2016年2月2日火曜日

ペルー大統領にケイコ・フジモリ氏が有力。

▲今年、4月にペルーの大統領選がある。
 どうやら、日系のケイコ・フジモリ氏が就任しそうだ。
 他の候補を圧倒するほどの支持率なのだ。

 で。
 どうやら、1期5年で3選も可らしい。
 すると、今年から15年くらい、ペルーでは日系の大統領が政権を担うこととなる?---。<なにか、ケイコ・フジモリ氏が大統領となるということより、これから15年という歳月で、南米のペルーという国に日系の大統領が存在する--というその事実が、産業界とか国際情勢とか--色んなことへ大きな影響を及ぼしそうだ。>

 15年という歳月を考えたとき、そこに大きな変化がありそうだな、と予感する。
 10年後のペルーを自分の目で見たいなと思う。

 以下、新聞から抜粋。

 フエルサ・ポプラル党首のケイコ・フジモリ氏

 ペルーのウマラ大統領の任期満了に伴う4月の大統領選で、地元調査会社は、日系人のアルベルト・フジモリ元大統領の長女で、野党フエルサ・ポプラル党首のケイコ・フジモリ氏(40)が支持率33%で首位に立っているとの世論調査結果を発表。

 ケイコ氏は2011年の大統領選決選投票でウマラ氏に惜敗しており、今回が2度目の挑戦。
 積極的に遊説して貧困層の支持を集め、支持率16%で2位のクチンスキ元首相(77)に大差をつけており、最有力候補だ。

 ただ、4月10日の第1回投票で当選に必要な有効票の過半数を得るのは難しく、6月5日の決選投票に決着が持ち越されるとの見方が強い。
 調査ではアクニャ前リベルタ州知事(63)が13%、ガルシア前大統領(66)が8%、トレド元大統領(69)が5%で続いている。

補足、感想など

 後からでてきた日系人に大きな顔をされるのが、旧宗主国のスペイン系の人間からすると気に入らないようだ。そこでアレコレ、足をひっぱってやろう--とするのだろう。
 また、植民地支配の甘い汁を吸った記憶があるものだから、インディオに教育などいらない--と考えていそうだな。
 そのあたりが、日系人が嫌うところだろうな。

 ちょいと日本との関係で記事をご紹介。

--ここから--

 ペルーは、メキシコ、チリ、コロンビアと一緒に太平洋同盟を設立している。
 この同盟は、4か国の間での自由貿易と外国市場との取引の推進を目的としている。
 安倍首相が昨年7月末から8月初めにかけて中南米を歴訪した際に、この4か国の中でメキシコとチリへの訪問は決めていたという。
 そして、もう一か国増やしたいという要望をコロンビア訪問で満たしたようだ。

 この背景にはちょっとした事情がある。
 安倍首相はペルーへの訪問をしたいと考えていたという。
 ところが、ペルーは現在中国の投資が積極的で、中国にイニシアチブを握られている。

 それに、ペルーの鉱物資源(特に銅)の開発については、日本企業が積極的に進出して鉱物資源の開発にあたっているチリで代用できる。
 それならば、ペルーで中国と張り合うよりも、中国の投資がまだ比較的少なく、現在日本と貿易自由連携協定の最終段階の交渉が進められているコロンビアのほうがメリットが大きいのではということで、安倍首相のブレーンがコロンビアを選んだのではないかと推測している。

 日本がこの先、中南米諸国との外交戦略を考えるとき、この選択は悪くはないと筆者は考えている。
 というのも、ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラといったメルコスール(南米南部共同市場)のメンバーはどこも中国とのパイプがすでに強くなっている。

 そこで無理に張り合うよりは、まだ中国が十分に進出していないメキシコやコロンビアとの繋がりを重視するほうが合理的な選択肢だと考えているからだ。

 ただ、これが仮に、ケイコ・フジモリ氏が大統領が登場していたとしたら、安倍首相もペルーを訪問先に選んだ可能性は高いし、今後の日本の対中南米外交戦略も変わってくるのかもしれない。

--ここまで--

 どうも、記事にある中国人は、ペルー人から嫌われているようだ。
 15年というスパンを考えると、日本が食い込めるチャンスがあるような気がするが---