2012年10月26日金曜日

ヨーロッパで自動車大手のリストラ加速。50万人以上の失業者か。


▲どのあたりから。
2008年にリーマン・ショックという世界規模の金融危機があって、そこから敗者と勝者に別れたようだ。
結論として<ちょっと早すぎるが>、経済では日本とアメリカの二人勝ちということなのだろう。
アメリカは、今、大してよくはないが、地価も下げ止まりの兆しを見せ、もう数年で回復の兆候が顕在化しよう。
 (ついでながら、このあたりだな。日本の一部から対米追従--などという批判がでるのだが、性格の悪い貧乏人とつきあうより、性格のまぁまぁの金持ちと付き合う方が余程マシということだ)
  2008年リーマン・ショックという金融危機が発生し、アメリカとヨーロッパ諸国は、日本のバブル崩壊後に類似した「失われた○○年」という症状に陥った。
そこから、どこがいち早く抜け出すか---という競争であったのだが、上で書いたようにアメリカが地価の下落も止まる傾向をみせているようだ。さすがはアメリカとでもいうべきか。
(ついでながら、日本はサブプレイムローンというものを購入していなかったので、リーマン・ショックでも殆どキズを受けていない)
対して、ヨーロッパ諸国は一層「失われた○○年」に落ち込み、表題にあるように大手の自動車製造会社でリストラせざるをえなくなった。
なんでもヨーロッパでは、チョコレートが売れなくなったのだそうな。
それにしても、ヨーロッパ諸国ではなぜ経済が落ち込むのか?
原因ははっきりしている。
それは、牢固とした身分制度のためだ。
ヨーロッパでは上流階級の人間は、汚れ仕事をいやがり、下流階級の人間には頭を使うことを求められていないのだ。
そんな社会にあって、技術革新ができるか。革新的な自動車を生み出すことができるか。<このあたり、日本の技術者がいっていたなぁ。製品の開発の最後は、毎日毎日、徹夜なのだと。そういう生活に耐えるような技術者がヨーロッパのどこにいるのだ?
そんなことで。
ヨーロッパにおける「失われた○○年」は、長い長い○○年とならざるをえない。
以下、新聞から抜粋。

欧米の自動車メーカーが欧州でリストラを加速している。
工場閉鎖などの整理を急ぐ一方、効率化を図る動きが進む。
欧州債務危機の長期化で販売台数が低迷し、生き残りに懸命だが、 雇用や経済への影響を懸念する政府や労組との軋轢も広がっている。
リストラ策を打ち出しているのが仏プジョー・シトロエン・グループ (PSA)だ。
子会社PSA銀行が仏政府から計70億ユーロ (約7260億円)の保証を受けると発表。
GMとの新車の共同開発も同日発表し、 2016年の販売を目指す。
部品調達の共同組織も立ち上げて相乗効果を見込む。
GMも子会社オペルの経営不振が深刻で、身売り観測が後を絶たない。
フォード・モーターは、ベルギーの工場を14年末で閉鎖し、 スペインに移管すると発表。
英国でも工場閉鎖を検討中
フォードの会長は「欧州事業の収益力を取り戻すため」と強調。
欧州連合(EU)域内の新車登録台数は前年同月比11%減の113万台。
前年割れは12カ月連続で、「欧州は供給過剰気味だった ところに、債務危機が直撃」と指摘。
ドイツでも需要が落ち、独フォルクスワーゲン(VW)やダイムラーも 苦戦を強いられている。
自動車各社のリストラで50万人以上が雇用を失うとの観測もあり、政府や経済界、労組も神経をとがらせる。
PSAは7月に仏オルネー工場の閉鎖と8000人の 削減を発表したが、オランド新政権が“介入”、労組との交渉も泥沼化している。
日本勢も、欧州市場はリスクとなっており、 三菱自動車がオランダの工場を売却。
伊フィアットはマツダと提携拡大を模索するなど、 欧州危機は再編の呼び水ともなりそうだ。

■欧州自動車市場の主なリストラや再編の動き
 仏PSA   金融子会社を仏政府が救済支援へ GMと新車開発や部品
        調達で提携
        一部工場閉鎖や8000人の雇用削減へ
 米GM    独オペルの売却や生産縮小検討 ドイツの一部工場を
        閉鎖へ
 米フォード  ベルギー工場の閉鎖方針決定
 伊フィアット イタリア工場で生産調整やレイオフ
 三菱自動車  オランダ工場を売却



ついでに。
◇9月の欧州新車販売台数、過去12カ月で最大の落ち込み

 1位 VW     -13.8%
 2位 フォード  -15%
 3位 オペル   -16%
 ルノー      -33%で欧州4位から転落


▲補足、感想など
ヨーロッパ諸国の首脳達は、リーマンショックという金融危機への対応が甘すぎるのだろうな。
だから、対策が後手後手になる。
後手後手になることによって、失われた○○年が一層長引くのだ。
2008年夏頃にリーマン・ショックが起きた。翌年20093月末決算で、トヨタは確か7000億円くらいの赤字にした。
20103月期も赤字にしたのではなかったかな。
20093月末決算で日本の大手企業はそれぞれ数千億円の赤字を出したところが多かった。
赤字にしたということは、それだけの損失があったということだろう。
対して、ヨーロッパの企業であるベンツとかシトロエンとかがそういう大幅な赤字にしたという話を聞かない。
同じ業種であるから、当然に損失があったはず。
つまり、ヨーロッパの自動車大手はこの時点で、大幅な損失(数千億円規模の)を隠したということだ。
2009年からもう3年か。
記事にあるように、自動車大手が苦しんでいるのは、この隠した損失がbs上で重荷となっていることが大きいのだろう。
不景気だから、車が売れないということもあるし、この隠した損失というものもあって、二重の負荷となっているということか。
もう、ドイツのベンツも危ないとかウワサがあるし--
あぁ、そういえば日本でも大手の証券会社とか生保、銀行などがボンボン潰れた時期があったな。
今、ヨーロッパ諸国では、十数年前、日本が辿ってきた道を、なぞるように進んできている。