
日本人はそんなこと知ったことではない。
江沢民氏の反日政策など、日本とは関係がない。中国人の不平・不満を対日本人へガス抜きさせるための国内中国人向け政策であろう。
そのことが、日本と中国との関係を今後100年くらい、うまくいかなくさせたところで、それは中国人が自ら蒔いた種を自ら刈り取るしかない—ということだ。
文字通り、天に唾するような行為であったということだ。
習近平さんが追い詰められたことは、いわば自業自得だ。
日本人には関係がない。