2015年11月18日水曜日

お笑い中国経済。夢のようなことを言っていた—と麻生さん。

思わず笑ってしまった。
 そうだろうなぁ—と。
 習近平さんのあの顔ではなぁ。

 そもそも、中国の習近平さんって、資本主義のことなぞ、まるっきり分かっていないのだろう。
 だから。
 まるで、子供がおもちゃを扱うごとく、資本主義というものを「舐めてかかって」、あれこれいじくり回すのだ。

 対象というものを、じっくり調べて、試して、アチコチからみて、慎重に扱う—という「試行錯誤」という過程をふっとばしてしまう。
 例えば、日本がロケットというものを作ろうというとき、糸川先生がペンシルロケットというものから始めたようなことができないのだな。中国人には---

 揚子江をせき止めるというような国土のリスクを高くするようなプロジェクトを推進するときでも、上でふれたようなペンシルロケットというような段階を踏まずに決行してしまう。

 なんだろうなぁ、この感覚。

 中国は長い間、科挙制度という選抜試験で、高官を選んできた。
 科挙制度は、ほとんどが文系の試験なのだが、これで選んだ大臣などが、例えば、万里の長城という工事の決断をしたのだろうな。

 一旦、科挙制度で選ばれれば、「なんでも決断」するということか。
 そこで「怯む」と無能扱いされた—ということなのだな。

 万里の長城という構造物は、技術者の眼から見ると、無駄な部分の多い建築物だ。
 なぜ、連続した構造物でなければならないのか?
 遊牧民族が攻めてくる幹線部分をせきとめればいいだけではないか。
 山の天辺までなぜ、必要なのだ?

 このあたりに、上で、揚子江のダムと同じ発想をみる。
 文系出身の大臣が「命令した」からであろう。
 技術者の意見など聞く必要も感じなかったということだろうな。

 科学的精神の欠如・合理的精神の欠如、工学的な知識への軽視---とでもいえば当たっているか。

 揚子江のダムにせよ、中国人がまるでオモチャを扱うように資本主義をいじりまわした「結果」が、今、中国の現実として顕在化してきたのだ。

 以下、新聞から抜粋。

 20151117
 トルコで開かれたG20首脳会合で、パリのテロへの対応と並ぶ重要なテーマとなったのが経済問題だ。

 最大の懸念材料は中国経済の失速で、効果的な手を打てない習近平国家主席に対し、安倍首相をはじめ、各国首脳から懸念の声が相次いだ。
 会合では、安倍首相が中国に過剰な生産設備の解消など構造改革を急ぐことを求め、「中国経済の安定成長が世界経済の安定につながる」と。
 インドなど各国首脳からも同様の指摘があったという。

 習主席は、「今後も中高速の経済成長を維持することが可能、今年の成長率は7%程度になる」と。

 しかし、習主席の説明について、麻生財務相が「夢みたいなことを言っていた」と話すなど、各国の反応は冷淡。
 IMFの特別引き出し権(SDR)に人民元が採用されることで改革姿勢を強調したい習主席だが、中国の動向が世界経済の不安要素であることは解消できなかった。
 中国は重い宿題を残した。

 一方、マレーシアで行われる東アジアサミットの議長声明案では、南シナ海における「航行の自由」の重要性を強調し、「埋め立てを含む最近の動きに対する複数の首脳の深刻な懸念に留意する」として中国の人工島造成や軍事拠点化を牽制する内容となっている。

 議長声明案は議長国マレーシアが準備。
 中国による人工島の造成や施設建設などが「各国間の信頼を低下させており、平和と安全、安定を損ないかねない」と指摘。
 経済に続いて安全保障でも国際舞台で集中砲火を浴びる。


補足、感想など

 日本の「借金」なるものは、日本政府が日本の国民から「借りた」お金だ。日本円で返せばいいし、また、お札を印刷すればいいことだ。同時に日本は純資産国で問題は少ない。<財務省の借金がどうたらなどという陽動作戦に日本国民はだまされるな>

 対して、中国は西欧諸国の金融機関からお金を借りている。
 当然、ユーロかドルで返さなければならない。
 これこそ、本当の借金なのだ。
 うろ覚えだが、今年は500兆円くらいだったかな。返済しなければならないお金は。

 中国は、これから「失われた✕✕年」に突入していくだろう。
 まるで、子供がオモチャで遊ぶごとく、中国人が「資本主義」というものをいじり回した結果というものを中国人は自らの手で刈り取っていくしかないのだ。

 そして、中国の報道官とか王毅外相のごとく、他国への「尊大で無礼な態度」をしていたことに対して、これからどのような「反撃」をくらうか—見ものではある。
<もしかして、そのうち、日本人から シッ シッ あっちへ行け--とか言われたりして>