▲バブル崩壊がソフトランディングであったためしはない。
ただ、ハードランディングといっても、国により過程は様々なのだろうな。
三橋さんが、中国のバブル崩壊の様子を記事にしている。
中国の金融機関の不良債権が増大している。
さて、中国の習近平国家主席もいつまで、平気な顔をしていられるものかな。
あぁ、どうしょうもなくなれば、アメリカへ逃げ出すか。
そうかもしれないな。
以下、新聞から抜粋。
■三橋貴明(みつはし・たかあき)
中国の不動産バブル崩壊は、中国国内の銀行の業績にダメージを与えている。
不良債権の膨張だ。
中国の大手銀行「中国銀行」(中国の中央銀行は『中国人民銀行』である)は、
2013年末から14年6月末までの半年間で、不良債権が17%増加した。
中国銀行、交通銀行、中国農業銀行など、中国国内の大手銀行の不良債権比率は、すでに健全水準の1%を上回ってしまっている。
欧米の金融専門家は「中国の不良債権は、実際にはもっと多い」と主張。
バランスシートの悪化を防ぐために、中国の大手銀行はこぞって資本増強に乗り出している。
同時に、各銀行は民間への資金貸し付けを絞り込んでいる。
中国国家統計局の発表によると、中国の14年7月の新規貸し付けは、6月と比べて3分の1規模に縮小した。
対前月比のみならず、対前年比で見ても、大きく金額が落ち込んだ。
数字を書いておくと、14年7月の
新規貸し付けは3852億元(約6兆5800億円)となり、前月比で64%減である。
さらに、前年同期比では
3145億元(約5兆3700億円)の減少だ。
中国共産党は、独自に「社会融資総量」も調査し、発表している。
社会融資総量とは、銀行の元建て融資以外にも、外貨建て融資、トラストローン、
社債、銀行引受手形など、国内の資金調達手段を幅広く含み、社会全体の流動性を確認するための指標である。
14年7月の社会融資規模は2731億元(約4兆6700億円)で、6月と比較して1兆6969億元(約28兆9800億円)、前年同期比で5460億元(約9兆3200億円)も減少。
対前月比でマイナス86%、対前年同期比
マイナス67%である。
中国の7月の社会融資総量は、世界的な金融危機が深刻だった08年10月以来、ほぼ6年ぶりの低水準に落ち込んだ。
現在、中国人民銀行は別に金融引き締め策を推進しているわけでない。
関わらず、14年7月の
融資規模が極端なまでに落ち込んだ以上、現在の中国では、 「銀行側などが不良債権化を恐れて、融資を絞っている」
「不動産価格下落により、借り手側の資金需要が低迷している」
の2つが同時に発生している。
不動産バブル崩壊後の日本や、リーマン・ショック後の米国の例からも分かる通り、不良債権が銀行の手足を縛り、
信用創造の機能が弱体化すると、実体経済も影響を受けざるを得ない。
現在の中国は、実に「オーソドックス」な
バブル崩壊過程を突き進んでいる。
▲補足、感想など
今年の6月 → 7月を境とした新規融資の減少率が凄まじい。
半分以下になったということか。
半分以下になったということか。
文字通り、バブル崩壊へのハードランディングの先駆けであろう。
これは、年末に向かって、もっともっと顕著になってくるだろうな。
安倍さんと習近平さんの会談が本物になる可能性があるのかもしれない。
その時は、尖閣がどうたらではなくて、バブル崩壊にどう対応するか—という話となりそうだな。
中国がすりよってきたって、安倍さんは知らん顔だろうけど。
それにしても。
中国のバブル崩壊は、顕在化してからのスピードが速そうだなぁ。
もう、何年もかかるってものではなさそうだ。
もう、何年もかかるってものではなさそうだ。