2017年7月17日月曜日

誰でもいいから、攻撃し刺してやろうと思ったと

核心はなんだろう。
 攻撃的な人間というより、「破滅型」の人間ということだろう。
 かって、アキハバラで無差別に刃物で刺して回るという事件を起こした加藤某という犯人に似ている。

 加藤某の事件を起こした原因は、自分の醜いという劣等感と誰にも相手にされない—という僻みというか妄想によるものであった。
 そして、この事件の背景に、加藤某の母親の異常性が引き金になっていたものと思える。

 事件を起こした時、加藤某の年齢が確か25才くらいかなぁ。
 25才くらいというのは、微妙な年齢なのだろうなぁ。

 そりゃ、誰しも自分は醜いとか、誰にも相手にされない—とか、思うさ。
 でも、そこからが違うのだ。破滅型人間とそうでない人間は。
 自分の醜さ、自分が誰にも相手にされないというハンデというか、負い目をバネにして、「クソッ」とか思い、なんか技術をマスターしようとか思うものだ。

 上で「ハンデをバネにして」とか書いたが、そう思うためには、「心の底のところで、人間への愛情というものを信じて」いないとできない。

 加藤某の場合、「どこか他者への愛情を信じていない」感じがした。おそらく、母親の異常性というものが影を落としているのだろう。
 神戸の酒鬼薔薇事件でも同様の印象を受けた。

 12才くらいまで親から子どもへ「愛情を表現する」ことの大切さをつくづくと感じる。

 以下、新聞から抜粋。

 16日午前6時20分頃、神戸市北区有野町有野の民家から、「誰か来て」と110番があった。
 兵庫県警有馬署員が駆け付け、民家内で住人の南部達夫さん(83)、妻の観雪みゆきさん(83)が血を流して倒れているのを発見。
 2人は間もなく死亡が確認された。

 さらに、約50メートル南にある住宅の駐車場でも、住人の辻やゑ子さん(79)が死亡しているのが見つかった。

 3人とも首や背中などを刃物で刺されており、県警は殺人事件として捜査。
 近くの有間神社で、血の付いた包丁と金属バットを持って歩いていた無職の男(26)を発見し、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。
 男は、南部さん夫婦の孫で、調べに「自宅にあった包丁で誰でもいいから攻撃し、刺してやろうと思った」と供述している。

補足、感想など

 情報としては、上の記事しかない。

 事件全体の印象からして、この孫という容疑者の男が「破滅型の人間」なのだろうな。
 上でも述べたように、この容疑者の心にあるものは、「自分への深い深い劣等感、誰にも相手にされないという不遇感」であろうなぁ。

 破滅型の人間によって、不運にも、まきぞえとなった方々へお悔やみを申し上げたい。