▲もう、戦後70年近く経って、やっと、硫黄島の滑走路の下に眠る日本兵の遺骨を収集する段取りとなったようだ。
ここまで時間が掛かったのは何故なのか。
やはり、ネックは米軍だろうなぁ。
昭和20年3月、硫黄島の戦いが一応終結したとき、硫黄島の海岸には1万人以上の日本兵の死体が累々と重なっていた。
これをどうするか—米軍の幹部も頭を痛めたのだろう。
海にも流せないし、地下要塞にほうりこむこともできない。
そこで。
土砂とともに、日本兵の死体をブルドーザーのキャタピラで踏みつけ、粉々にしたのだろう。
そして、土砂ごと、ブルで押して平にし、その上に厚いコンクリードを流し込んで、滑走路とした--。
まぁ、それしかないだろうなぁ—と今、硫黄島の地形をみながら納得する。
しかし、この日本兵の死体をキャタピラで踏みつけ粉々にした—という部分に、米軍は忸怩たる思いがあるのだろう。
できるなら、そのことを日本の国民に知られたくない。アメリカ政府もこれに加担し、戦後長いこと日本政府に緘口令を引いていたのだろう。
また、元々の硫黄島の島民が島へ帰ることを許さなかったのも、この滑走路の秘密が島民の口から漏れることを恐れたためであろう。
ここ数年、硫黄島の滑走路の秘密が公となり、安倍さんは、今年の春頃だったかな。
硫黄島を訪れたとき、この硫黄島の滑走路に膝ますいてお祈りをしたようだった。
安倍さんは、この滑走路の秘密をよく知っているためであろう。
まぁ、ここまでくれば、さすがの米軍・アメリカ政府の日本政府に対する緘口令を意味をもってはいまい。
早々に滑走路をとっぱって、下に眠る1万体以上の遺骨を掘り出して本土に帰還させてあげよ。
以下、新聞から抜粋。
硫黄島
遺骨収集で滑走路移設か判断へ
12月10日
政府は太平洋戦争末期の激戦地、小笠原諸島の硫黄島にある自衛隊基地の滑走路の下に、
およそ1800か所で遺骨が埋まっている可能性があることから、遺骨を収集するため、
滑走路を移設するかどうかを近く決定することにしています。
太平洋戦争末期に激戦地となった小笠原諸島の硫黄島では、今もおよそ1万2000人の戦没者の
遺骨が見つかっておらず、安倍総理大臣は遺骨の収集のためには島にある自衛隊基地の滑走路を
移設する必要があるという考えを示しています。
こうしたなか、防衛省は去年から「探査レーダー」を使って長さ1800メートル余りの滑走路の
下を深さ4メートルまで調べたところ、およそ1800か所で遺骨が埋まっている可能性がある
ことが分かったほか、当時の地下ごうも見つかりました。
このため政府は、調査結果を詳しく分析したうえで、遺骨を収集するため、滑走路を移設するかどうか、
今後の収集活動の方針を近く決定することにしています。
▲補足、感想など
やっと、米軍・アメリカ政府の「軛<くびき>」から脱したか--。
やれやれ、長いことかかったものだ。
遺骨の収集もさることながら、元の島民の島への帰還の許してあげよ。
もう、戦後何年たっているのだ。
日米で4万人以上の死傷者をだした屈指の激戦地「イオウジマの戦い」から、もう、脱却するタイミングがきたのではないのか。
硫黄島を通常の生活をする—そんな場所に戻してあげよ。