▲ヨーロッパなんかへいっても、こう軽くたべる—というものがない。
まぁ、サンドイッチのようなものがあるといえばそう。
そういえば、ドイツ人が、日本のおにぎりについて、そんなことを言っていたな。
ドイツには、日本の「おにぎり」に相当するものがない—と。
う~ん、司馬さんの街道を行く—の中にもそんな文章があった。
明治になって、日本にきたフランス人が「神様は不公平だ」と言った—と。
なにかと言うと、ヨーロッパは緯度が高いために、全体に寒冷で植物---小麦なども含む--がうまく育たないのだ。
その環境の中で、必死に工夫して小麦を、ジャガイモを育てて、これを食料にしてきた。
ところが、東南アジアから日本では、緯度が低く、亜熱帯~温帯であれば、稲を含む植物が簡単に育って、飢えの心配もない---。
だから、「神様は不公平なのだ」--と。
そして、この恵まれた環境の中で、東南アジアの人間も日本人も「怠けている」--と。
ヨーロッパの環境の中では乏しい食料の中で、穀物を使った「軽いたべもの」を工夫する余地がなかったのだろうな。
それよりも、肉の食べ方を、乳製品を工夫する—という方向を選択したということだろう。
今、21世紀となって、日本の穀物をつかった軽食—ラーメン、うどん等--が、動画サイトなどで簡単にみることができるし、またどのようなものか分かるようになり、脚光を浴びているということなのだろう。
以下、新聞から抜粋。
米国最大級のレストランレビューサイト「Yelp」が発表した、「米国のレストラントップ10
2016」が話題になった。
このランキングは国籍等にとらわれない料理ジャンルの中から”一生に一度は食べるべき”お店を「Yelp」に寄せられたレビューをもとに選出したもの、現在米国人の間で流行している料理が反映されたものになっています。
日本食も上位にランクインしていますが、寿司よりも「丸亀うどん」や「日系ベーカリー」が上位に選ばれる結果になって、米国での日本食人気の幅が広がりを見せていることが伺える内容になった。
※日本食
10位.丸亀うどん
11位.Cream
Pan(ベーカリー)
42位.
Sushi Ota(寿司)
59位.Uchi(寿司)
71位.Yoshino
Japanese Deli(寿司&ポキ)
76位.Musubi
Cafe Iyasume(ムスビ&弁当)
97位.Uchiko(寿司)
※トップ10はこちら
1位.
Porto's Bakery & Cafe(ベーカリー)
2位.Cheese
Board Pizza(ピザ)
3位.Paseo(カリブ料理)
4位.Joe's
Kansas City Bar-B-Que(バーベキュー)
5位.TKB
Bakery & Deli(サンドイッチ)
6位.Gary
Danko(アメリカ料理)
7位.The
Morrison(ハンバーガー)
8位.Mama
D's Italian Kitchen(イタリア料理)
9位.Franklin
Barbecue(バーベキュー)
10位.丸亀うどん
▲補足、感想など
アメリカで「うどん」のチェーン店がこれから拡大していくかもしれない。
冒頭でふれた。
欧米諸国には歴史的に「軽くたべる」という領域でのバリエーションが乏しいのだ。
日本のうどん、ラーメン、たこ焼き、お好み焼きなどが、受け入れられる可能性がありそうだ。