▲騙されたのか—か。
仮に騙されたとしても、それは自業自得というものだろう。
インドネシア高速鉄道の計画をみていると、こうなんというか、自分の手で自国をよくしてやろう—というインドネシア人の意気込みを感じない。
なにもかも他人任せ、美味しいところだけ取れればいい—という感じなのだな。
そんなことで、国が発展するものか。
特に大統領自身が、そもそも自国の発展を願っていないのだな。
だから。
数億円も自分のポケットに入れれば、国でも鉄道でも国民でも売り飛ばすという感覚なのだろうな。
日本は丁度、明治維新から150年めを迎えようとしている。
明治維新の元勲達は、欧米列強と肩を並べたい—とそればかりを思っていた。
富国強兵とはそのためのスローガンであった。
国を思う気持ち、気概というものを明治維新の元勲たちには感じる。
じゃ、ジョコ大統領はどうなんだ。
以下、新聞から抜粋。
2016年1月31日、インドネシアの高速鉄道の工事が着工しない。
21日にはジョコ大統領や中国の国務委員らが出席し起工式が行われた、建設許可の見通しがあり、
許可が出ると見られていたが、誤算の起工式になった。
中国から提出されていない書類が多く、
また提出された書類は、中国語だけの記載がほとんどで、インドネシア語や英語ではないため、
審査担当者は読むことも出来ず審査が進まない。
許可を出した区間は5Kmだけ。
中国は高速鉄道を建設する意欲が、国内問題を背景に下がり、
中止に持ち込みたいのではないかと疑心暗鬼になっている関係者もいる。
スタート前からトラブルの連続になるとはインドネシア政府の関係者も思っていなかったようで、
期待を裏切られ騙されたのではないかと、後悔する声が強まっている。
また、面子を保つために起工式に漕ぎ着けた格好だったが、
1月中に着工出来なかったことで、インドネシア国内でも不安を口にする見識者が増加。
2019年開業予定で、昨年9月にインドネシア政府が中国に発注を決めたジャカルタ―バンドン間・約140Kmの
高速鉄道が計画通りに開業する可能性は、限りなく低い。
インドネシア国土交通省は、中国政府に対して「工事期間中にトラブルが生じても
インドネシア政府は一切責任は持てないので、中国政府の保証が必須だ」と伝え、
「工事が完成できなかった場合、中国が原状回復の責任を持つ」と契約書に追加してほしいと迫った。
フィリピン・マニラ郊外での鉄道建設を中国が投げ出し撤退、
その後日本のODAで工事を続行することになったことも、影響している。
当初は、日本の新幹線方式の導入が有力だったが、中国は破格の条件で受注競争に勝利。
2015年8月に提出した中国の提案書には、日本の提案書を元に作成されたと思われる痕跡があった。
日本は、ボーリング調査を行なうなどして地質調査や需要の予測などをまとめて、
途中駅の入ったルート図を含む提案書を政府に提出していたが、
中国が提出した提案書にも同じデータが入っていた。
またルート上の地点で中国がボーリング調査を行なったことは無く、
日本の提案情報が何らしかのルートで中国に流れていたと見られていた。
中国の海外での鉄道建設についてのトラブルは、多いと言われ、提出資料の完成度がずさんだったり、
金利や建設費用の負担額が当初の予定より増えることもある。
なかなか信頼関係を構築するのは難しい。
▲補足、感想など
なにもかも他人任せの高速鉄道か。
一番、国を発展させる上で、根幹となるインフラではないか。
それを、ちょいと賄賂をもらっただけで、中国に決めるか。
なにか、こう、国を作り上げる上でのインフラの重要性というものを、根本的にこの大統領は理解していない—ということなのだな。
失礼ながら、頭の悪い大統領だ。
まぁ、こういう大統領を選択するという国民に責任があるというべきか。
冒頭でふれた。
これから、うまくいくのかいかないのか—さっぱり分からない。
いずれにせよ、このジョコという人を選んだインドネシア国民が、その結果というか果実を受け取らざるを得まい。