2017年11月22日水曜日

日馬富士関が引退へ

引退という件、確かかどうか分からない。
 また、筆者は日馬富士関、白鵬関、また相撲協会などをおとしめようという気はさらさらない。

 今度の日馬富士関の件の流れを読んでの「核心部分」は、結局のところ、「日馬富士関の行動が、横綱の品格にそぐうものであったかどうか」という一点にあるものと思える。

 相撲というものは、日本の神事から出発して江戸時代に発展して今に至っているものだ。
 世界でもっとも稼げる格闘技となっているだという。そういえば、先日、テレビでブラジルの地で子供達が相撲をやっているのを見た、今、日本で活躍している力士を輩出したのだそうな。

 収入が多いという事実は、相撲というものを愛する支持する人が多いということだ。日本でのお年寄りとか、あぁ、台湾の老人達の支持とかもあるそうだ。
 そういう支持者から嫌悪されそっぽを向かれれば、それで終わってしまうのだ。相撲というものは。

 筆者の感覚で言えば、モンゴル人でもブラジル人でもいい。
 横綱としての、大関としての「品格を備えた」人であるならば。
 強けりゃいいんだろうとか、稼げるからというだけの人に横綱・大関になってほしくない。

 以上を踏まえて、繰り返したい。
 「日馬富士関の行動は、横綱の品格にそぐうものであったか」「日本人の・台湾人のお年寄りに愛され、支持されるものであったのか」と。

 以下、新聞から抜粋。

 暴行事件を受け、大相撲の横綱・日馬富士が年内にも書類送検されると21日、報じられた。
 「日本相撲協会は年内にも日馬富士の引退を発表する。また、被害者である貴ノ岩も力士を廃業するしかないとみられている」(相撲界関係者)
 貴乃花親方は「弟子が暴行されたのは自分が暴行されたと同じだ」と周囲に語っている。

 事件翌日の1026日に日馬富士は貴ノ岩とお互いに謝ったことで、すべて終わったと思っていた節がある。
 相撲協会も、貴ノ岩が福岡県田川市の二場公人市長を貴乃花親方と一緒に表敬訪問し、「2桁(勝利)目指してがんばります」と語っていたことから、よもや休場するとは思っていなかった。
 ましてや、あのような診断書が出てきて、相撲協会の八角信芳理事長とその周辺は貴乃花親方への不信感を強めている。

 相撲協会は2014年に公益財団法人になっているため、曖昧な決着は許されない。
 「後手後手に回っている相撲協会の八角理事長、不可解な行動を続ける貴乃花親方は、ともに理事を引責辞任するのが筋ではないのか」(相撲界関係者)といった過激な意見もあるが、少数意見だ。

 伊勢ケ浜親方は理事を返上すべきだろうとの筋論もある。その上で、新体制で日本相撲協会は出直せ、をいう主張だ。

補足、感想など
 貴乃花親方の言動の目論見の核心部分は、分からない。
 隠されたままでよかったのかどうかも判断しづらい。
 しかし。
 こうして日馬富士関の「行動」があからさまになった以上、「横綱の品格にそぐうものか」「日本・台湾の年寄り達に愛され支持されるのか」と問うしかない。

 冷静に日馬富士関の行動をみれば、酒乱といえば言い過ぎかもしれないが、それに近いものであろう。
 今回、明らかになったが、仮に隠されていても、いずれは「酒の上での乱暴ぶり」が明らかになっていたろう。
 これら一連の行動が、日本の台湾のお年寄りに愛され、支持されるか?

 こう考えれば、日馬富士の引退はやむを得まいなと感じる。
 相撲協会の判断もそこに落ち着くだろう。