2012年9月13日木曜日

日本で防犯カメラが氾濫。


▲中国のニュースで、日本で防犯カメラが氾濫と--記事に。
 別に犯罪を犯していなけりゃ、平気だろう。
 また、日本にはスパイ防止法がない。
 それを補う形での防犯カメラの普及と考えた方が正しかろう。
 以下、中国の記事から抜粋。

 人民網日本語版によると、日本では街で防犯カメラを見かける。
 警察が管理する街頭防犯カメラは昨年末の時点で、全国に791台。
 一方、駅や空港、商店街などに設置されている防犯カメラは日本全体で300万台以上、防犯カメラを 設置する民間組織や個人が広がっている。
 公共の場所に設置されている防犯カメラの役割の1つは、スタッフの仕事ぶりを監督し、サービスの質を向上させることだ。
 そのほか、犯罪の抑止力となり、犯罪発生率の大幅な低下にもつながる。
 ただ、防犯カメラが設置されていると、市民は監視されているような気分になり、心理的負担となる。
 例えば、エレベーターやスーパー、図書館に防犯カメラがあると鼻をほじったりできず、常に緊張している状態になる。
 そのほか、防犯カメラを管理しているスタッフが役割を乱用し、撮影された映像をネット上に投稿し、 プライバシーの侵害につながったというケースが発生。
 盗撮と監視の定義はあいまいで、市民の間では 防犯カメラ設置によるプライバシーの問題に対する懸念が広がっている。
 この点、日本は現在、市民の懸念解消に向け積極的に規範の整備などを進めている。
 例えば、防犯カメラ設置を規範化する許可制度の制定や防犯カメラを設置できる場所と 禁止する場所の明確化、撮影された映像の管理の規範化などがある。
 そのほか、市民の知る権利を守るために、公共の場所とプライベートな場所のグレーゾーンに防犯カメラを設置する場合、市民の同意が必要で、設置前後には必ず、通知の手続きを踏まなければならない。
 そして、どこに設置してよく、どこはいけないか、どの時間帯は撮影していいのかなど、厳格な 規範や審査、承認を経なければならない。
 一方、撮影された映像の管理に関しては、責任者を設置し、プライバシーを侵害する行為が発見された場合の厳格な処理方法基準が必要である。

▲補足、感想など
 オーム真理教の元信者が、自首したという事件が先日あった。
 大阪から上京して、東京で警察に駆け込んだのだが、新大阪で新幹線に乗った時の映像と、東京駅かなんかで撮影された映像がニュースで流れたと記憶する。
 防犯カメラが日本全国で何万台設置されたなんてことは、ハッキリ言って大したことではない。
 それよりも、上の事実は、その防犯カメラと「顔認証システム」が合流したという意味だ。
 顔認証システムは、nec が開発していたと思う。
 ほぼ、1億人に一人でも認証できるシステムであった。---確認のため、手元のデータを検索したが、でてこない。でも、おぼろげながらその程度だったと思う
 ということは、なにか犯罪を犯して一旦、写真を取られると、全国の防犯カメラのどこかで撮影されると、たちまち「その個人が特定」されるということだ。--上の1億人に一人でも---というところに注意して欲しい。顔認証システムでは、日本人の一人一人が区別できるという意味だ--
 記事にあるプライバシーという問題に触れるので、日本の警察もおおっぴらにしていない。
 ただ、オーム真理教というような場合には、まるで「切り札」のように持ちだしてくる。
 これは、警察の犯罪者予備軍に対するデモンストレーションでもあるのだろう。
 このあたりだな。
 中国の記事は、上に書いたようなことを恐れているのだ。
 だから、日本で中国人は犯罪を犯すな。日本全国の駅の防犯カメラは、「顔認証システム」組み込みだぞ。


※追記。
 上でふれた事件の記事があった。ご紹介したい。

--ここから--

 オウム真理教元幹部の平田信容疑者が出頭前、JR品川駅(東京都)の防犯カメラに映っていた、と報じられている。
 品川駅といえば、1日平均32万人以上が利用するマンモス駅だ。
 どうやって特定したのだろうか。
  可能性として考えられるのは、「顔認証システム」の利用か「捜査員の目」だ。
 「顔認証システム」は、大勢が行き交う人混みの映像の中で特定の人物を発見できる程の精度なのだろうか。
 「顔認証システム」はスマホのロック解除にも使われる 2012年1月5日から6日にかけて全国紙各社が報じた記事によっては、防犯カメラに映っていた人物が平田容疑者とは断定せず、「とみられる男」「よく似た男」としているものもある。
 いずれにせよ、警視庁が防犯カメラの映像を取り寄せて分析中だという。
 「正面から撮った顔写真があれば、防犯カメラ映像から写真の人物を検索することは可能といえば可能です」
 「顔認証システム」を2002年から実用化しているNECの広報担当者は、「様々な条件がつくが…」とした上でこう答えた。
 NECは、2010年には米国の評価機関により、顔認証の精度「世界一」と認定されている。
  仕組みを大雑把に説明すると、データとして取り込んだ正面写真を3D(三次元)シミュレーションして「顔のデコボコ」を数値化した上で、防犯カメラ映像などと比べて判定する。
  顔認証は、今や一部のスマートフォンのロック解除にも用いられるほど浸透している技術だ。
 成田空港などの国際航空でも犯罪者の入国防止に使われている。
 NECの技術(顔・指紋認証)は、香港の入国管理局も採用している。
 最後は人の目で確認する?
  NECの多くの「顔認証」導入例では、指紋認証などを組み合わせて精度を高めている。
 顔認証に限れば「96~97%」の精度だ。
 眼鏡をかけたりひげを生やしたりして「変装」しても見破ってしまう。
 ただ、元データと付き合わせる映像の方も正面のものがある場合の数字だ。
  映像に横顔が映った程度だった場合などは、精度は下がる。
「似ている率」は、「50%」「80%」などと設定が可能だ。
 防犯カメラから特定の人物をさがす例を考えると、ある程度似ている人物を顔認証システムでリストアップし、「最後は人の目で確認する」という形が自然のようだ。
  今回の平田容疑者の例では、防犯カメラ映像に正面からの映像が映っていなかった場合も考えられ、顔認証システムに詳しいある関係者は「結局、捜査員が苦労して見つけ出したのではないか」と話した。



--ここまで--

 記事では、顔認証システムの精度の部分を曖昧にしているようだ。
 それは、プライバシー侵害という問題に抵触しないためだろう。--まぁ、実際は筆者が書いた内容に近いものと思える。---