2019年5月8日水曜日

八味丸の秘密 藤平健著 千曲秀版社 昭和53年3月刊 感想


別に、筆者は薬の販売人ではない。
 表題で秘密と書いてはあるが、秘密というより、単に人に知られていないだけだ。
 また、長い期間この薬を飲んでいて、その効果を知っているものだから、まぁ、感想を述べるにしても、そうおかしくもあるまいと感じた。

 筆者の場合、老眼・白内障予防のために飲んているのだが、そのあたりの記事を適当に抜粋してみようか。

 --ここから--

★著者の藤平さんは、千葉市で開業医をされていた人。

・戦後まもなく、「白内障をなんとか漢方医学で治せないものか」と考え込むようになりましたが、いろいろ試みているうちに、どうも八味丸が一番効くことに気がついてきました。
・老人性白内障の患者の九割から九割五分までが八味丸の適応症をもっていることが、私たちの長年の経験からわかっているからです。

★歴史
後漢の時代(ac200年頃)に完成された「金匱要略」の中に、八味腎気丸として記されています。

★用法
漢方薬は、体に合いさえすれば蓄積作用はありません。ですから、八味丸を飲んでみて副作用のでない人なら、何十年飲んでもだいじょうぶです。
私自身、もう二十年近く八味丸を飲んでいますが、至って健康。

 --ここまで--

 まぁ、筆者も別に老眼に苦労していない。
 その点、有り難いと感じている。