2013年12月31日火曜日

アメリカ国務省が口を出すべき問題ではない。靖国神社参拝。

日本の英霊達をお祀りすることに他国から口を出すものではない。
 逆に、アメリカのアーリントン墓地へ献花することを日本が口を出したら、アメリカ人だって、カッとなるであろう。
 自分たちに置き換えて考えてもみよ。

 なんどもこのブログで触れるが、この安倍さんの靖国神社参拝へ「口出し」したことは、オバマ大統領、ケリー国務長官の大きな失点として後々まで残りそうだ。

<失礼な言い方だが、オバマさん、ケリーさんの外交能力の乏しさというか、同盟国の理解が浅すぎる。素人外交と言っても過言ではあるまい>

 日本人は、もう「日米安保条約」というものを信じなくなる。
 その向こうにあるのは、日本という虎を野に放つ—そのきっかけを作ったという事実だけだ。
 その後は、日本の原潜の建造配備、原爆の製造配備---まで、一瀉千里だ。

 こういう微妙なタイミングのとき、よほど慎重にしゃべらないと、ものごとが想定外へ進んでしまう。

 以下、新聞から抜粋。

 米国務省のハーフ副報道官は、安倍晋三首相の靖国神社参拝について「われわれは日米間で 意見を異にする問題について話し合いを続ける」と表明した。
 また、日本と周辺国が建設的な関係を築けるよう重点的に取り組んでいると述べた。

 ハーフ氏は、首相の靖国参拝に対して「近隣国との関係を悪化させるような行動に失望している」と改めて指摘。
 その上で、「日米関係の強さの証しは、相違を述べる必要があるときに率直に話し合えることだ」と強調した。 
 米政府は過去、小泉純一郎元首相の靖国参拝へのコメントを控えてきた経緯がある。

 ハーフ氏は、今回の米政府の反応に関し「地域の緊張を増大させる特定の時期の行動に意見を述べている」と説明した。


▲補足、感想など

 なんどでも言いたい。
 日本の靖国神社参拝に関して、アメリカは「知らぬ存ぜぬ」を貫け。
 それが一番、妥当な対応方法なのだ。
 中国・韓国の記者から聞かれれば、ノーコメントを繰り返すべきだ。

 しゃべれば、冒頭の通りだ。
 自分たちのアーリントン墓地への献花などを卑しめられて黙っていることができるか。
 自分のことに置き換えて考えてもみよ。

※追記。

 この後、米国務省から説明があったようだ。

--ここから--

 アメリカの国務省は、安倍総理の靖国参拝後に「失望した」とするコメントを発表したことについて、 靖国参拝そのものではなく、近隣諸国と関係悪化に懸念を表明したと強調しました。 
 安倍総理の靖国参拝後初めてとなる国務省の会見では、 参拝直後に国務省が出したコメントの「失望」という表現に対して質問が集中しました。 

Q.失望という言葉は靖国参拝についてのものか?それとも参拝で中国や韓国が反発するという結果に対してのものか? 

 「日本の指導者の行動で近隣諸国との関係が悪化しかねないことに対するもので、 それ以上言うことはありません」(ハーフ副報道官) 

 ハーフ副報道官はこのように述べ、「失望」という言葉は参拝そのものではなく、 中国や韓国との関係悪化を懸念したものと強調しました。 

 「失望」という表現については、アメリカの一部の有識者から 「戦没者の追悼方法を他の国がとやかく言うべきではない」という指摘が上がっており、この日の会見では、 改めて、靖国参拝そのものに論評を加えたものではなく、 同盟国としての日本との友好関係には変わりがないと強調しました。

--ここまで--

 ふ~ん。
 最初、それほど意識せずに、簡単に「失望」などという言葉を使ったのだろう。
 日本からの反発に慌てて、摩擦をすくなくするための説明をおこなったということか。

 さぁ、どうかな。
 冒頭でふれた。日本の国民が、「日米安保」というものを「疑いだした」「信用しなくなった」--そんなことの「始め」ではないのか。

 ケリーさんの「軽率な判断」は、これからも尾を引きそうだなぁ。