2013年3月14日木曜日

習近平国家主席の悲鳴を聞け その4。


▲早い話が、中国は日本に「ちょっとだけでも譲歩」して欲しいのだ。
 例え、1ミリの譲歩でも、それは習近平国家主席の「手柄」となるし、次に日本と交渉?する時の「第一歩」<まぁ、橋頭堡と言おうか->となるからだ。

 そこで、硬軟さまざまな「情報」を発信して、日本の「顔色」を窺っているのだ。
 今度は、劉なんとかという将軍がコメントしている。

 なんでも、劉少奇の息子なんだって。
 えっ、と思わないか。
 あの劉少奇の息子が習近平国家主席の側近なんだってさ。

 文化大革命の中で非業の死を遂げた父親と対立した毛沢東を尊敬する習近平国家主席の--
 まぁ、よく分からない話ではある。
 
 以下、新聞から抜粋。


◆「戦争は残酷」「別な方法があるならやるべきではない」
  習近平の右腕、劉源将軍が開戦論を批判―中国

中国人民解放軍の“タカ派”上将が「戦争は残酷だ」と発言した件について。

■勇ましい人々に水をぶっかけた習近平の右腕
 尖閣をめぐる日本と中国の対立。

 昨夏以来、すでに半年以上も続いているので、慣れてしまった感はあるが、レーダー照射事件などなどときおり噴出する“火種”を含め、緊張が続いている。
 国家海洋局の強化や国家測量局副局長による 「今後適当な時期に釣魚島を測量する」など気になる発言が多い。

 さらに羅援退役少将など「勇ましいことを言うのが仕事」の軍事コメンテーターは 当然として、地位ある人は基本的に勇ましいことを言うばかり。

 「戦争怖い、戦争イヤだ」と言ってくれる人はなかなかいない。と思ったら、習近平の右腕にして、劉少奇の息子、劉源上将が論考やインタビューで、勇ましい人々に水をぶっかける発言を続けている。

 思うに、「習近平の右腕」劉上将ぐらいのポジションがなければ、水かけ発言はできないのではないか。
 下手な発言は足をすくわれかねないからだ。

 その劉上将にしても、「戦争は軍人の本分」「命令されれば戦う」と 言い「戦争は残酷や」と。

 下記は中国網によるインタビュー。

 「戦わなければ生き残れない島は取り返せない」 「軍人なんだから戦え、この税金ドロボー」コメントが山盛り。

■劉上将インタビュー

 中国人民解放軍総後勤部政治委員、劉源上将:軍人ならば戦争のために 生まれてきた。
 軍人に「私たちは戦争しません」と言わせるのはおかしいだろう。
 だから軍人にはジレンマがある。

 第一に「俺たちに行かせてくれ。命令さえ有れば必ず戦う。必ずや勝利する方法を見つける。
 戦いこそが軍隊、軍人の本分なのだ」と軍人は言わねばならない。
 一方で軍人として私は一般市民にはっきりと言わねばならない。

 戦争とは何なのか、を。平和な時期が長すぎたため子どもたちは戦争とはなにかを知らない。
 それはとても残酷なもので、代価も大きい。別の方法で解決できるならば、極端な暴力的手段で 解決する必要はない。

中国網:

 しかし私たちにも守るべき一線があります。

劉源:

 それはそうだ。どんな国にも守るべき一線がある。
 思うに、今はふさわしい時期とはかぎらないのではないか。今は双方ともに強硬さを競い合っている。    
 その大半はメンツの問題だ。
 
 (解決は我々より賢明であろう後世の人間の知恵に任せようという)
 鄧小平同氏の言葉に従えば、後世の人間である 私たちには智慧があるはずだ。

 何が大局なのか。何が中国と日本の一般市民にとって最大の利益なのか、
 はっきりさせなければならない。我々軍人の職責は国家の最大利益を守ることだ。

 一般市民の最大利益を守ることだ。人民を平和に過ごさせ、泰平の世を守る。
 それこそが戦争と軍人の存在する最大の異議だ。

中国網:

 現在、海洋警察を設立して日本の海上保安庁に対抗させれば、軍隊の緊張は低減するとお考えですか?

劉源:

 そうだ。

中国網:

 そうすることで、私たち中国の権利擁護にはどのような問題が生じるでしょう?
 偶発的な衝突の危険は減るのでしょうか?

劉源:

 当然、減る。実際、先日のレーダー照射事件はバカバカしい話だ。
 海上でレーダーを使い、こちらが向こうに照射する、あちらがこちらに照射する、
 これは当たり前の話だ。これは偶発的衝突とはほど遠い。
 
 一部の人間がこの話題を誇張して、緊張を高めているのだ。
 先ほども言ったとおり、私は軍人であり、戦争は私の本分だ。
 しかし私には政府や海外、そして人民に戦争の本質とは何かをはっきりと伝える責任がある。

 民間や国家の課題、問題を戦争という方法では解決するのはできるだけ避けるべきだとえるべきだ。
 必要ならばもちろん軍人として戦うし戦いたい。命令を受ければ必ずや勝つ。


▲補足、感想など

 中国も、こういう様々な、硬軟とりまぜた情報を発信するのは得意だな。
 でも、日本は誤魔化されないよ。

 中国が船を10隻だすなら、日本は11隻出して守る。
 中国が船を100隻だすなら、日本は110隻だして守る。

 なんというかなぁ。
 中国の「ウソ、誤魔化し」<あぁ、中国人は自分のメンツを守るためのウソはウソじゃないのだ--と考えるのだったか>にはうんざりしているのだ。日本人は。

 それが「脱中国」の原因の一つでもあるのだ。
 要するに、中国なんぞ、どうでもいい。
 だから、日本に関与するな—ということさ。
 当然、日本も中国には関与しない。お互いさまではないか。