2012年10月25日木曜日

オゾンホール最小に。


▲このニュースを読んで、「有難いな」--と感じた。
核心はなにか。
それは、この地球という70億人の人類が住み暮らす「唯一の惑星」が、思っている以上に「復元力」をもっているということだ。
この事実に感謝せずにはおられない。
この「地球という惑星のもつ復元力」の大きさは、例えば、今問題となっている大気中の炭酸ガス増加による「温暖化」という問題についても、明るい展望をもたらす。
ある現象の原因が分かって、その原因をなんらかの方法で遮断することで、地球という惑星は、元の状態へ復元していくのだ。それも数十年という単位で。
その事実を知ったことの「大切さ」を噛み締めよう。
以下、ニュースから抜粋。

有害な紫外線を遮るオゾン層を破壊する物質の排出を規制する国際的な枠組みが始まってことしで25年になります。
南極上空のオゾン層が破壊されて穴が開いたような状態になるオゾンホールの面積を気象庁が解析した結果、この25年間で最も小さくなったことが分かりました。
オゾンホールは、有害な紫外線を遮るオゾン層がフロンガスなどによって 破壊され穴が空いたような状態になる現象で、毎年、南極上空で8月から9月にかけて発生します。
気象庁が解析したところ、ことしは先月22日にオゾンホールが最大になり、 面積は南極大陸の1.5倍の2080万平方キロメートルでした。
この面積は1989年にフロンガスなどの排出を規制する国際的な枠組み 「モントリオール議定書」が発効して以来、この25年間で最も小さくなりました。


▲補足、感想など
1980年以降のオゾンホールの最大面積のグラフを見ている限り、やっと規模が小さくなる傾向が見え始めたか---という感じではある。
それでも1989年のフロンガスの規制を始めて約25年か。
四半世紀を経て、やっと「効果らしきもの」が顕在化したといってもいいと思う。
それは、また、冒頭でふれた「地球という惑星のもつ復元力」というものは、四半世紀という年数を経れば、目に見える・数字として見えるほどに「顕在化」するものだということである。
これはと思う。
温暖化という現象に対して、植林するとか、化石燃料の使用頻度を減少させるとか、熱帯雨林を保護するとかそういう様々な対策をとれば、数十年の内に「復元」していく様子を見ることができるということでもあるのだろう。
なによりも、我々人類の居住する地球という惑星のもつ「復元力」に感謝したい。