2013年12月14日土曜日

米軍に借りをつくったということか。

先日、硫黄島の滑走路を取り壊して下に埋められている1万体以上の遺骨を掘り出す云々という話が進んでいるらしい—とこのブログでふれた。
 その後、この話ちょいと待ちというか様子見—とかいうニュースが流れてなんのことか--と感じていた。

 どうも、これは中国の防空識別圏との絡みの話のようだ。
 中国というヤクザが因縁をふっかけてきた時、米軍がB-52という戦略爆撃機を飛ばして、そんな識別圏なんぞ無視してやるぞ—とデモをすることで、インネンをふっかけられたことに対抗できた--ということに、日本側が感謝したのだろうな。

 その「感謝」の一つの表現が、上の硫黄島の滑走路から日本兵の遺骨を掘り出すのを「ちょいと待ち」としたものだろう。
 なんせ、バラバラになった遺骨なものだから、余り、日本の国民の目に晒したくない—てな米軍の思いがあるのだろうな。

 以下、新聞から抜粋。

 尖閣「米は日本防衛」…米副大統領、中国主席に

 バイデン米副大統領がに北京で習近平中国国家主席と会談した際、 中国による防空識別圏の設定に対し、「米国は日本の同盟国であり、何かがあれば、 (日米安全保障)条約上の義務がある」と述べていたことがわかった。

 日中間で紛争が起きれば米軍の出動を辞さない決意を示し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺など 中国が防空識別圏に含めた区域内で中国の軍事行動を抑止する狙いがあるとみられる。
 日本政府関係者が、明らかにした。

 米政府はこれまでも、尖閣諸島には対日防衛義務を定めた日米安保条約5条が 適用されるとする立場を表明してきた。
 ただ、米政府首脳が中国政府首脳に直接、こうした立場を伝えるのは異例だ。

 防空識別圏は各国が独自の判断で設定できるため、米政府は撤回までは求めていないが、 中国を強くけん制した。

 20131213


▲補足、感想など

 まぁ、この副大統領の習近平国家主席への発言があって、中国が多少は遠慮し始めたのだろうな。
 冒頭でふれたように、中国の防空識別圏の設定に対して、米軍が率先して、B-52爆撃機で「無視してやるぞ」という示威行動があればこそ—という話だ。

 刃物をふりかざして襲ってくるヤクザに対して、憲法九条を手にもって・口で叫んで、これに対抗できるか。
 その空々しさが、白日のもとに曝け出されたできごとでもある。

 つまり。
 中国の防空識別圏の設定  vs 米軍のB-52の飛行   というところが、今回の騒動の「すべて」であったのだ。

 この時、日本がちょっとでも譲歩するような素振りをみせれば、もう、中国にやられっぱなし-だったのだ。
 脅しに屈すれば、それこそ、やられっぱなしだったのだ。

 その意味で、日本政府は米軍に借りをつくってしまった。
 で。硫黄島の遺骨収集をちょい待ちとなったものだろうな。

 そして。
 これは、もう、日本は原潜の建造・配置の踏み切るタイミングんがきた—ということを意味している。
 自分の国は、自分の軍隊で守る---当たり前ではないか。
 もう、普通の国になろう。原潜の建造配備、原爆の製造配備に踏み切ろう。