2012年10月7日日曜日

日中間の尖閣騒動と韓国の立ち位置。


▲そもそも、日中間の領土問題など存在しない。
 これは中国からの一方的ないいがかりに対して、日本がやむをえないとして対応しているものだ。
 日本に非はない。
 いわば、日本は中国というふりかかる火の粉を払いのけているだけだ。
 それはそうと、この日中間の争いをみて、韓国がなんとも不可思議な行動をしているようだ。
 曰く、勝ち馬に乗るのだそうな。
 以下、記事から大幅に抜粋。

 「日本を叩く時は中国の後ろをついて行く」という韓国の戦略が揺らぐ。
 「尖閣」で日本が善戦しているうえ、共闘しているはずの中国から韓国自身が脅され始めた。

■中韓も専門家は「法律論では自国が不利」
 韓国の金外交通商相は、国連総会の一般討論演説で日本に対し「従軍慰安婦への補償」を求めた。
 さらに「竹島の国際司法裁判所での協議拒否」を強調。
 金外交通商相は「歴史に向き合い、過去の過ちを正せ」とも説教。
「歴史」を持ち出したのは「日本=戦犯国」を強調すれば世界の理解が得られるとの判断だ。
 ことに「尖閣」で日本と対立する中国の歓心を買え、「独島」での対日圧力を増せると韓国は期待したのだろう。中国も「尖閣」は「日本=戦犯国」が奪ったもの、と理屈を掲げている。
 金外交通商相は中国の外相と会談し「歴史」を掲げて対日共同戦線を張ることに合意。
 中韓両国とも専門家は法律論で日本と争えば自国が不利と知っている。

■ 「対日歴史カード」で共闘する中韓
 「東北アジアの未来志向的な協力を推進するには、関連国家の正しい歴史認識が担保されねばならないと両外相の間で意見が一致した。これは日本が歪曲した歴史観を土台にして中韓両国を挑発せぬよう圧迫を加えると同時に、日本が挑発を強行した場合には中韓両国が共同で対応しうるとの警告である」。
 野田首相は「国の主権、領土、領海を守ることは国家として当然の責務だ」、「領土や海域を巡る紛争は国際法に従い解決するべきだ」と演説。
 しかし、一般討論演説で中国の楊外相は尖閣諸島について「日清戦争末期に日本が中国から釣魚島を盗んだ歴史的事実は変えられない」と日本を非難。

 ■ 日本も中国に領海を踏みにじられるといいのに
 韓国の誤算は3つ。
 日本が韓国の予想と異なって中国に屈服しなかったことだ。
「尖閣」での摩擦が始まったころ、韓国のほとんどの識者は「中国の海軍艦艇などが尖閣をとり囲めば日本は白旗を掲げ、中国が周辺海域を実効支配するようになる」と語っていたし、新聞もそのトーンで書いていた。
 理由は「2010年の尖閣での衝突」で、菅直人政権が、中国に脅されると直ちに腰砕けになった経緯からだ。
 周辺国家は「日本はもう、昔日の力はない。押せば日本は後退する」と見るに至った。
 李大統領の竹島上陸もこれが遠因である。
 理由は韓国人の希望的観測だ。
 韓国のEEZは領海内に至るまで、中国漁船が日常的に不法操業している。
 警察官が中国の漁民に殺される事件が何度も発生、韓国の海洋警察は取り締まりを放棄している。
 彼らの言説からは「日本も同じ目に合って欲しい」との願いが感じとれる。
 「尖閣で日本は中国に屈服する」との「読み」に立って韓国人は「勝ち馬の中国と共同戦線を張ることにより、独島でも日本の要求を跳ね付けられる」と願った。

■ フィリピンも中国に対し強気に転じる
 ところが、中国の漁船は来なかった。
 中国は本格的軍事衝突は避けている。
 日本の安全保障専門家は、米国の強力な支援のおかげと明かす。
 「尖閣での衝突が起きそうになるや否や、米国は世界最強のステルス戦闘機、F2222機、沖縄に緊急配備した。
 空母『ジョージ・ワシントン』と『ジョン・ステニス』を中核とする空母打撃群を2個も沖縄周辺海域に派遣。
 そのうえ、米海兵隊と陸上自衛隊が上陸訓練を実施するなど中国の海空軍の侵攻を牽制した」。
 海軍力が皆無に等しいフィリピンでさえ、今や中国との領海紛争では後ろに引かなくなった。
 もちろん、米海軍が全面的にバックアップする姿勢に転じたからだ。
 中国の領土・領海拡張政策に対抗、米国は日本やフィリピン、ベトナムなどとともに、軍事的な中国包囲網を作り始めた。
 その最中に、韓国が中国と共闘すると言い出しても米国は賛成しない。

■ 空母を送り「海洋科学基地の撤去」を要求か
 韓国の誤算の2つ目は、韓国が実効支配している暗礁を取り戻す姿勢を中国が明確にしたこと。
 中国政府は遠隔海洋観視システムのデモンストレーションを実施。
 中国は「尖閣諸島と蘇岩礁(韓国名・離於島)を監視対象に含める」と明らかにした。
 蘇岩礁は黄海の入り口の、中韓両国のEEZが重なる海域にある。
 韓国は、2003年に一方的にこの暗礁の上に「海洋科学基地」を建設、実効支配に乗り出している。
 これに中国は蘇岩礁も念頭に「今後、中国が管轄する海域を海洋観視船と航空機で定期的に監視する」と宣言。
 韓国人は「中国がいよいよ奪り返しに来る」との恐怖を抱いた。
 朝鮮日報のユ記者は記事「尖閣の次は離於島、中国が地域紛争化の動き」で「中国は海洋科学基地の撤去を韓国に要求してくる可能性がある」と意見を紹介。

■ 韓国が「反中連帯」の音頭をとったら中国は……
 韓国が中国と対日共同戦線を組んでも、中国が「蘇岩礁」などで韓国に譲歩するわけもない。
 韓国人の心の片隅には「中国の前で日本を悪者にし、自分はいい子になれば中国の風当たりは弱くなる」という奇妙な期待感があった。
 今、韓国の世論は混乱する。
 「韓国人は竹島では『日本に苛められそうだから助けてくれ』と中国に泣きついたくせに、釣魚島(尖閣諸島)では日本に味方して中国を非難し、反中連帯の音頭をとるのか」と。

■ 日本の“良心派”も、もう韓国を助けられない
 3つ目の誤算は、安倍氏の自民党総裁就任である。
 韓国各紙は「『独島』と『尖閣』が、極右の安倍氏を当選させた」と分析
 「首相に就任すれば韓国や中国に対し強腰に出るだろう」と警戒感をあらわにした。
 安倍氏は「過去に自民党政権がやってきたことも含め、周辺国への過度の配慮は結局、真の友好につながらなかった」と語っている。
 多くの日本人がこのくだりに同感する。
 韓国紙は「右派が反韓的な言動をしても、日本の良心派が抑えてくれる」という日本観をもとに紙面を作って来た。
 日本の左派が中韓両国の主張に沿って日本に反省を求める声明を発すると、韓国各紙は「日本の良心派も日本を厳しく批判した」と大喜びした。
 ただ朝鮮日報だけは「少数の知識人が右傾化する日本を変えることができるか」と社説を載せた。
 ついに、韓国メディアも「普通の日本人も韓国や中国には嫌悪感、敵対心を抱いている」という事実に気が付いて、日本の反撃に備える必要があると訴え始めたのだ。

■ 韓国の「従中卑日」は2005年から
 韓国は中国と同じ価値観・歴史観を表明し日本を叩く――「従中卑日」戦略を採るようになった。
 2005年、「靖国神社参拝反対」をテコに日本の国連常任理事国入り阻止で中国に追従しその効果がはっきりと確認され、以降、「従中卑日」戦略が定番化した。
 韓国はこの戦略は以下のように外交上の利点が多い、と考えている。
1)日本のイメージを落とすことで、その効果を大きく増せるうえ、日本からの反撃を減らせる――。 
 今回、「戦犯国=日本の強欲な領土要求」を宣伝しているのは、この狙いから。
2)「従中」が米国の不興を買いそうな時は「卑日」で言い訳できる――。
 典型的な例が、日韓軍事協定を結べと米国から迫られた際に「戦犯国、日本の反省が足りない」という理由を掲げて拒否したケース。
3)中国にとって「韓国は日本よりいい子」になるので、中国から日本よりは大事にされる――。
 今回の中国の日本製品ボイコット運動で韓国製品の売り上げが伸びると韓国人は期待している。
 こんな曲芸的な外交が長続きするのか、と思う人も多いだろう。
 だが、この「大国の間を泳ぎ渡る優れた新戦略」を得意げに説明してくれる韓国人がいる。

■ 「尖閣のワナ」を中国の肩越しに見守る韓国
 ただ、「曲芸」は「曲芸」だ。
 中国と共闘するほどに「韓国は、日本人への攻撃をする中国と似た国」と世界が見始める。
 それに、“殴られっぱなしだった日本”も、ついに韓国や中国に本気で反撃に出そうな気配だ。
 米中対立が深まれば、「日本の過去よりも、今、韓国は米中どちらの味方をするのか」と踏み絵を突き出すだろう。
 これまで効果をあげてきた「従中卑日」戦略を韓国は続けるのか――。
 韓国は、実は米中の覇権争いである「尖閣」の成り行きを必死で見守っているだろう。
 第1ラウンドでは、日本は即座には白旗を掲げなかった。
 しかし、これから中国が対日経済制裁を強めつつ「領土問題の存在の認定」を迫れば、日本は思わずそれを飲んでしまうかもしれない。
 橋下徹大阪市長らが「裁判すれば勝てる」との判断により問題の存在を認めようと言い出した。
 日本人は「領土問題の存在の認定」→「国際司法裁判所での審判」と考えている。
 しかし、中国人は「存在の認定」→「軍事侵攻」のシナリオを描いているだろう。
 領土問題が存在する地域で軍事力を行使しても非難される筋合いはない、と彼らは考えるからだ。
 一方、米国は、日本が安易に中国に妥協すれば「尖閣」や「日本」を守る意思を失うだろう。
 中国は「尖閣のワナ」に陥り始めた日本を「シメシメ」と見ているに違いない。
 
▲補足、感想など
 なんとも、長い引用となった。--できるだけ短くしたかったのだが
 でも、長い記事を読んで思うことは、韓国がどう行動しようとどうでもいいなということ。
 えっ、従中卑日-作戦ってか。
 お好きにすればいい。日本は知ったことではない。
 日本人は、自分達の信じる手段をつかい、信じる道を歩んでいくだけだ。
 こう考えると、2009年の夏の衆議員選で、自民党が敗れた理由ってなんだったのだろう。
 インターネットの普及が3年前と大幅に違う訳ではないし。
 まぁ、筆者から10才上、70代半ば以上の年齢の高齢者がまるっきりインターネットが使えない世代なのだなぁ。
 3年前では、現在の日本のマスコミが韓国系・北朝鮮系の帰化人・在日等によって牛耳られた業界であることが分かっていない人間が一杯いたということだろうな。
 民主党政権の悪相の政治家達を見て、その能力をみて、やっとはたと気づいたということか。
 悪相? う~ん、ルーピー鳩山さんにいたっては、強提のsの息子だものなぁ。--あのルーピーぶりの根源にあるものは、父親譲りの「狂信者」の遺伝であろう。(それにしてもなぜ「鳩山姓」なんだろう。敗戦直後・巣鴨プリズン絡みのなにかがあるのだろうなぁ)
 いや、話がとんだところへいった。
 韓国の話よりも、核心は中国の対日本への対応ぶりだな。
 ---日本人は「領土問題の存在の認定」→「国際司法裁判所での審判」と考えている。
 しかし、中国人は「存在の認定」→「軍事侵攻」のシナリオを描いているだろう。
 領土問題が存在する地域で軍事力を行使しても非難される筋合いはない、と彼らは考えるからだ。
 一方、米国は、日本が安易に中国に妥協すれば「尖閣」や「日本」を守る意思を失うだろう。
 中国は「尖閣のワナ」に陥り始めた日本を「シメシメ」と見ているに違いない。---
 →これは、日本自体が、自衛隊を国防軍へ昇格し、海保と国防軍の軍艦で守るという姿勢を明確にするしかない。
 日本は、自らの領土をみずからの軍隊で守るという明確な態度を示す時がやってきた