▲どこに核心があるのだろう。
おそらく。
日本という国は、自分達で思っている以上に、世界の中ではその動きというものが影響を及ぼすということなのだろうな。
昨年からのインドネシアの高速鉄道騒動とか、今年の4月にペルーで日系の大統領が誕生するというようなことは、日本人が思っている以上に世界の人達にはインパクトがあるということなのだろう。
ヨーロッパ諸国は、難民騒動で、恐らくこれからは混乱の多い、治安の悪い世界へと変化していこう。
すると、日本という国の「超安定さ」というものが世界の中でひときわ際立ってくるのだ。
その日本がロシアに近づくという印象を世界に与えると、ロシアへの経済制裁というものが意味をもたなくなる—とオバマさんあたりは考えるのだろうな。
それが、オバマさんの安倍さんに対する「訪露自粛要求」の核心部分であろう。
以下、新聞から抜粋。
オバマ米大統領が2月9日の日米首脳電話会談で、安倍首相に5月のロシア訪問を自粛するよう求めていた。「今はそのタイミングではない」と。
首相はこれに応じず、議論は平行線に終わった。
北方領土問題の在任中解決を目指す首相の「対ロ接近」に対し、米外交当局だけでなく、オバマ氏自身が強い不満を抱いている実態が裏付けられた。
首相はあくまでも訪ロを目指す構えだが、対米説得の難航は必至。
日米関係が変調をきたす可能性もある。
▲補足、感想など
日本の北方領土問題を解決する鍵は、日本とロシアの指導者の顔ぶれだ。
安倍さんとプーチンさんの間でしか、北方領土問題は解決しない。
どちらかが、欠ければもう、解決はいつのことやら、目処もつかない。
安倍さんが、オバマさんの要求を拒否するのは、このためだ。
特に安倍さんには、それほど時間が残されている訳ではない。
実質2年強—と言ったところであろう。
また、北方領土問題は、日本の「戦後の終焉」ということに関連している。
2014年に戦後レジームという「日本人洗脳工作体制」が崩壊し、2015年末には、捏造慰安婦騒動というものが不可逆的に解決した。
もう、先の大戦の「戦後」としての残るのは、この北方領土問題だけなのだ。
掲示板の書き込みに、このあたりが書いてあった。ご紹介したい。
--ここから--
ロシアが持つ領土問題が、この地域で最終なのだ。
歴史的な交渉になるだろうし、この解決がないなら、日本からの投資は実施されない。
4島返還になるかどうかは別にして、日本側の妥協は、返還がないなら、ありえないのは確かだ。
今のデフレ状況で、返還されても利用方法が思いつかないし、ペイするとも思わない。
それでも、隣国との領土問題を互いに解決する指導力のあるリーダーが統治している時代に解決することは十分に意味がある。
それは、アメにも、シナにも圧力になる。正常化が力を持つのだ。
極東の歴史が、70年の停止から動き始めるのだ。
--ここまで--
安倍さんの訪露の意味を充分に表現した文章だと思える。
そのあたりをオバマさんも理解してあげて欲しい。