2019年5月21日火曜日

書斎の本を入れ替える


妙な表題となった。
 いや、どういうことかと言うと、書斎の5つの本棚の回りに、本棚に入らない本が山積みとなってしまって、どうしても整理せざるを得なくなったのだ。

 で。
 本棚に納めてある本で、もうさすがに読まないだろうという本を廃棄して、周囲に山積みとなっている本を本棚に---という羽目になった。
 その「もうさすがに読まないだろう—本」ってどんなものかと言うと。
1.20年くらい本棚にあっても、どうも読む気にならなかった本—内容は、時事もの、古典的な推理ものが多い。
2、著者の名前をみて、「もう、いいな」と感じる本。  --だ。

 まぁ、ついでながら。
 筆者は日本の時代小説などが好きで、その「読みやすさ」「距離感の良さ」というものに感心している。
 アメリカの小説などを読みくらべて、こういう「距離感の良さ」をもつ小説って、アメリカ、ヨーロッパにもないものだと思う。

 また、新書版が好きで、この部類のものも多い。
 新書版といえば、戦後、岩波新書を再発刊した時、岩波源義さんが、巻末に大戦での日本の敗戦の原因は、日本人の合理的、科学的精神の不足にある--とか書かれてあった。

 ちょいと、岩波新書を検索してみようか。

 --ここから--

 この青版は、「国民大衆に自立的精神の糧を提供すること」を願って再出発するという意味合いが込められている。
 この叢書の果たすべき課題として、「世界の民衆的文化の伝統を継承し、科学的にしてかつ批判的な精神を鍛えること」「科学的な文化のくびれを投げ捨てるとともに、日本の進歩的文化遺産を蘇らせて国民的誇りを取りもどすこと」「在来の独善的装飾的教養を洗いおとし、民衆の生活と結びついた新鮮な文化を建設すること」の三つを設定している。

 --ここまで--

 本を読んで分かることは、この「日本語」の使い勝手のよさだ。
 正確に情報が伝わること、そのもつコンパクトさ—等だ。
 また、英語のアルファベットよりも判読しやすいと感じる。

 ★追記。
 表題にのせている「死ぬときは、どぶの中でも前のめりに---」という言葉は、結構、世間では知られた言葉なのだなぁ。
 ネットで検索して、多少ともびっくりした。
 まぁ、巨人の星という漫画が結構、人気のあった時代だから、筆者と同世代なら、皆知っているという感じなのか。

 筆者が本にこだわるのは、この「前へ・前へ、前のめりに---」という感覚が好きだからだろうなぁ。
 この手の中にある1冊の本を読むことで、例え0.001ミリの「前進が期待できるのなら---」という感覚かな。
 ささやかな自己満足だと笑いたければ笑え----。